FreshService(フレッシュサービス)とは、「衣・食・住にまつわるあらゆるものを、独自の視点で編集し、生活者へ配送する」というユニークなストーリーのもと運営されているプロジェクト。クリエイティブディレクター、南 貴之氏が主宰していることでも知られ、現在は名古屋、東京、京都に店舗を構えている。

FreshService(フレッシュサービス)とは?

「FreshService(フレッシュサービス)」は、ファッションブランド「Graphpaper」やセレクトショップ「1LDK」の立ち上げに加え、東京ミッドタウン日比谷「HIBIYA CENTRAL MARKET」の総合監修などでも知られるクリエイティブディレクター、南 貴之氏が主宰するプロジェクトだ。

そのルーツは、実店舗を持たず、神出鬼没に開催されていた「モバイル型ストア」にある。そこから発展し、現在は「衣・食・住にまつわるあらゆるものを、独自の視点で編集し、生活者へ配送する」というユニークなストーリーのもと運営されている。

取り扱うアイテムはアパレルに留まらず、インダストリアルな家具や無骨な収納コンテナ、機能的な日用品、さらにはサウナグッズまで多岐にわたる。

製品にはスペック(仕様)を細かく記したプリントやタグがあしらわれ、徹底した“道具”としての演出が、ブランドの独自性を決定づけている。

“道具”として愛でる、ユニフォーム的ウェア

前述の通り、FreshServiceのコンセプトは「架空の運送会社」。そのベースにあるのは、働く人のための“ユニフォーム”だ。

例えば定番の「CORPORATE(コーポレート)」ラインなどは、実際に企業の制服として使われるボディ(素体)をイメージして作られている。

あくまでスタンスは“雑貨・雑服”であり、生活に必要な“道具”。だからこそ、過度な主張がない“いい意味でプレーン”なデザインに仕上がっている。この匿名性の高さが、着る人を選ばず日常に馴染む理由だ。

一見するとベーシックなワークウェアだが、Solotex(ソロテックス)やPERTEX(パーテックス)などの機能素材を巧みに取り入れている点も見逃せない。そのシンプルな佇まいとは裏腹に、現代生活に必要なスペックをさりげなく搭載する。この“見た目と機能のギャップ”も、ブランドの大きな特徴と言える。

“道具”ゆえに、自宅でガシガシ洗えるイージーケア仕様のアイテムが多く、ラフに扱えるのも嬉しい。機能的でタフ、それでいてデザイナーズブランドとしては比較的手に取りやすいコストパフォーマンスの高さも、日常着として支持される理由の一つだろう。

都会的なリラックス感のあるシルエット

サイズ展開も非常に潔い。一般的なS〜XLといった細かい刻みではなく、多くのアイテムが「M / L」の2サイズを基本としている。細かいフィット感に縛られず、ガバッと羽織る。そんなラフなスタンスで楽しめるところも、FreshServiceの魅力といえる。

とはいえ、単にサイズを大きくしただけではない。身幅やアームホールにはたっぷりとゆとりを持たせつつ、着用した時にだらしなく見えないよう計算されている。身体と服の間に空気を含むような立体的なフォルムは、リラックス感がありながらも洗練された、まさに“都会的”な佇まいだ。

また、裾のドローコードやアジャスターといったギミックも効いている。気分に合わせてシルエットを調整したり、冬場にはインナーを着込んだりと、その余白がもたらす自由度は高い。この懐の深さが、現代の都市生活において、ストレスのない快適な日常を支えてくれる。

押さえておきたい、フレッシュサービスの名作たち

“架空の運送会社”を体現するのは、ファッションの枠を超えた多種多様なプロダクトたちだ。日常着から収納、旅の相棒、そしてサウナに至るまで。機能的で無骨、それでいて都会的なライフスタイルを形作る、FreshServiceの定番アイテムを紹介する。

