長野・松本発のテントブランド 「ZANEARTS(ゼインアーツ)」に関する、ブランド紹介とGO OUT WEBのニュース記事一覧です。

アウトドア史に、新たな1ページを刻んだ“中間粋”のパイオニア「ゼインアーツ」。

高感度なアウトドアマンが今最も注目しているテントといえば、「ZANEARTS(ゼインアーツ)」が本命馬だろう。 誰もが飛びついた、気鋭のアウトドアブランドの革新的な立ち位置と、その製品の魅力に迫った。

株式会社ゼインアーツ代表取締役社長 小杉 敬氏
テレビ番組『椎名誠と怪しい探検隊』で冒険に興味を抱いた新潟の山で生まれ育った少年は、大手アウトドアメーカーの開発者となり、やがては取締役へと成長したが周りの反対を押し切り独立。身を削り、矢面に立って、大手企業一辺倒となっているアウトドア業界の改革へと乗り出した。

ゼインアーツ誕生の背景。

大手アウトドアメーカーを離れ立ち上げたブランド。

設計などを揃えた今はまだ少数精鋭のチーム。

2018年に突如現れ、品切れ品薄が続いているアウトドアブランド、ゼインアーツを訪ねて長野県松本市へ。代表の小杉敬さんは、新潟生まれの本格アルパインクライマー。従業員を数百人抱える大手アウトドアメーカーに開発者として関わり、果てにその会社の取締役にまで登りつめた実力者だ。

「そろそろ手狭になってきた」という“始まり”のオフィスにて。

多くの人が羨む地位を自ら捨て、ゼインアーツに求めたものは何だったのか。

「子育てもひと段落して、自分の役割を考えたとき、残りの人生で社会に還元したいと思うようになった。確かに前職は高収入だったかもしれませんが、自分は良い車に乗るのがステイタスというタイプでもない。何より会社の利益のためだけに自分がプロダクトをしているということに疑問を抱きました」。

ゼインアーツが目指したのはハイコスパな中間枠。

事務所裏には北アルプス。

収入よりも、社会のためにと発足したブランドの革新的なスタンスに、業界は愚か、消費者までもが驚いた。

「良い物は値段が高く、安いものは粗悪。それでも両者に位置するお決まりの大手ブランド勢が肥大化していくばかりで、このままいくとアウトドア業界に将来はないと思いました。ハイクオリティでリーズナブルな中間粋のものを作れば、一人勝ちを解消できるし、売るものがなかった町の専門店も喜ぶ。それで思い切って会社を辞め、立ち上げたのがゼインアーツでした。」

アウトドア専門店を回り、自らゼクーMをプレゼン。

ゼインアーツのファーストモデルにして看板ともいえるテント、ゼクーMは「2020年度グッドデザイン賞」を受賞。

「初めて作ったのはゼクーというテントで、専門店を一軒一軒訪問して、駐車場で建てて説明しました。取引してもらえたら御の字という状況でしたが、自分が想像したより速い浸透率で、想定の6倍の注文数に。今では『物が無くてコーナーが作れない』とディーラーに怒られてます。それも在庫を残して来期にスライドしていく、無駄な生産をする大手の仕組みに一石を投じたいからこそで、致し方ないことなんですが……」。

アウトドア好きがゼインアーツ入社の条件。

キャンプに限らず、幅広くアウトドアを楽しむ小杉さん。

業界を活性化させるためには、社員がモチベーションを保ち仕事ができる環境を作るのが大切と小杉さん。ゼインアーツでは従業員が活き活きと働く。

ある意味会社のマインドを代弁しているともいえる愛車のジムニー。

「この地の雇用を増やしていきたい。そしてみんなが楽しく働けることもモットーにしています。キャンプと登山が好きな人というのが入社の絶対条件ですが(笑)。給料も業界トップでありたい。それも自分が贅沢しなければいいだけの話、生涯ジムニーで十分です」。

ゼインアーツだけでなくサバティカルも手がける小杉さん。

品質・機能・デザイン、コスパも驚愕の次世代ギア「サバティカル」。
セレクトショップとして実績を積み上げてきた A&Fが、価格が高騰するアウトドアギアに一石を 投じるべく2019年に始動したオリジナルブランドがこのサバティカル。20万円台も当たり前になってきたテントにおいても、同様のクオリティで8万円台と誰もが腰を抜かした。小杉さんがデザイナ ーを務め、ゼインアーツにはまだないシュラフや、 アクセサリーなど様々なギアが揃う。

