エッジの効いた機能的ギアを送り出している気鋭のブランド「detour life(デトアーライフ)」が手がけた、斬新な焚き火台がキャンパーの間で注目を浴びている。
なんと吊り下げ式という、焚き火台の概念を覆すような革新的な設置方法を採用しており、こちらの記事で紹介した際も大きな反響を呼んだ話題作だ。
そこで今回、その使い勝手を調べるべく実際に使用してみた。吊り下げることによるメリットとは……?
Table Of Contents : 目次
ソロキャンプにも◎な、コンパクト構造。
detour life×FUJIKINKO BONFIRE STAND 2.0 ¥16280
まず、注目したいのは驚くほどコンパクトになる収納性。収納サイズは、W43.5×H30.5cmの薄さ1cm程度。三角形のおしゃれな収納ケースが付属しており、ハンドル付きで持ち運びも楽々だ。
収納された状態からは、とても焚き火台が飛び出してくるとは思えないようなコンパクトさ。荷物を最小限に抑えたい、ソロキャンプやツーリングキャンプ、バックパッキングキャンプで重宝しそうだ。
組み立て方法は3枚のプレートを組み込むだけ。ネジや蝶番などは使用せず、また可動部もなく、いたってシンプル。
気をつけることはプレートの表裏を間違えないようにすることぐらいだが、それも一目瞭然なので難しいことは特に何もないので、焚き火台の扱いに不慣れな方でもすぐに設営できそうだ。
斬新だけど案外シンプルな吊り下げ式。
そして何より本作の最大の特長は、焚き火を吊り下げて楽しめるということ。
S字フック&カラビナの付いたワイヤーが付属しており、これを焚き火台本体に繋ぐことによってランタンスタンドなどに吊るすことが可能となる。
実際にパイルドライバー方式のランタンスタンドで吊るしてみた。
このように設置された焚き火台はかつて見たことがなく、新鮮なワクワク感がこみ上げてくる。揺れる炎は、まるでかがり火のような趣を演出するだろう。
プレート上部の穴に、S字フックを引っかけて吊り下げている。もし焚き火中に倒れたら大惨事となるので、ランタンスタンドは念には念を入れて、しっかりと深く打ち込んだ。
【吊り下げスタイル】実際に焚き火をしてみた。
それではいよいよ、吊り下げスタイルで焚き火スタート。
自分が立っている状態で、腰より上に焚き火があるのは、なんとも不思議な感覚。薪をくべるたび焚き火台自体がユラユラと揺れるため、いつにも増して周囲への注意こそ必要だが、ある種幻想的であり、暖を取るというよりは灯りや観賞用といった印象。
メインの焚き火台とは別に当製品を使い、焚き火をダブルにしても面白そうだ。
ワイヤーへの負担を考慮し、薪は控えめにした方がいいかもしれないが、人柱になる覚悟で遠慮なく薪を放り込んでいった。
さすがに薪が上部に大きくはみ出すような、山盛り状態にはしていないが、薪を満タン状態にするぐらいでは問題なく、耐久性も十分といえる。
地面にも優しく、使用場所を選ばない!
草原のキャンプ場や芝生サイトでは、いくら焚き火台を使っても地面へのダメージが大きい。しかしこれなら問題のない高さに調整できるので、たとえ座った状態で使うとしても、地面へのローインパクトが実現する。
これは吊り下げ式による、最大のメリットかもしれない。地面の状況に影響されず使用場所を選ばない焚き火台だということだ。
付属のペグで自立スタイルにも。
実はこちら、ペグとしても使用できる脚が3本付属しており、それをプレートに差し込むことで一般的な自立スタイルで使用することも可能となっている。この状態でしか使えなくても構わないほど、愛嬌のある佇まいだ。
ちなみに脚をプレートのどこに差し込めばいいのかは、直感的にすぐわかる。
自立時の内部がこちら。プレートに入れられたスリットから、空気が取り込まれるであろうことがわかる。交差した脚がちょうど火床ロストルのような役割を果たし、薪を浮かせることになるので燃焼効率がよさそうだ。
【自立スタイル】実際に焚き火をしてみた。
自立スタイルでも焚き火をしてみた。
逆三角形という形状により、薪が組みやすいと感じた。薪が整然と隙間なく並ぶことができないので、必ず空気の通り道ができる。全体的に剛性も高いので、焚き火台のサイズのわりには、大きな炎をつくることができそうだ。
薪は常に立てられたような状態になるので、火の回りが早い。プレート下部に入ったスリットから、煙突効果で空気が呼び込まれていることも大きいだろう。
出来のいいロストルを準備中。
ここで、ただいま製作中のオプション品を紹介したい。それはプレート上に設置できるロストル(焼き網)だ。こちらはまだ試作品だが、前出の写真にあるように、ちゃっかり試用させてもらった。
クッカーを載せてもいいし、焼き料理を楽しんでもいい。リリースが待ち遠しいアイテムだ。
プレートとの接合部には、3枚のプレートをしっかり掴むように工夫が施されている。
ちなみに吊り下げスタイルでロストルを設置する場合は、しっかりカットした薪かペレットの使用が推奨される。発売時のアナウンスに注意してほしい。
決してイロモノではない、実力派だった。
吊り下げ式という斬新さばかりでなく、焚き火のしやすさも、地面への影響も配慮された焚き火台「detour life×FUJIKINKO BONFIRE STAND 2.0」。実際に使ってみて、決してイロモノではない実力ある焚き火台であることがわかった。
すでにフルサイズの焚き火台を持っているキャンパーでも、セカンドの焚き火台として面白く活用できることだろう。
【SPEC】
収納時サイズ:W43.5×H30.5cm
組立時サイズ:W33.5×H27.5cm
吊り下げ用ワイヤー長: 50cm
地面からの接地点:5.5cm
■デトアーライフ https://detourlife.stores.jp/items/5b2cb89f122a7d52e80012b7
■GO OUT Online https://www.goout.jp/item/DTL191101.html
- 【併せて読みたい】
- ・もうBBQにうちわは不要! コールマンの電動ファン付グリルは、まさに次世代型だった!
- ・この夏話題のハイテクマスクを体感!注目素材シェルテックはストレスフリーで良コスパ。
- ・2輪から4輪へ変幻自在の次世代型カート。実際のところ使い勝手はどうなの?
- ・話題のキャリーワゴン用折り畳み式テーブルは、コスパ抜群だった。
- ・うわさのカッター型アウトドアナイフを試してみた。オルファワークスの替刃式ナイフは実際使えるのか?