4つのポケットが鞄代わり、DRY OXFORD FLAP POCKET L/S SHIRT

OXFORD FLAP POCKET SHIRT ¥26400

ドライな質感のオックスフォード生地を使用した、FreshServiceを代表する定番モデル。特殊なポリエステル糸を使うことで、コットンのような自然な風合いを持ちながら、洗濯してもすぐに乾く速乾性を実現している。

最大の特徴は、フロントに配置された4つのフラップポケット。財布やスマートフォンを収納できるため、ちょっとした外出なら鞄を持つ必要がない。身幅やアームホールを広くとったボリュームのあるシルエットは、シャツとしてはもちろん、Tシャツの上からジャケット感覚で羽織るのにも最適だ。

軽くてタフな冬の最強アウター、CORPORATE DOWN JACKET

CORPORATE DOWN JACKET ¥41800

架空の配送業者のユニフォームをイメージした「CORPORATE」ラインのダウンジャケット。表地には耐摩耗性に優れたナイロン66のマイクロリップストップ生地を採用し、滑らかな手触りとタフさを兼ね備えている。

撥水加工や耐水・透湿コーティングが施されており、都市生活はもちろんライトなアウトドアまで対応するハイスペックな一着だ。FreshServiceらしいボリュームのあるフォルムだが、その見た目からは想像できないほどの軽さも魅力。フードは着脱可能で、シーンに合わせてスタイルを変えられるのも嬉しいポイントだ。

企業の制服を模した快適ジャージ、CORPORATE TRACK SUIT

CORPORATE TRACK SUIT ¥22000

非常に軽量でストレッチ性に優れたポリエステル生地を使用した、セットアップのトラックスーツ。ストレスフリーな着用感で、普段使いから旅行、出張時の移動着まで幅広く活躍する。

ブルゾンは着丈を短めに設定し、身幅や袖幅にはたっぷりとゆとりを持たせた設計。対するパンツは太めのストレートシルエットで、ウエストと裾のドローコードを絞ればシルエットの調整も可能だ。洗濯が容易で速乾性も高く、汗をかいても気兼ねなく洗える“道具”としての側面もしっかり備えている。

経年変化を楽しむ極太軍パン、BACK SATEEN FIELD PANTS

BACK SATEEN FIELD PANTS ¥22000

1960年代のM-65フィールドパンツをベースに、オリジナルに近いバックサテン生地を採用した一本。特殊な加工を施すことで、最初から使い込まれたような風合いを表現している。

アルミジップや止血テープなどのディテールは忠実に再現しつつ、機能面は現代的にアップデート。特にウエストのサイドアジャスターにゴムを用いることで、伸縮性を持たせ快適な穿き心地を実現した。

裾のドローコードにはストッパーが付いており、シルエットの変更も容易だ。ヴィンテージの空気感を纏いながら、都市生活にフィットするよう再構築されている。

横から出せる“見せる”収納、FOLDING CONTAINER w/2 DOORS

FOLDING CONTAINER w/2 DOORS ¥7700

たっぷりと収納できる容量と耐久性を兼ね備えた、折りたたみ式のコンテナボックス。最大の特徴は、側面に設けられた2つの扉(スライドロック付)だ。これにより、コンテナを積み重ねた状態でも、上の箱をどかすことなく中身をスムーズに取り出すことができる。

蓋付きでホコリの侵入を防げるため、衣類や日用品のストックはもちろん、車のトランク収納やキャンプギアの持ち運びにも活躍する。使わない時はコンパクトに折りたたむことができ、スタッキングした姿もインダストリアルな雰囲気で様になる、“見せる収納”としても優秀なアイテムだ。

ACEコラボの“運送”キャリー、ACE × FTS CABIN CASE

ACE × FTS CABIN CASE ¥52800

日本の老舗バッグメーカー「ace.」とのコラボレーションから生まれた、機内持ち込み対応の32Lスーツケース。“架空の運送会社”というブランドコンセプトを、そのまま形にしたようなアイテムだ。