業界の変化は早くも起き始めている。A&Fが賛同し、ハイクオリティかつリーズナブルなオリジナルブランド、サバティカルを小杉さんデザインのもと販売。こちらも大ヒットを記録した。

「中間粋のブランドが増えてきたら、マーケットが活性化して、アクが抜ける。だからゼインアーツや、サバティカル以外にもどんどん出てきてほしい」。

アウトドア業界に革命を起こす次世代のブランド。一択になりがちな環境が変わる日は意外と近いかもしれない。

ゼインアーツ至極のテント&タープを知る。

ゼクーMの設計図。「デザインは挑戦的だけど、構造は意外と保守的」という。

グッドデザイン賞を受賞したゼクーMに始まり、どれも入手難になっているという超人気のゼインアーツ テント&タープ。仕様からコスパまで抜かりなし、ブランドが誇る逸品のフルラインナップがこちら!

グッドデザイン賞受賞のゼインアーツのフラッグシップテント「ゼクーM」

ゼクーM ¥84480(インナーテント ¥21780)

ワンポールの最大のデメリットである空間の狭さを、エクステンションフレームにより大幅に解決した話題作。床面積はミドルサイズでありながら、ラージ並みの居住空間を持つのが当モデル最大の特徴。79×27×27cm (収納時)11.5kg。

フラッグシップテントがさらに大きくなった「ゼクーL」

ゼクーL ¥98780(インナーテント ¥21780)

ゼクーMを10人でも収まる大型サイズに変貌。ボトムは六角形でデザイン性抜群ながらも、誰でも悩まず設営で きる仕様。別売りのインナーテントを吊るせば、家族4人 が過ごせるツールームに。80×30×30cm(収納時) 14kg。

室内を縦に分割した画期的2ルームテント「オキトマ2」

オキトマ2 ¥59950

ソロキャンプ・デュオキャンプを想定し、テント内での生活を効率よく行えるよう前室とインナーテントの配置を縦分割に設計した、今までに無い発想のテント。 吊り下げ式のインナーテントでシェルターとしても活躍。65×25×25cm(収納時)7.2kg。

独特な形状のコンパクト2ルームテント「ロガ4」

ロガ4 ¥64790

取り回しの良い4人用テントのフォルムの中に、「寝る」と「過ごす」の二つのスペースを確保した、コンパクト2ルームテント。吊り下げ式でシェルターにもなり、 耐風性に優れ日本の山岳のベースキャンプ用としても十分使える。62×23×23cm(収納時)6.8kg。

設営しやすさと快適空間を両立した「ロロ」 。

ロロ ¥149930

ロロは、ワンポールとフレームワークを組み合わせることで、ワンポール構造の設営しやすさと、フレームワークによる広い空間を両立させた、新しいスタイルの“2ルームシェルター”。4コーナーをペグダウンして、センターポールを入れると簡単に基礎部分が自立。あとは前室部分のフレームをセットするだけで設営できる。

ボトムの面積では一般的な2ルームサイズだが、リビングスペースがデッドスペースを作らない独自形状になっているので、レイアウトに悩むことなく空間を有効に使うことができるのも特徴だ。

変幻自在のワンポールシェルター「ギギ1」

ギギ1 ¥43780

パネルの開閉や跳ね上げにより、環境やスタイルに応じたアレンジができるデュオキャンパー向けスモールサイズシェルター。エクステンションポールで2人が対面でゆったりと座れる居住空間を確保。もちろん設営もイージー。68×20×20cm(収納時)4.5kg。

広々空間の2ポールでグルキャンにぴったり「ギギ2」

ギギ2 ¥65780

多彩なパネルアレンジと広い空間設計を追求したギギ1のデザインをベースに、ツーポールにしたラージサイズシェルター。オプションのギギインナーを左右に割り振り、中央にリビングを設置するレイアウトで家族4人が寛げる。72×20×25cm(収納時)7.5kg。

張り姿が美しい、新形状タープ「ゲウ」

ゲウ ¥49280

メインポール間はヘキサゴン型Mサイズ以下の小スペース設計ながら、有効面積はレクタングラー型Lサイズに匹敵するオールウェザー4ウイングタープ。美しいシルエットはもちろん、ツウも唸らす細かいディティールが満載。73×18×18cm(収納時)6kg。

一度使えば手放せなくなる、ゼインアーツの緻密なキャンプ道具類。

グラートハンマーとその設計図。製品を手にしたときは当然、スケッチひとつとっても、いかに緻密に作られているかがよくわかる。

ゼインアーツ製品の魅力は、テントやタープだけではない。ラインナップこそ少ないが、それだけひとつの製品づくりにおけるこだわりは並々ならない。すべてのキャンパーに配慮した圧巻のマテリアルをご紹介。

