コダワリの向こう側にたどり着いた、オトナたちのチルアウトスタイル #3

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たいていのヒトは、それぞれジブンなりの理由があって10代にファッションに興味を持ち始めて、20代に最高に熱狂して、30代には地に足付いたぶん、とことんコダワリが強くなって……だいたいそんなカンジかと思います。

で、40代になった今はどうなんでしょうか。なんというか、いいカンジでマイペースなヒトが多いように思うのです。ジブンの「好き」に没頭しすぎて、時代と付き合うのを辞めてしまうのではなく、ちゃんとそういう空気も感じながら、ユル~くジブンのペースで楽しんでいる……そう、まさに「チルアウト」なんですよ。

なるほど、コダワリの向こう側って、さらなるコダワリじゃなくて、もっとユルくなる方に向かってたんですね。

そんなマイペースで「チルアウト」なスタイルにたどり着いた、40代のオトナたち8人のMYスタイルを拝見していきましょう。


Table Of Contents : 目次

CHILL OUT STYLE #3

Takashi Abe
阿部孝史/BEAMS オンラインショップスタッフ・41歳

編集、ライターとして多数のファッション誌に携わり、現在はビームスのECサイトにてコンテンツ制作などに携わる。ヴィンテージバンダナのコレクターとしても有名。1976年生まれ。

 

「自分に似合う服が、わかってきた気がします。」

現在40歳前後のファッション通たちの中には、10代の多感な時期にアメカジブームを経験した人も多い。ヴィンテージに造詣が深く、業界屈指の古着&アメカジ好きである阿部さんもそのひとりだ。

「高校時代にアメカジブームを経験し、その頃からアメカジをカッコイイと思う気持ちはブレていません。いい意味か悪い意味かわかりませんが『昔と服装が全然変わらない』とよく言われます。だけど昔に比べれば洋服選びは保守的になったかも……。ファッション的な失敗を数多く経験してきたことも一因かもしれません。勘違いかもしれないですけど、自分に似合うものがある程度わかってきたのかなとも思います」。

愛車のFJクルーザーとのワンシーン。普段からコーディネートはベージュ系かネイビー系が多いそう。「パンツはチノパンばかり穿いています。デニムはなぜか穿かなくなりましたね」。

「アイテムも大きな変化はありませんが、以前は着なかったロングコートを着る機会が増えたり、デニム素材のアイテムに改めて魅力を感じて買い直したりと、そういう変化はあります。変わらないのは、オーセンティックでありながら少しひねりがあるアイテムが好きなことですね」。

 

阿部さんの愛用アイテムを拝見。

REMI RELIEF × BEAMS PLUS/別注ステンカラーコート

「今季のモデルで、ステンカラーコートではあまり見かけないコットン100%の素材感が気に入って購入。さらっとカジュアルに着られて、使い勝手がいいです」。色違いのベージュも購入予定。

Patagonia/バギーズパンツ

「どちらもビームスで購入しました。とにかくラクなので、土日はたいがいコレで過ごしています。普段から茶系かネイビー系のコーディネートばかりなので、この2本で事足りますね」。

 

NEVER RIPUM/デニムジャケット

「’50年代に鉄道員が着ていたジャケットです。お気に入りのポイントは、人とかぶることのないマイナーなブランドであることと、ゆったりとしたサイジング、胸のワッペンです」。

 

CONVERSE × ENGINEERED GARMENTS × BEAMS PLUS/別注オールスターHI & Low

リリースされたばかりのエクスクルーシブモデル。「オールスター、EG、白という大好きな要素が3つも揃ったモデル。ロングパンツの時はハイ、ショーツの時はロウを履きます」。

 

洋雑誌のジェントリー(右)、 アヴァンギャルド(中)、フレア(左)

「雑誌は国内外を問わずに好きですが、中でもお気に入りはこの3誌。すべてコンプリートしています。斬新なアイデアが詰まってたり、構成やレイアウトが目を引いたりと見どころ満載」。

 

 

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  • Photo/Kenji Fujimaki
  • Report & Text/Masashi Echigo(RIDE MEDIA&DESIGN)
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GO OUT編集部
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