クラフトビール好きたちのおすすめ、まずはこの1本。

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何かと話題のクラフトビール、お洒落なレストランやバーだけでなく、キャンプや音楽イベントなどでも提供されるようになり、最近は出会う機会がグッと増えてきた。

銘柄は数あれど、どれを選んでいいのか迷ってしまう。そんな方にお届けする今回は、クラフトビール好きを自認する方々イチオシの1本を、掘り下げてご紹介します。

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IPAでありながらコーヒーテイストが同時に味わえる!

月岡 徹/tensix クリエイティブプロデューサー  
アウトドアブランドの商品ディレクション、プロモーションなどに携わる傍ら、フェスなどのイベントの制作運営にも関わる関係で、夏になるといつも大忙し。
ORGANIC COFFEE IPA LB CRAFT
アルコール度数: 5.0%
醸造地: 東京都 日野市
種類: IPA
価格:1000円前後(店舗により異なります)

月岡さんイチオシのこちらは、なんとコーヒー味のビール。ローカルベースという宮古島のホテル内に焙煎所があるHASABA COFFEE(ハサバ コーヒー)が焙煎したオーガニックのコーヒー豆を使って、10ants Brewing(テンアンツブリューイング)が醸造したLB CRAFT(ローカルベース クラフト)なるもの。

IPAではあるけれど飲み口は軽く、それでいて焙煎された上質のコーヒーフレーバーが口の中を潤す感じでスッキリとした味わい。コーヒー豆を使うと、どうしてもスタウト(黒ビール)のように真っ黒になりがちなので、そうならないよう少し透明感残るようなコーヒーブラウン色のIPAに寄せたのが、このクラフトビールのこだわりポイントだそう。

「ラベルのジャケデザインを元SPiCYSOLのケニー君に描いてもらい、今年販売したものの、今は売り切れているみたいです。でも8月以降に再販するらしく、宮古島のローカルベースの他、東京では浅草橋のアリュマージュ ラボラトアという洋菓子店で買えるみたいですよ」

「西湖にビール醸造所を」という夢が詰まったヘイジーIPA。

長田孝洋/STANDARD point オーナー
富士吉田市の人気アウトドアショップを経営。クラフトビールをお店に置きたくて酒飯免許までとってしまった。お客さんとの交流もビールで深まっていくという。
AIM Brew Lab HAZY IPA
アルコール度数: 6.0%
醸造地: 広島県呉市
種類: ヘイジー IPA
価格:¥800円前後(店舗により異なる)

地元山梨にある富士五湖のひとつ、西湖にあるという会社「AIM(エイム)」がプロデュースしたクラフトビール「AIM Brew Lab」のヘイジーIPA。 トロピカル・シトラス系の華やかなホップの香りでモルトの旨みはしっかりと感じられ、ジューシーでまろやかな口当たりの中に程よい苦味が口に広がる。

「地元の居酒屋で飲んでいる時に出会った1本。ラベルには綺麗な西湖の風景が飾られてて、これうちでも置きたいなって率直に思ったんですよね。濁ってはいますが、ドロッとしたHAZYとは異なり、飲むと結構さっぱりしたテイストです。程よい苦味が癖になり、飽きずにずっと飲んでいられます」

現在は広島の醸造所「IB BREWING」で仕込んでいるが、将来的には地元西湖にビール醸造所の設備を作るというプロジェクトが進行中。応援する意味でも飲んでみたくなる1本だ。

シエラネバダの新定番はアルコール度数 7.2%と攻撃的!

斉藤敬介/CRAFTHOUSE TALKIE’S オーナー
二子新地に構えるアメリカ西海岸のダイナーそのままの雰囲気を感じさせるお店は地元でも大人気。
Sierra Nevada Torpedo
アルコール度数: 7.2% 
醸造地: シエラネバダ,米国
種類: IPA
価格:¥750円前後(店舗により異なる)

シエラネバダといえばペールエールが有名だが、こちらは2009年より醸造されているIPAで設立以来の新定番となった銘柄。グラスに注ぐと深いオレンジ色が美しく、トロピカルフルーツのアロマが印象的。クリーミーな舌触りで、口の中で溶けるかのような爽やかな口当たりはクリスピーで心地良い。アルコール度数 7.2%と高めなので攻撃的な飲み口だが、他のどんなIPAよりも絶妙なバランスだ。

「俗にアメリカンIPAと言われる製法で作られた銘柄で、高いアルコール度数の割にスッキリしてます。タイミングによっては樽生で仕入れられる時もありますので、飲んでみたい方はお店をマメにチェックしといてもらえればありつけますよ(笑)。ペールエールと比べると苦味が強いですが、飲み比べてほしいです」

5種類のホップを使ったウエストコーストスタイル。

相馬大河/RIVERSIDE BASE ディレクター
二子新地のセレクトショップ「RIVERSIDE BASE」は、ヴィンテージアパレルや雑貨を中心に、常時30種類以上のクラフトビールも揃えるコミュニティスペース。
BREAKSIDE WANDERLUST IPA
アルコール度数: 6.2%
醸造地: アメリカ オレゴン州 ポートランド
種類: ヘイジー IPA
価格:¥1000円前後(店舗により異なる)

ブレークサイド・ブルワリーの看板商品。2014年にグレートアメリカンビアフェスティバルでブロンズメダルを獲得して以来、数々のアワードを受賞している。強めのグレープフルーツとオレンジ、強い苦味がありつつも爽快な風味に仕上げている特徴的なヘイジーIPA。ちなみにWANDERLUST(ワンダラスト)とは、放浪・旅行・探検に対する渇望(強い欲望)を表すドイツ語の単語。

「基本IPAって呼ばれる苦みが強いビール好きなんですけど、これは5種類のホップを使ってて、飲み口もスッキリしていて一番好きなIPAです」

麹の発酵技術を駆使したアバンギャルドな逸品!

トム/アウトドアレップ 
知識も豊富な、自他ともに認める大のクラフトビールフリーク。仲間内でクラフトビールを持ち寄るキャンプを定期的に開催しているそう。
FARCRY BREWING, 3rd Pale Ale
アルコール度数: 5.0%
醸造地: 群馬県桐生市
種類: ペールエール
価格:¥850

“世界に通用するビールを桐生から”を合言葉に、群馬県桐生市で産声を上げた「FARCRY BREWING(ファークライ ブルーイング)」。湧水源をいくつも有する桐生という土地で、メインのビールには日本の伝統文化に根差した発酵技術を駆使し、世界へ拳を突き上げるビールを展開する。

こちらの3rd Pale Aleは16種類のホップを使用。しっかりとした苦味のある爽やかなペールエールで、食事にも合わせやすい。

「クラフトビールって1st、2nd、3rdっていうバッチ(1回の仕込みで出来上がるビール量の単位)によってレシピを変えるんです。この3rdバッチのペールエールは白麹由来のスッキリした酸味とホップ由来の苦味のバランスが絶妙でスッキリ仕上がってます。最近飲んだ日本のペールエールの中では断トツに美味しい!と思って選びました。やっぱり基本のペールエール が美味しいブルワリーは他の種類も安心して買えますね」


おすすめは他にもまだまだある模様! 次回記事では、編集部セレクトも加えた20本をまとめてご紹介します。


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Seijiro Eda
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