PAAGO WORKS(パーゴワークス)とは?
「PAAGO WORKS(パーゴワークス)」は、2011年にデザイナー斎藤徹氏によって設立された日本のアウトドアブランドだ。ちなみに斎藤徹さんは、業界随一のギアフリークとして有名なアウトドアライターのホーボージュンさんの弟でもある。
ブランド名の由来は、「Let’s Pack And Go!(荷物を詰め込んで出かけよう!)」という言葉の頭文字。ここには、東日本大震災直後の自粛ムードの中で、「こんな時こそ道具を詰め込んで自然の中へ行こう」というメッセージが込められている。
彼らが掲げるスローガンは「アウトドア自由主義」。 登山、キャンプ、トレランといった既存のカテゴリの垣根を軽々と飛び越え、自由な発想で「遊び道具」を定義し直す。その姿勢は、特定のスタイルに固執しない現代のアウトドアズマンたちの共感を呼び続けている。
ガレージブランドの魂を、確かな品質で。
パーゴワークスの製品作りは、スタッフ自身がフィールドで遊び、そこで得た「気付き」を形にすることから始まる。日本国内でデザインとプロトタイプ作成を行い、徹底的なテストを経て製品化。「机上の空論ではなく、現場で本当に使えるか」を重視する現場主義が、彼らの強みである。
ただし、独創的なアイデアやギミックを、長く愛用できる道具として仕上げるには、確かな生産体制が不可欠だ。 そこでパーゴワークスでは、斎藤氏の長年のキャリアとネットワークを活かし、欧米ブランドも手掛ける経験豊富なアジアの提携工場と連携。さらに日本のスタッフが細かくコミュニケーションをとることで、高い品質管理を実現している。
ガレージブランドのような自由な発想を、マスプロダクトの安定した品質で届ける。この「創造性」と「信頼性」のバランスこそが、多くのユーザーに支持される理由だろう。
日本人の感性と身体にフィットする、独自の機能美。
ブランドの象徴である「NINJA」シリーズには、手裏剣型のトグルや巻物風の収納など、日本古来の道具に通じる知恵が詰まっている。折り紙のように変幻自在に張れるタープは、一つの道具を工夫して使う「多機能性」と「ミニマリズム」を体現したものだ。

こうした「日本的な感性」が息づいているのは、NINJAシリーズだけではない。 例えばバックパックにおいても、欧米ブランドではフィットしにくい日本人の体型や骨格を徹底的に研究。背負った瞬間の違和感をなくし、長時間の行動でも疲れにくい設計を実現している。
日本の湿度の高い気候や狭いテント場事情、そして日本人の体型。それらを熟知した上で作られるギアには、無理なく扱える「心地よさ」がある。
「運ぶ」を創造する、独自のパッキング哲学。
ブランド名の由来である「Let’s Pack And Go」が示す通り、パーゴワークスにとってパッキングとは単なる準備作業ではなく、遊びの一部として重要視されている。
その哲学を体現するのが、対照的な2つのシリーズだ。 トレイルランナーから支持される「RUSH」シリーズでは、荷物を「背負う」のではなく「着る」感覚を追求。身体とギアが一体化するようなフィット感で、行動中のストレスを最小限に抑えている。
一方で「CARGO」シリーズは、現代の背負子(しょいこ)というアプローチをとる。トランクカーゴからパックラフトまで、バックパックに入らない不定形な遊び道具を自在に運べる自由度をユーザーに提供する。
「どう運ぶか」を考えることは、「どう遊ぶか」を考えることに直結する。システマチックに整理された荷姿は、準備の段階からフィールドへの期待を高めてくれるはずだ。
遊び心と機能性が融合した、パーゴワークスの名品たち。
人力旅を支える、「ニンジャテント」。
NINJA TENT ¥49500
「人力旅」を想定した、最小重量1.16kgの軽量ソロテント。独自のフレーム構造と台形型フロアにより、ソロとは思えない広い居住空間と前室を確保している。
室内から調整できる背面ベンチレーションや、フライシートの排水機構など、日本の気候で快適に過ごすための工夫が満載。撤収がスムーズな「巻物状の収納ケース」も、素早いパッキングを求める旅人には嬉しい仕様だ。
張り方無限大「ニンジャタープ」。
NINJA TARP ¥22000
パーゴワークスのテント開発の原点ともなったのが、変幻自在でまさに忍者のようなタープ「ニンジャタープ」だ。
タープの形状は、ブランドロゴにもなっている「手裏剣」型。21か所ものジョイントポイントがあり、2辺のスリーブに仕込まれた紐を調整することでタープ自体を絞ることが可能なアジャスターを四隅に搭載。これらのユニークな機能を使って約30通りの張り方ができる。
