OWNER:仁居 瑠美さん
購入:2021年
街でたまに出会うと「お、まだ元気に走ってるな」と嬉しくなるシボレーのアストロ。90年代に一世を風靡し日本でイチバン売れたアメ車として名高い一台だ。いまでこそ国産ミニバンが席巻しているが、ファミリー向けバンの走りとして旧車の中でも無視できない存在だ。
タイヤに乗っかったドデカイ箱という表現がしっくりくるアストロだが、オーナーが女性というのにも注目してほしい。徳島から遠路遥々イベントに参加してくれた体力にも驚かされる。「以前はラングラーに乗っていましたが、周りで買う人が増えたので」と語る愛車は、大きいが女性らしいレトロクラシックなルックスがオンリーワンな佇まいだ。
「長距離移動の際は車中泊をするので、スライド式の棚を設置しました」と、収納棚や寝床にもなる仕様のお手製ウッドラックを装備。外遊び好きの参考になりそうなアイデアだ。「ほぼノーマルです」と語るように、ホワイトリボンタイヤや旧式のフェイスなど黎明期のアストロを物語っている。
センターコンソールにあるグローブボックス内にNAVIを取り付けて見えないようにするあたり、これからも古くて愛らしい見た目を壊さないよう大切に乗っていくのだろう。