秀逸な機能美を宿すペグハンマー「グラートハンマー

グラートハンマー ¥4620

鍛造ペグもしっかり打て、すっぽ抜けを防止するグリップは長さも絶妙なキャンピングハンマー。打撃面が下を向きやすい重心でスイングバラ ンスに優れ、逆さに自立。ペグ抜き用フックもついていて、一度持つと病みつき間違いなし。32×109× 260mm、540g。

どんなランタンにも馴染む、ランタンハンガー「オズハンガー」

オズハンガー ¥7678

ランタンの形状やスタイルを選ばな い、どんなものでも相性よくまとまるランタンハンガー。軽量で取り回 しが良く、設置・撤収時の扱いが容易なアルミポール採用し、ハイ・ロー2段階設定。φ19×230×1,700・ 2,000(h)mm(250×880×35mm 収納時)1.6kg。

ペグの形状をあらためて考え直した「グラートステイク 28

グラートステイク ¥462

打ち込みやすさ・固定力・強度など、ペグの基本機能を徹底的に追求したという鍛造の逸品。刺せば刺すほど地面に密着するクサビ型ながら、少しひねるだけで引き抜けるフラットな仕様に。安全ガード付きなど配慮も満載(短サイズも展開)。10×40×280mm、225g。

シェラカップにもゼインアーツのこだわりあり「ステンレスシェラカップ

ステンレスシェラカップ ¥1045

カップ形状・ハンドル・メモリの全てを一から見直しリデザイン。3本指ハンドルを採用し、左右どちらで持っても見える様、センターにメモリを配備。他メーカーのシェラカップとの重ね合わせにも対応しやすい心遣いにも脱帽。φ105×54mm、300ml、105g。

固定力の高いタープポール用ランタンハンガー「コズハンガー 32」

コズハンガー ¥2728

タープなどのポールに簡単にセットできるランタンハンガー。シリコーンバンドをポールに巻きつける際、内蔵 された金属プレートも連動して固定される完全固定式で、 φ30とφ32の2サイズ展開。耐荷重2kgで大抵のランタンに使える。252×80×51mm、140g。

コンパクトな充電式LEDランタン「ジグ」

ジグ ¥4983

ジグは、シェルターやテント内での使用に最適化した、コンパクトサイズの充電式LEDランタン。上部のリングで拡散、中央のシリンダーで反射、下部のファンネルで拡散という3つの要素で、LEDの光を横から真下まで効果的に広げるので、シェルター内での必要範囲を確実に照らすことができる。中央部分にはU1/4インチネジ(カメラネジ規格)を備えているので、カメラ三脚へのセットも可能だ。

ポールにセットできるカップ用ホルダー「コズホルダー」。

コズホルダー ¥4378

「コズホルダー」は、タープやシェルターのポールにセットできるカップ用ホルダー。シェラカップのほか、付属のアダプターをセットすれば、タンブラーを置く事も可能だ。

耐荷重は2kgで、一般的なシェラカップであれば10個重ねて乗せられるので、シェラカップ置き場として使えば、テーブル周りが快適になる。

細部にこだわりが詰まった真空タンブラー「スタッキングタンブラー」

スタッキングタンブラー ブラック ¥1155/シルバー ¥1045

「スタッキングタンブラー」は、スタッキングできるので省スペースでキャリングもスマートな真空断熱仕様のタンブラー。スタッキングした際に、タンブラーの底全体が完全に重なり合う事がないように設計されているので、汚れたテーブルに置いたり、油分の高い飲料を飲んだ後に重ねたりしても、汚れの移行がしにくく、安心して重ねられる。

カチャカチャ音がしない樹脂製カトラリー「ルーブ」

ルーブ スポーク ¥110/フォーク ¥110/スプーン ¥110

「ルーブ」は、刺す、すくうなど、求められる全ての機能を徹底追求したという樹脂カトラリー。スプーン、フォーク、麺食の多いアジア向けマルチカトラリーのスポークの3種類がラインナップしている。

アウトドア用の樹脂カトラリーは、ハンドルとヘッド間をストレートに設計した物が多いが、ルーブは角度を付けていて、お皿へのアプローチがしやすい形状を追求。ハンドル断面を凹状になっているので、指がハンドルにフィットして持ちやすいのはもちろん、カトラリー同士を重ねてスッキリと綺麗に収納することができる。

本記事は、GO OUT vol.144からの転載記事です。

Photo/Shouta Kikuchi Text/Naoto Matsumura,Shinya Miura