最近は出会う機会がグッと増え、人気も高まるクラフトビール。ここでは、クラフトビール好きを自認する外遊び人たちおすすめの3本を、とことん掘り下げてご紹介。さらに編集部セレクトも含めた計20本を一挙!
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日本のブルワリーが作りだす、オリジナリティ溢れるクラフトビール。
「国産のクラフトビールから選んでみました」という月岡さん。まず1本目はラベルのイラストに目が癒されるこちらから。
01. 都心で醸造される、ラベルデザインも美しいクラフトビール“JAVA FINCH”。
まず目に飛び込んでくるのが、その美しいラベルデザイン。“Nova Lager”という酵母を使って仕込んだというINKHORN BREWING(インクホーン ブルーイング)のJAVA VINCH(ジャバ ヴィンチ)は、酸味を伴うフルーティな香りが立っており、水やホップの使い方などで全体のバランスを取るように工夫されている印象。実際飲んでみるとそのフルーティさを味でも感じることができ、飲みごたえがありながら爽快感も感じられる。
東京・目白駅から徒歩圏内にある直営のタップルーム、もしくは卸先のECサイトや店舗でしか買えないが、洗練されたWest Coast IPAを飲んでみたいという方にはお薦めの銘柄だ。
「たぶん、日本で一番都会にあるブルワリーなんじゃないですかね。これは鳥がモチーフなんですが、こんなタッチのラベルが多く、他にも恐竜をイメージに使っているのもあります。味が良いのはもちろんですが、トータルデザインとして繊細で完成されたところに魅力を感じますし、缶を眺めながら美味しく飲めます」
02. IPAでありながらコーヒーテイストが同時に味わえる“LB CRAFT”。
2本目はこちら、なんとコーヒー味のビール。ローカルベースという宮古島のホテル内に焙煎所があるHASABA COFFEE(ハサバ コーヒー)が焙煎したオーガニックのコーヒー豆を使って、10ants Brewing(テンアンツブリューイング)が醸造したLB CRAFT(ローカルベース クラフト)なるもの。
IPAではあるけれど飲み口は軽く、それでいて焙煎された上質のコーヒーフレーバーが口の中を潤す感じでスッキリとした味わい。コーヒー豆を使うと、どうしてもスタウト(黒ビール)のように真っ黒になりがちなので、そうならないよう少し透明感残るようなコーヒーブラウン色のIPAに寄せたのが、このクラフトビールのこだわりポイントだそう。
「ラベルのジャケデザインを元SPiCYSOLのケニー君に描いてもらい、今年販売したものの、今は売り切れているみたいです。でも8月以降に再販するらしく、宮古島のローカルベースの他、東京では浅草橋のアリュマージュ ラボラトアという洋菓子店で買えるみたいですよ」
03. 衝撃のスムージサワーエールは熊本・天草発の“Fiament”。
こちらは変わり種。熊本の「AMAKUSA SONAR BEER」が放つ、スムージーサワーエールと呼ばれるもの。目の錯覚が起きそうな奇抜なラベルデザインだが、開けてグラスに注いでみるとオレンジ色の濃厚な液体が。そして口にしてみるとまるで本当のスムージーのようで、フルーツの爽やかな甘味と酸味が口の中に広がり、まさに衝撃。
原材料名に目を向けると、麦芽、マンゴーピューレ、パイナップル果汁、マンゴー果汁、天草晩柑、パイナップルピューレ、キウィピューレ、糖類、そしてなんとカスタードクリーム(!)と書いてある。
「ここって普通のIPAとかも作っているんですけど、マンゴーとかバナナとか、変わりダネの副原料を使った銘柄が抜群に美味しいんです」
この新ジャンルと言われるスムージーサワーエール、衝撃を受けたい方は是非お試しあれ。
人気YouTuberのクラフトビールは味も◎。西湖の新参 IPAも侮れず。
続いて、長田さんがおすすめするクラフトビールの3銘柄をご紹介。どこかで何処かで見た事ある、聞いたことあるという方も多いはず!
