「SABBATICAL(サバティカル)」は、老舗アウトドアショップ「A&F(エイアンドエフ)」が2019年に立ち上げたオリジナルブランド。「ZANE ARTS(ゼインアーツ)」の代表も務める同氏が、サバティカルの全デザインおよびプロダクト監修を行っており、徹底的に無駄を削ぎ落とし、実用性を追求する小杉氏の「機能美」へのこだわり。そこに、A&Fが長年培ってきた「ギアに対する審美眼」が加わることで、サバティカルのプロダクトは形作られている。

SABBATICAL(サバティカル)とは?

「SABBATICAL(サバティカル)」は、老舗アウトドアショップ「A&F(エイアンドエフ)」が2019年に立ち上げたオリジナルブランド。

40年以上にわたり、世界中の優れたギアを日本へ紹介し続けてきたA&Fは、いわばアウトドア界の“目利きのプロ”だ。そんな数々の名品を知り尽くした彼らが、「自分たちの理想とする世界観を形にしたい」と満を持してスタートさせたのが、このサバティカルである。

ちなみにブランド名の「サバティカル」とは、本来「長期休暇」などを意味する言葉。そこには、「日常から少しだけ離れ、自然のなかで本来の自分を取り戻す時間を過ごしてほしい」という、キャンパーに向けた純粋なメッセージが込められている。

A&Fと小杉 敬氏。名手がタッグを組んで始動

小杉 敬

サバティカルを語る上で欠かせないのが、プロダクトデザインを担う小杉敬氏の存在だ。長年アウトドアギアの開発に携わり、現在は自身のブランド「ZANE ARTS(ゼインアーツ)」の代表も務める同氏が、サバティカルの全デザインおよびプロダクト監修を行っている。

徹底的に無駄を削ぎ落とし、実用性を追求する小杉氏の「機能美」へのこだわり。そこに、A&Fが長年培ってきた「ギアに対する審美眼」が加わることで、サバティカルのプロダクトは形作られている。

2019年のブランド発表時には、計算された美しいシルエットとフィールドでの実用性の高さから、すぐさまキャンプシーンで大きな話題を呼んだ。確かな知見と経験を持つ両者の協業は、テントという道具に新たな選択肢をもたらしたと言える。

良いものを、手に取りやすい価格で

サバティカルが熱狂的な支持を集める理由のひとつが、洗練されたデザインと機能性を備えながらも、優れたコストパフォーマンスを実現している点だ。

その背景にあるのが、全国に店舗を構える「A&F」の流通網を活かした直販体制。自社の強固な流通網を活かして中間マージンを徹底的にカットすることで、上質なT/C素材や強度の高いアルミ合金ポールなど、妥協のないマテリアルを惜しみなく採用しながらも、驚きのコストパフォーマンスを叩き出している。

デザイナー・小杉敬氏による美しくも無駄のないフレームワークも相まって、「このクオリティでこの価格はおかしい」と、目の肥えたキャンパーたちをざわつかせ続けている。

日本の気候に適した設計と充実のサポート

ルックスや価格だけでなく、日本の気候を熟知した構造も秀逸だ。効率よく湿気を逃がすベンチレーションや広範囲のメッシュパネルによって、高温多湿な夏のフィールドでも快適に過ごせる工夫がしっかりと施されている。

さらに、老舗のA&Fがバックボーンにあるという安心感も大きい。万が一のトラブルにも対応するアフターケアが万全なため、ひとつのテントを長く相棒として使い込める。

デザイン、機能、圧倒的なコスパ。そこに「長く付き合えるサポート体制」まで揃っているのだから、全国のキャンパーが「待ってでも手に入れたい」と魅了されるのも納得だ。

押さえておきたい、サバティカルの傑作たち

ここからは、ブランドの哲学を体現する、サバティカルの代表的なラインナップを紹介する。

機能美と広大な居住空間を両立したシェルターから、人数に合わせて姿を変える革新的なテント、そして端正なシルエットを描くタープまで。自身のキャンプスタイルを格上げする、最適な一幕を見つけてほしい。