大人気ソロサイズシェルター「ニンジャシェルター」。
NINJA SHELTER ¥46200
「ニンジャシェルター」は、軽さと居住性を両立させたシンプルな2ポールシェルター。ハイキングやバイクパッキングでも無理なく運べるサイズ・重量にこだわったサイズ感になっていて、2人が快適に過ごせるサイズながらも、重量は本体とポール2本でわずか1.15kg。収納時のサイズは45×15cmと非常にコンパクトだ。
ポールとガイラインを調整するだけで天井高を120~140cmまで変更することができるのも特徴で、風が強い時や保温したいときは低く張るなど、天候やスタイルに合わせて使うことができる。さらに、別売りのインナーテント「ニンジャネスト」(¥24200)と組み合わせることで、さらに使い方のバリエーションも広がる。
張り方無限大「ニンジャタープ」。
NINJA TARP ¥22000
パーゴワークスのテント開発の原点ともなったのが、変幻自在でまさに忍者のようなタープ「ニンジャタープ」だ。タープの形状は、ブランドロゴにもなっている「手裏剣」型。21か所ものジョイントポイントがあり、2辺のスリーブに仕込まれた紐を調整することでタープ自体を絞ることが可能なアジャスターを四隅に搭載。これらのユニークな機能を使って約30通りの張り方ができる。
NINJA TENUGUI ¥2200
そんな30通りの張り方の一部をプリントしたのがオリジナルの「ニンジャ手ぬぐい」。まさに忍者にとっての“巻物”のように、この手ぬぐいを参考にして最適な張り方のバリエーションを見つけるのも楽しそうだ。
また、別売りのインナーテント「ニンジャネスト」(¥24200)を併用することで、オーソドックスなA型テントとしても使えて、2つを合わせても約1000gと非常に軽量になっている。
超軽量の焚き火台「ニンジャファイヤースタンド」
NINJA FIRESTAND SOLO ¥12100
「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」は、焚き火台としては最軽量クラスの275g(本体重量)。本体はステンレスフレームで、火床はステンレスメッシュ。薪を並べやすい長方形の火床は、火力を集めやすく、メッシュで酸素の供給も良いので、ミニマルながらも十分に焚き火を楽しめる。五徳が付属するので、焚き火調理も可能だ。
トングとしても使える五徳に加えて、焚き火台のフットパイプのスペアにもなる火吹き棒も付属。付属品まで機能的でユニークなのが、さすがパーゴワークスだ。
ジャストサイズ設計が嬉しい「トレイルポット」
TRAILPOT ¥9350
「トレイルポット」は、深鍋とフライパン、中蓋がセットになったスクエアタイプのクッカーセット。調理のしやすさはもちろん、鍋=ギアコンテナととらえて収納性の高さにもこだわっているのが特徴だ
110サイズのOD缶をはじめ、フライパンをフタにすれば250サイズのOD缶も収納可能。また、各種バーナーやインスタント食品などが気持ちいいほどシンデレラフィットする絶妙なサイズ感になっている。
バランスのいいバックパック「バディシリーズ」。
BUDDY 33 ¥26400
軽量コンパクトな道具で山をとことん楽しむためのバックパック「バディ」シリーズは、一見オーセンティックなデザインながらも、よく見ると基本構造からディテールに至るまでユニークさを備えているのが特徴。
逆台形デザインで重心バランスを高めに設定しているので、重心が体に近づき、体への負担を軽減。身体側に大きく開くユニークなメイン開口部は、ザックを下ろして素早くアクセス可能。そのほかのポケットもそれぞれ使い勝手を追求している。
容量33Lの「バディ 33」のほか、22Lの「バディ 22」(¥19800)、16Lの「バディ16」(¥15400)も揃う。
バディに合体できるウエストバッグ「スウィッチシリーズ」。
SWITCH M ¥7150
「スウィッチ」シリーズは、バディシリーズのバックパックとタッグで使いたい変幻自在なユーティリティバッグ。付属のアルミフックをバディシリーズのショルダーストラップのDカンにかけると、チェストバッグに。また、バディシリーズのサイドや正面に取り付けて、アウターポケットとしても使うことができる。

単体では、付属のベルトでショルダーバッグ、ウエストバッグとして使用が可能。テント場や山小屋でも貴重品を身につけておける。
