ボクらの“夏カレー”スタイル。料理自慢の外遊び人に聞くこだわりギア。

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今アウトドア界でも流行の兆しを見せているスパイスカレー。自分でスパイスを調合し、自分好みのカレーを作るのは男のロマンとも言えます。そこでカレー自慢のアウトドアマン6名にスパイスカレーへの想いとお気に入りの「カレーギア」を伺いました。彼らのこだわりを参考にしてカレーライフを向上させましょう!

Table Of Contents : 目次

スパイスクラッシャーなど、カレー作りへの熱意溢れるギアの数々。

角田 崇さん/twelvetone inc.代表 
キャンプギアブランド「YOKA(ヨカ)」を展開。キャンプでしかできない「冒険料理」を突き詰めることにハマり、調理用具を各種リリース。 「気に入っているスパイスはフェンネル。自分でスパイスの調合は昔からなんとなくやってはいたのですが、ふと、ホールのクミンを買ってみたところか ら、急に興味が深くなった感じです。」

YOKA SPICE CRUSHER

料理好きが高じた結果、自身で作るに至ったのが、手のひらに収まるサイズの“すりこぎ”。

すりこぎ棒を鉢に空いている穴に差し込むことで、嵩張らずに持ち運びができる。

「気軽に持ち運べるのと、使わなくても絵になるので、気に入っています。挽いたスパイスを、このすり鉢から指でとってパラパラとふりかけるのもオススメです。」

KLMのスプーン

カレーを食すときにきまって使うという、シンプルなデザインのシルバースプーン。

「どこで手に入れたか覚えてはいないのですが、カレーのときはかならずこのKLM(オランダ航空)のスプーンを使っています。」

ノースフェイスのスパイスボックス 

カレー用のスパイスが、これでもかと詰め込まれた、6.5リッターのスパイスボックス。

「ホールでスパイスを買うと、袋だったり瓶だったりいろいろになっちゃうんですが、これはそれらをまとめて入れておけるのです」

誰もが持っているわけではないギアで極めたスパイスカレー。

宮城 義真さん/ジャック・ウルフスキン マーケティング担当 
キャンプ好きが高じて、アウトドアブランドに囲まれているうちに自分自身もアウトドア業界へ。「スパイスカレーにはパクチーの根、カスリメティなどを隠し味として入れています。キャンプで沢山料理を作るのにちょっと疲れた頃に、何か一品極めたくなってスパイスカレーにハマっていきました。」

YANUK × ロバート馬場のサロペットエプロン

カレーを作る人間にとって、服をルーの汚れから守るエプロンは非常に重要。キャンプでも使うなら、タフで洗いやすいものが嬉しい。

「サロペット大好きな超料理上手の馬場さんとデニムブランドがコラボしたサロペットエプロン。リジッドなどではなく、ライトカラーのデニム素材なのでどれだけ汚れても気にせず洗えるところもお気に入りです。」

Renのおたまとトング 

真鍮製の持ち手に高級感が漂うトングとおたま。ストラップ付きでキャンプでも使い勝手が良さそうだ。

「京都の金工作家Ren(中根 嶺)の作品です。たまたま陶芸食器にはまっていた際に見つけて、在庫がなかったのでご本人に連絡を取って、受注生産待ちをして手に入れたお気に入り。トングは夏野菜や卵などをカレーの上にトッピングするときに使用してます。」

Dish(es) のSpice-Can

一見茶筒に見えるが、これもスパイスケース。スパイスだけでなく茶葉を入れても良い。

「茶筒メーカーさんと料理研究家の中本千尋さんが作ったスパイス缶。ブリキの風合いがよく、スパイス以外にもチャイを作るときの紅茶の葉を入れたりして使用しています。ラベルシールはカリグラファーの村田瑞記さんのものです。」

実用性重視のギア選びでスパイスカレーキャンプも合理的に。

久世 直輝さん/ファッションディレクター、ミュージシャン
ファッションやアートの分野で商品企画や広告制作ディレクション、イベントプロデュースを行う。 「 スパイスカレーは専門書などを参考にして作ってもお店のような味にならず、スパイスの量、バランス、炒め方、など繊細なバランスで成り立つスパイスカレーの奥深さにのめり込みました。好きなスパイスはクミンシード、ジンジャー。隠し味にはハチミツやナッツを入れています。」

