OUTDOOR STYLE ROOMS

D.I.Y.によるオリジナルな仕様や、アウトドアテイストとインドアをMIXしたインテリアなどテーマやコンセプトのある部屋をズラリとコレクション。どれも見ごたえ十分。

竹内友一さん(Tree Heads & Co. 代表)

作成

本当に必要なものがみえてくる、 タイニーハウスという小さな住まい。

山景がとても似合うタイニーハウス。自然に溶け込む移動式のユニークな佇まいは、これまでの定住や広い家とは異なる概念を持った新しい暮らしを提案。小さなスペースだからこそ見えてくる本当の豊かさを体験できるという。ちなみに牽引しているクルマは、日産のサファリ。

アメリカの西海岸からはじまった“タイニーハウス”という文化。現地で実際にそのカルチャーに触れた竹内さんは、そのスタイルを日本で提案する。

「タイニーハウスとは、自分にとって必要なものを探す家なんです。小さいからなんでも入れることはできない。それゆえに、その人だけの個性が生まれるんです。その個性が暮らしを豊かにしてくれるはずで す」。

トレーラーの上に載ったシンプルな小屋の中にあるものは、必要最低限の生活用具と、どうしても連れて行きたい大切なものだけ。そんな小さな空間だからこそ見える、新しい暮らしに触れてみるのも一興だ。

すべてを自分たちでつくり上げる家。それがタイニーハウスの醍醐味でありコンセプトでもある。モデルルームでもあるこちらは、竹内さんが仲間と一緒につくりあげた。壁から天井、内装まですべてが手づくり。

限られたスペースであるため、いま本当に自分に必要なものだけが残る空間に仕上がるのも、タイニーハウスの魅力。「ここにあるのはちょっとした調理道具と少しの本だけ。でもそれが自分にとって大切なものだと改めて気づかせてくれるんです」。

外装だけでなく、内装や収納品といったインテリアも、もちろん手づくり。鉄板と木材を合わせて竹内さんがつくった棚は、おもに調理道具や食材といった生活用品を収納。

電灯や冷蔵庫、水道のポンプなどの電気系統のエネルギーは、すべてソーラーパネルによる自家発電でまかなっている。移動時は専用スペースに収納して携行する。

内装には、すべて廃材を再利用していることも竹内さんのタイニーハウスの特徴。そんな中で唯一持ち込んだのが、奥のソファ。長年愛用しているこの憩いの場所で本を読み、インスピレーションを得て、次の創作を考えることが竹内さん流の暮らし方。次はハウスボードを構想中だそう。

Photo/Shouta Kikuchi
Report & Text/Takuya Kurosawa

SPEC
  • エリア:山梨県北杜市
  • 間取り:1R
  • 住宅形態:タイニーハウス
  • 住居年数:2年
  • 築年数:2年
GO OUT編集部
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