04.05. 静岡の人気YouTuberと人気ブルワリーとのタッグで生まれた 2本。
お酒を心から愛する人々を「お酒マン」と呼ぶ人気YouTuber「伊豆のぬし釣り」がプロデュース。「キャンプで最高の乾杯をしたい」をテーマにアウトドアで楽しく飲めるIPAスタイルのビールを、という思いのもと、地元静岡のブルワリー「反射炉ビヤ」と作った 瓶のIPAは、彼らのファンはもちろん、クラフトビール好きの間でも話題となっている。
ホップと酵母によるトロピカルでフルーティーなアロマを感じ、アルコールは6.5%と高めで抜群の飲み応え。最近では1500mlのマグナムサイズもラインナップに加わっている。
そして「伊豆のぬし釣り」プロデュースで、同じく静岡の沼津にある人気ブルワリー「REPUBREW(リパブリュー)」で作られた「CAMPai HAZY(キャンパイ ヘイジー」。こちらは以前 500ml缶のみだったが、最近350ml缶が発売されたもよう。
ウッディ・ココナッツ系のアロマを持つヘイジーIPAで、このアロマを活かすため、バランスの良いホップをブレンド。モルトの軽いコクとオーツのなめらかな口当たりとホップの特徴が活きている。アルコールは7%と少し高めだが、それを全く感じさせないスムーズな飲み心地は虜になりそう。
「それぞれ違った美味しさがあるんですが、初めてIPAを飲むという方には、 OSAKEMAN IPA が飲みやすく、かつクラフトビール感もあるのでおすすめです。ホップの苦味もしっかりありつつ、フルーティー感のバランスが非常に好みです! 対して、CAMPai HAZYの方がアルコール度数が高いんですが、苦味はあまりなく、ドロッとしたフルーティー感が強め。これぞHAZY!といった印象です。これならビールが苦手な方でもいけるかも。リピ買いするくらいハマる方もいらっしゃいますよ」
06. 「西湖にビール醸造所を」という夢が詰まった“AIM Brew Lab HAZY IPA”
地元山梨にある富士五湖のひとつ、西湖にあるという会社「AIM(エイム)」がプロデュースしたクラフトビール「AIM Brew Lab」のHAZY IPA。 トロピカル・シトラス系の華やかなホップの香りでモルトの旨みはしっかりと感じられ、ジューシーでまろやかな口当たりの中に程よい苦味が口に広がる。
「地元の居酒屋で飲んでいる時に出会った1本。ラベルには綺麗な西湖の風景が飾られてて、これうちでも置きたいなって率直に思ったんですよね。濁ってはいますが、ドロッとしたHAZYとは異なり、飲むと結構さっぱりしたテイストです。程よい苦味が癖になり、飽きずにずっと飲んでいられます」
現在は広島の醸造所「IB BREWING」で仕込んでいるが、将来的には地元西湖にビール醸造所の設備を作るというプロジェクトが進行中。応援する意味でも飲んでみたくなる1本だ。
本場アメリカから直送のクラフトビールで、ウエストコースト気分全開。
二子新地でアメリカンダイナーを営む斉藤さんのイチ推しクラフトビアは、当然ながらアメリカ西海岸モノをチョイス。
07. 全米No.1の伝説的なクラフトビール “Sierra Nevada Pale Ale ”。
1980年より醸造されている、シエラネバダ・ブルワリーの看板商品。数えきれないくらいのブルワー達に多大な影響を与えたペールエールであり、そのユニークなホール・カスケードホップの香り、グレープフルーツやシトラスのアロマとフレイバーは30年以上にわたって飲む人々を虜にさせてきた。
アンバーブラウンの美しい液体にはフローラルやシトラスを思わせるホップのアロマがはっきり感じられ、温かみのあるモルトのフレイバーも口に広がるが、口当たりは軽めなので爽快感もあってとても飲みやすい。いつも何度でも飲みたくなるようなクセになる味わいは、アメリカン・ペールエールの代表格と言っていいだろう。
「シエラネバダとの出会いがきっかけで今の店を始めたようなものですから、一番のオススメです。ウチのダイナーに来てもらえたら、カウンターに設置してあるビールサーバーから出すドラフトで飲めますよ。この一杯は格別です」
08. シエラネバダの新定番はアルコール度数 7.2%と攻撃的な“Torpedo EXTRA IPA”。
こちらは同社が2009年より醸造されているIPAで、 シエラネバダ・ブルワリー設立以来の新定番となった銘柄。グラスに注ぐと深いオレンジ色が美しく、トロピカルフルーツのアロマが印象的。クリーミーな舌触りで、口の中で溶けるかのような爽やかな口当たりはクリスピーで心地良い。アルコール度数 7.2%と高めなので攻撃的な飲み口だが、他のどんなIPAよりも絶妙なバランスだ。
「俗にアメリカンIPAと言われる製法で作られた銘柄で、高いアルコール度数の割にスッキリしてます。タイミングによっては樽生で仕入れられる時もありますので、飲んでみたい方はお店をマメにチェックしといてもらえればありつけますよ(笑)。先程のペールエールと比べると苦味が強いですが、両方飲み比べてほしいです」
09. ホラームービー風のグラフィックが印象的な“ROUGUE BATSQUATCH”
セントヘレンズ山の森の奥に住むという、伝説の巨大なコウモリ「BATSQUATCH(バッツカッチ)」を、アメリカンホラームービー風に落とし込んだ印象的なグラフィック。裏腹に、とても香り高く爽やかな酸味が特徴のヘイジーIPAがROUGUEというポートランドのブルワリーが送り出す ”BATSQUATCH”だ。トロピカルなフレーバーと3種類のホップが奏でるアロマが、キレのある味に仕上がり、ジューシーかつフルーツ感たっぷりで飲みやすい。
「こちらはポートランドのブルワリーで、ヘイジースタイル、華やかな香りと、口の中に広がる甘みが心地よいです。こちらも樽生で仕入れる時がありますので、缶でしか味わったことがない方はぜひ当店でドラフトで味わっていただきたいです。」
おすすめクラフトビール選はまだまだ続く!