Wildoのシェイカー

どこにでもあるようなプラスチックのピルケースに見えるが、実は後がけ用のスパイスを入れておくのに最適なシェイカー。

「子どもがいるシチュエーションでカレーを作るときは、子ども優先で辛味のないバターチキンカレーを作るのですが、 大人はそれだと物足りない時もあるので、そんな時に辛味のスパイスであるカイエンペッパーをはじめ、ブラックペッパー、マスタードシードなど、スパイシーな調味料を3室に分けて入れることが出来るので重宝しています。」

「3室それぞれに蓋があり、振りかけたい調味料を選んで同時に振りかけることもできます。フィルムケースに近いコンパクトなサイズ感で持ち運びも楽ちんです。」

US MILITARYのスプーン

久世さんカレーを食す時愛用しているのは、持ち手がしっかりしているUS軍の野戦用スプーン。

「キャンプ時だと、一つ二役のスポークなどは非常に便利ですが、コンパクトさゆえに食事中カレーの中にドボンしがち。ルーや米で手が汚れるのが非常にストレスです。なので、キャンプ時でも個人的に愛用するのは持ち手がしっかりと長さのあるスプーン。スプーンの受けも大きいのでサラッとしたルーもしっかり掬うことができ、食べやすさも気に入っています。」

FOUND MUJIのインドの銀皿(ステンレス)

大きく平らな銀皿に、ルーを入れるための小さく深めな銀の小皿。インドカレー屋でよく見かける食器だ。

「小ぶりな割に深さのある小皿は、数種類のカレーを合い盛りする際に、サラッとしたルーのカレーや、キーマのような ゴロっとしたカレーをそれぞれ分けて盛ることが出来るので、平たい銀皿と合わせて使用すると、ワンプレートの上で ライス+カレー数種類と分けることができ非常に食べやすいです。キャンプだと物が多く十分なテーブルの広さが確保できないことも多いのでワンプレートにまとめることで省スペースにも一役買ってくれます。食べ終わった後はウェットティッシュで拭いてしまえば持ち帰りも楽ちんです。」

重くて嵩張ってもキャンプに持参。カレーへの妥協を許さない陶器や土鍋。

上村享平さん/会社員
アウトドアWEBメディアHYAKKEI.ディレクター。無類のカレー好きで、キャンプでも時間をかけてカレーを作って振る舞う。「『S&B赤缶カレー粉』がやっぱり優秀で基本的にカレーを作るときには使ってます。あと、『辛味スパイス幕張』はカラシビが強烈で大好きなスパイス! レトルトカレーなどに加えると本格的になります。隠し味はセロリと豆板醤です。」

遠藤太郎さん作陶のお皿

先ほど紹介した久世さんと打って変わって、上村さんが愛用するのは、ドット柄が可愛い陶器のお皿。

「 カレーを美味しく食べるためには、お皿も大事だと思っています。普段家でも作るカレーや気分によってお皿を変えたりしています。遠藤太郎さんの器のデザインや感触が好きで、個展があるとつい買ってしまいます。」

ノーブランドの土鍋

おいしいカレーライスは、ルーだけおいしくても仕方がない。カレーにこだわるなら、お米も手を抜けない大事な要素。

「ご飯を炊くなら土鍋! ご飯粒がそんなにこびりつかないのが最大のメリットかと。あとはやっぱり簡単に美味しく炊けること。今はコンパクトで使いやすい木べらを探しています。」

チャイハネのカーディガン

上村さんはカレーを作るときに、エプロンではなくエスニック柄のウエアを身につけ、気持ちから入るそう。

「作る側の見た目も大事ですよね。エスニックな服を着ると美味しそうなカレー作るように見えるでしょ(笑)? 肌寒い夜だけでなく、カレーを彩るアイテムとしても重宝しています。」

こだわりカレーギアはまだまだたくさん!次ページでは2人の珠玉アイテムを紹介!

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GO OUT編集部
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