最大の特徴は、パッキングしやすい「センターオープン」と、かさばる荷物を素早く出し入れできる「フロントオープン」を選べる2WAY仕様。内部には複数のコンパートメントを備え、荷物の整理整頓もしやすい。

わずか3.5kgという軽量設計ながら、悪路でも安定する大型双輪ホイールや、車への積み込みをサポートする下部のアシストハンドルを搭載するなど、実用性は申し分ない。旅行からアウトドアまで、タフに使える頼れる一台だ。

熱から頭を守るサウナーの必需品、PILE SAUNA HAT

PILE SAUNA HAT ¥7700

サウナグッズを展開するライン「ReFresh!Service(リフレッシュサービス)」のサウナハット。素材には、吸水性と速乾性に優れたマイクロファイバータオル生地を採用している。

一般的なウール製とは異なり、タオルのような肌触りで気兼ねなく使えるのが魅力。深めのシルエットが頭部だけでなく、熱くなりやすい耳や頬までしっかりとカバーしてくれる。サウナの熱から身体を守る、まさに“整う”ための道具だ。

架空の運送拠点を具現化、FreshService Headquarters

もともとFreshServiceは、決まった店舗を持たない“モバイル型”のコンセプトストアとしてスタートした。架空の運送会社が、トラックで各地へ荷物を届けにいく――そんな出張形式で世界観を広めてきたのだ。

初の常設拠点として2016年に名古屋の「FreshService STOCKROOM」がオープン(現在は「FreshService NAGOYA」としてリニューアル)。その後、2018年に東京・神宮前にブランドの心臓部となる「FreshService Headquarters」を構え、2022年には同エリア内で移転・拡張を果たした。

2024年には関西初となる「FreshService KYOTO」もオープンするなど、その勢いは止まらない。

現在、総本山であるHeadquartersの店内には、「出荷待ちの倉庫」さながらの光景が広がっている。業務用スチールラックに商品がストックされるかのように陳列された、無骨でインダストリアルな空間。そこにはオリジナルウェアだけでなく、ディレクターの南貴之氏が世界中から集めたヴィンテージ家具や日用品も並ぶ。

所狭しとアイテムが並ぶラックの中から、自分だけの「道具」を探し当てる。そんな宝探しのような時間を、ぜひ現地で楽しんでみてほしい。

『FreshService NAGOYA

  • 愛知県名古屋市中区大須3丁目1−65 2F
  • 営業時間:12:00~20:00(水曜定休)
  • Tel:052-261-5515

『FreshService headquarters

  • 東京都渋谷区神宮前2丁目6−7 神宮前ファッションビル 1F
  • 営業時間:12:00~19:00(水曜定休)
  • Tel:03-5775-4755

『FreshService KYOTO

  • 京都府京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町529−1
  • 営業時間:12:00~19:00(水曜定休)
  • Tel:075-212-0228

Q&A

Q. どこで買える? 

東京・神宮前の「FreshService Headquarters」や京都・名古屋の直営店をはじめ、公式オンラインストアで購入可能。また、全国の有力なセレクトショップでも広く取り扱われている。

Q. 価格帯は?

スウェットやカットソーなどのトップスは1万円台、シャツやパンツは2万〜3万円台、アウターは4万円〜が中心。一方で、3パックソックスや収納グッズ類は数千円から手に入るため、まずは小物やデイリーウェアからブランドの世界観に触れてみるのもおすすめだ。

Q. サイズ感は?

基本的にはM・Lの2サイズ展開が中心。どちらも身幅やアームホールをたっぷりと取ったオーバーシルエットで、身体のラインを拾わないのが特徴だ。「大量生産のユニフォーム」のように、ざっくりと空気を含んだようなリラックスした着こなしが楽しめる。

Q. アウトドアでも使える?

十分に使える。本格的な登山ウェアではないが、速乾性や撥水性に優れたテック素材を多用しており、キャンプやフェスといったライトなアウトドアシーンとの相性は抜群だ。収納力が高いウェアが多いため、手ぶらで動きたいシーンでも重宝する。