サイズは、容量1.2Lの「SWITCH M」、2Lの「SWITCH L」(¥8250)、3.2Lの「SWITCH XL」(¥9350)が揃う。
使い道無限大!「カーゴ55」。
CARGO 55 ¥39600
パーゴワークスの真骨頂ともいえる、新発想のバックパックが「カーゴ 55」。一見すると一般的な大容量のトップリッド型バックパックのように見えるが、その構造はとてもユニーク。
背負子のようなフレームをベースに全8パーツ(本体、15Lのジッパー式インナーバッグ、30Lのロールアップ式インナーバッグ30L、トップリッド、サイドポケット×2、ボトルポケット×2)からなっていて、全て取り外しが可能。そのまま55Lサイズのバックパックとして使うほかにも、カスタマイズして使える自由度の高さが魅力だ。
また、インナーバッグの代わりにハードケースを使ったり、パックラフトのような遊び道具を運んだりと、バックパックに収まらない大きなもの、長いものでも、背負子の原理で持ち運ぶことができる。
極小サイズで登山に持ち出しやすい!「トレイルバンク」。
TRAIL BANK S ¥3740
「トレイルバンクS」は、パーゴワークスが「使い勝手を犠牲にせずにどれだけ財布をコンパクトにできるか」に挑戦したワレット。結果、免許証や交通系ICなどのカード類を財布の強度部材にするという発想で、逆にカードなしではまともに使えないというユニークな財布に仕上がっている。
独自の三つ折り構造に3枚のカードを入れることではじめて財布としてのコシが生まれる構造で、カードのほかに、数枚の紙幣とコインを収納できる。
フィット感と使い勝手に優れたランニングバッグ「ラッシュシリーズ」。
RUSH 7R ¥19800
自身がトレランを楽しんでいたということもあって、パーゴワークスの立ち上げ以前からオリジナルのトレラン用バックパックを手作りしていたという斎藤徹氏。
当時、まだ海外モデルが主流でフィッティングも難しかったという問題を解決し、ビギナーでも気軽に使えるカジュアルなバックパックとして開発。いまやトレイルランニング向けバックパックの代名詞となっているのが、「ラッシュ」シリーズだ。
「ラッシュ7R」は、数々の改良を重ねて誕生したトレランレースの定番モデル。ポケットを追加し、容量もアップ。さまざまな体型のランナーにフィットするように無段階調整式のショルダーハーネスを採用し、フィット感も向上している。
トレランレースの定番モデル「RUSH 7R」のほかに、ロングレース用ベスト「RUSH 11R」(¥24200)、ファンランナー向けのベーシックモデル「RUSH 10」(¥17600)、トレランのみならず、日帰りハイクなどオールラウンドに活躍する「RUSH 20」(¥23100)もラインナップしている。
2室構造で荷物整理に便利な「ダブルフェイススタッフバッグ」。
W-FACE STUFFBAG 7 ¥3300
「ダブルフェイススタッフバッグ」は、独自の2ルーム構造で、旅先で雑になりがちな荷物を仕分けて整理できるスタッフバッグ。2つの気室を隔てる仕切りは可動式なので、着替えの使用前・使用後などフレキシブルに容量を変えることができる。
ハイク、ラン、キャンプ、トラベルの4つのシーンで使われる道具を、できる限り分類&採寸してバッグのサイズを決めたそうで、ラインナップは、箱型フォルムのスタッフバッグが7L、3L、1L、ポーチタイプが3L、2L、1Lの全6種類。
ボトムには収納物がわかるようなチェックリストをプリントしていて、このプリント面を外に向けてスタッキングすれば、遊び道具がどこに入っているか一目瞭然となっている。
FAQ
Q. 商品の価格帯は?
小物類で数千円〜、主力のバックパックで2〜3万円台、シェルター類で4〜5万円台が目安となる。独自開発のギミックや日本の環境に適した耐久性を考慮すれば、そのコストパフォーマンスは極めて高いと言えるだろう。
Q. アウトドア以外でも使える?
もちろん可能だ。特に「BUDDY」シリーズなどは、山で培った機能性を持ちつつ、街にも馴染むクリーンなデザインで、トラベルやタウンユースとしての評価も高い。日常の垣根を越えて、いつでも「Pack and Go」できる身軽さこそが彼らのプロダクトの真骨頂だ。
Q. 修理などのアフターケアは頼める?
可能だ。公式ウェブサイト記載のメールアドレスへ直接依頼する流れとなる。その際、修理箇所の写真を添付すれば、よりスムーズな見積もりが可能だ。納期は商品到着後、約3週間が目安。製造上の不具合については、購入から1年間の無償保証制度も設けられている。



