大胆な開口部がもたらす解放感、モーニンググローリー TC

モーニンググローリー TC ¥59800

抜群の遮光性と通気性を誇るTC素材を採用した、2〜4人用のシェルター。最大の特徴は、フロントに3本のサブポールを入れることで大胆に開口した大型パネルだ。前方の空間を大きく確保し、出入りのスムーズさと圧迫感のない広々としたリビングスペースを実現している。

垂直にデザインされたフロントの全面メッシュや、雨の侵入を防ぐ特徴的な下部ベンチレーターなど、天候に左右されにくい快適な居住環境を構築。バックやサイドパネルの開閉アレンジも自由度が高く、オプションのインナーテントを追加すれば2ルームとしても活躍する、汎用性に優れた一幕だ。

軽快さと防水性を備えた、モーニンググローリー シンセティック

モーニンググローリー シンセティック ¥66660

「モーニンググローリー TC」の優れた居住性や独自のフォルムはそのままに、メイン素材をポリエステルへと変更したシンセティックモデル。最大のメリットは、TC素材に比べて軽量かつコンパクトになった点だ。

完全防水仕様となったことで雨天後のメンテナンスの手間が省け、設営や撤収もより容易になっている。さらに、フレームには軽量で高強度なアルミ合金(A6061)ポールを新たに採用。天候を問わず、誰にでも扱いやすい実用的なシェルターへと進化を果たしている。

空間を極めたフラッグシップ、スカイパイロット TC

スカイパイロット TC ¥99800

サバティカルのフラッグシップモデルである「スカイパイロット TC」。抜群の遮光性と通気性を誇るTC素材を採用した、6〜8人用の大型シェルターだ。

特筆すべきは、4本のサブポールを駆使した独自の省スペース設計。垂直に立ち上がるウォールによってデッドスペースを極限まで無くし、見た目以上の広大な居住空間を確保している。

基本構造はワンポールをベースにしており、大型でありながら設営の手軽さと高い耐風性を両立。パネル跳ね上げ時にスカートを巻き上げられる機能や、操作性の高いベンチレーションなど、美しさと実用性を伴うギミックが随所に光る。

グループでの使用から多彩なレイアウトまで、余裕を持って楽しめるブランドの顔にふさわしい一幕だ。

圧倒的な居住性と強度を誇る2ルーム、アルニカ

アルニカ ¥84480

リビングスペースと寝室を兼ね備えた、美しいアーチを描くトンネル型の2ルームテント。メインフレームにブリッジフレームを追加する独自の構造により、設営の容易さと優れた剛性を両立させている。

付属のインナーテントを使用すればファミリーがゆったりと過ごせ、外せば最大10人を収容する大型シェルターとしても活躍する。天井部には遮光PU加工が施されており、夏場の強い日差しを軽減。さらに、全面フルメッシュや全開放が可能なパネル設計により、季節や天候を問わず快適な空間を作り出せる。

少ない張綱で美しく張れる点や、複数パネルを連結して効率よく跳ね上げられる機構など、大型幕特有の煩わしさを解消する工夫が詰め込まれた秀逸な一幕だ。

人数に合わせて姿を変える万能幕、ギリア

ギリア ¥43780

使用人数やスタイルに合わせて、2人用と5人用のインナーテントを使い分けられる革新的なマルチテントだ。美しいアーチを描くトンネル型のメインフレームにブリッジフレームを追加する独自の構造により、少ない張綱で簡単に美しく張れる手軽さと、高い耐風性を両立している。

5人用インナーを用いれば荷物を置ける前室付きテントに、2人用ならゆったりとしたリビング空間を持つ2ルームへと姿を変える。もちろんインナーを外してのシェルター使いも可能だ。

これほど多彩なアレンジ力を誇りながら、サイズの異なる2つのインナーが最初から標準装備されているという、圧倒的なコストパフォーマンスの高さも大きな魅力である。

オールシーズン対応の大型ドーム、サバルパインドーム

サバルパインドーム ¥198000

サバティカル初となる大型ドームテント「サバルパインドーム」。ドーム型特有の高い耐風性を確保しつつ、フレーム本数を抑えることで構造のシンプルさと設営の容易さを実現した。

