新型Gクラスが6月6日に発表されました。巷では約30年ぶりのフルモデルチェンジと言われていますが「Gクラスの歴史の中で最も大幅な改良」、あるいは「アップデート」と表現されています。なお、改良前からドアのアウタードアハンドル、ヘッドランプウォッシャー、リヤのスペアタイヤカバーの3つは全く変わっていないそう。
プレスリリースにもフルモデルチェンジの文言はありません。ラダーフレームを新設計するといった基本構造に手を入れているにも関わらず、じつは型式も同じだそう。本国ではフェイスリフトと表現されているとか。
とはいえ、サイズも大きく変わり、フレームも一新されているとなると、日本の感覚ではフルモデルチェンジといっていいはず。
気になるボディサイズ(欧州値)は、全長4817×全幅1931×全高1969mm(G550)、ホイールベースは2980mm。改良前の全長4575×全幅1860×全高1970mmと比べると、約240mm長く、約60mmもワイドになっています。
用意されるエンジンは、G550が4.0L V8直噴ツインターボをベースとした「M176」型で、422ps/610Nmというスペック。AMG G63は585ps/850Nmの4.0L V8直噴ツインターボの「M177」を搭載。トランスミッションは7速から9速の9Gトロニックで1kg軽量化されています。
新設計のラダーフレームは、3.4mm厚のスチール鋼板を使い強度を向上。さらに、新設計サスペンション(フロント:ダブルウイッシュボーン独立懸架 リヤ:リジッドアクスル)を採用し、270mmの最低地上高を確保。
もちろん4WDによる高い悪路走破性はもちろん、3つのディファレンシャルロックのいずれかを作動させる「Gモード」のほか、コンフォートかエコなどのドライブモードも用意されています。
価格はG550が1562万円、AMG G63が2035万円。なお、当面の間、改良前モデルも併売されます(なお、生産はすでに終了)。
(文/写真 塚田勝弘)