天井部には日差しの透過を和らげる遮光PU加工が施され、付属のルーフシートを使用すれば雨天時でも上部ベンチレーションによる換気が可能だ。全方位に配置された18のメッシュパネルが夏場に抜群の通気性を発揮する一方、ボトム全周のスカートが冬場の冷気をしっかりとブロックする。

さらに、標準装備のリビングシートを活用すれば、最大8〜10人を収容するグランドスタイルも手軽に楽しめる。季節を問わず快適な空間を約束する、充実の仕上がりとなっている。

機能美を体現した美しいヘキサタープ、ルピネ

ルピネ M ¥34800 / L ¥41800

設営のしやすさと耐風性を追求した、美しい曲線美を描くヘキサタープ「ルピネ」。力の加わり方を徹底的に計算した形状により、生地にかかるテンションを最適化している。雨が溜まりにくく、ヘキサ型本来の風に対する強さをさらに高めたタフな構造が特徴だ。

メイン生地には軽量で吸水性の低いポリエステルを採用しており、設営や撤収、濡れた際のメンテナンスも容易に行える。裏面には遮光PU加工が施されており、強い日差しの透過を抑え、夏場のフィールドでも涼しく快適な日陰を作り出す。

軽量かつ高強度のアルミ合金ポール2本に加え、ランタンの配置に便利なハンガーテープが標準装備されている点も実用的だ。2〜4人用のMサイズと、6人用のLサイズが展開されており、使用人数やサイトのレイアウトに合わせて選択できる汎用性の高いタープである。

堅牢さを追求したスクエア型タープ、マリポサ TC

マリポサTC M ¥38800 / L ¥47800

日差しの透過を抑え、濃い影を作り出すTC素材のスクエア型タープ。見逃せないのが、テンションのかかる方向に生地目を合わせ、あえてセンターに縫製ラインを設けることで高めた基礎強度だ。堅牢なポール差し込み部や力布構造を備え、日本の気象変化にも耐えうる頑健な作りに仕上がっている。

四隅を落とし込む設計により、日陰を中央に集めつつ雨の浸入を軽減。一般的な張り方より有効面積が広く、誰でも容易に美しいシルエットで張れるのが魅力だ。

利便性の高いハンガーテープが付属し、別売りポールで「モーニンググローリー TC」との連結も可能。2〜4人用のMサイズと、大人数向けのLサイズの2サイズを展開している。

FAQ

Q.どこで購入できる?

A&Fカントリーの各直営店、および公式オンラインストアで購入可能だ。また、新たに楽天市場にも公式ストアがオープンし、販路が拡大している。発売当初から長らく抽選販売が続いていたが、現在は供給が安定し、通常購入できるモデルも増えてきている。

入荷や在庫状況は公式サイトや各店舗のSNSでこまめにチェックしておきたい。

Q.実物を見られる場所はある?

大型テントは店頭での常設展示がスペースの都合上難しいため、いつでも見られるわけではない。その代わり、全国のA&Fカントリー各店が主導する「設営展示会」が週末などに定期開催されている。

実際のサイズ感や質感を確かめたい場合は、事前に公式サイトや店舗SNSで展示スケジュールと対象モデルを確認してから足を運ぶのが確実だ。

Q.TCとシンセティック、どっちを選べばいい?

用途と扱いやすさで判断したい。結露に強く、遮光性や火の粉への耐性を重視し、オールシーズン快適に過ごしたいならTC素材がおすすめ。一方、雨天時の完全防水仕様や撤収の手軽さ、メンテナンスの容易さを優先するなら、軽量で扱いやすいシンセティック素材に軍配が上がる。

Q.もし壊してしまったら、修理はできる?

もちろん可能だ。テントおよび関連商品の修理は、プロダクトデザインを監修する「ZANE ARTS(ゼインアーツ)」と共同運営となっており、ゼインアーツの公式サイトにある「製品の修理依頼」ページから直接申し込むシステムになっている。

なお、修理に出す際は、作業の妨げや追加費用を防ぐためにも、事前にしっかりと乾燥させ、汚れを落としておくのが最低限のルールだ。