キャンプ専門店「Alpen Outdoors(アルペンアウトドアーズ)」が展開する、プライベートブランド「アルペンアウトドアーズ」が誕生2周年を迎えた今年。圧倒的な開放感が評判のAODシリーズ初となる3人用のミドルサイズテント「AOD-4」をリリース。細部にまでこだわりを凝縮した「AOD-4」の魅力を開発担当者に聞きました!
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なぜミドルサイズに?「AOD-4」の誕生秘話。
新作テントを発売するたびに短期間でソールドアウトとなるアルペンアウトドアーズから、今年はAODシリーズ初のミドルサイズ「AOD-4」が誕生。「前モデルの魂を引き継ぎながらもお客様の声に叶えたかった」と語る、開発担当の伊藤浩二さんが「AOD-4」にかける思いはいかに!
「2021年3月にリリースしたAOD-1を皮切りに、新作テントを発売するたびにイベントに出品して、お客様のリアルな声をたくさん聞いてきました。そのなかで『涼しさを求めてAODシリーズの購入を検討したものの、うちの家族には大きすぎる』という声が多かった。そりゃそうだと思いましたね。
我々はファミリーキャンプを軸に展開していたので、これまでリリースした4人用テントでは、ご夫婦や小さなお子さまがいる3人家族は持て余してしまう。そこで3人用のミドルサイズを開発しました」。最大のポイントは、2人用と1人用のふたつのインナーテントを設置したこと。これによって空間の使い方の幅がぐっと広がった。
「たとえば、小さなお子さまがいる3人家族の場合は2人用のインナーテントをお母さんと子どもの寝室にして、1人用のインナーテントをお父さんの寝室にしたり。ご夫婦の場合は1人用のインナーテントは付けずに広々としたリビングと寝室を作ったり。人数やシーンによってレイアウトを変更することができます」。
前モデルAOD-3の特徴である、前後と天井に広がる大きなメッシュ窓はAOD-4でも継続しており、AODシリーズが誇る〝圧倒的な通気性〞は健在だ。AOD-4ではさらにインナーテント後部に開閉式のメッシュ窓をつけた。しかしその理由は通気性だけではないという。
「当初はAOD-3のデザインをそのままに、インナーテントの壁は床に向けて真っ直ぐ落とすデザインでしたが、どうしても閉塞感が生まれてしまう。そこでメッシュ窓を設けて奥行き感をプラスし、さらに2本のポールを立てて開閉式にすることで、テントのサイズは小さいままにインナーテント内も開放感を確保しました。インナーテント前面はメッシュなので、涼しい風が通り抜けていき、寝苦しい夏キャンプも気持ちよく寝られると思います」。
AOD-4のこだわりはまだまだ尽きない。横長に大きく開放した出入り口、巻き上げ可能なマッドスカート、遮光性と耐光性に優れたTC素材のルーフフライ、着脱可能なセットアップテープなど多数。これらすべての機能は、すべてのキャンパーに快適なキャンプを過ごしてほしいという伊藤さんの思いからきている。
「昔は『独りよがりでわからない』と言われたこともありました。でも最近はイベントで、AODシリーズを愛用している人から『これが使いやすかった』『こういう機能が欲しい』などのコメントをいただいたり、ときには『ここが使いにくかった』と厳しいコメントをいただいてショックを受けることもあります(笑)。けどお客様の声を聞いて、ギアに反映できることが、最高におもしろいんです。もっといいものを作って、より多くの人に感動してもらいたいというモチベーションにつながっています」。
次回作はどのような機能が搭載されているのだろうか。これからも伊藤さんが開発するAODシリーズに注目していきたい。
AODシリーズはこう変わった!
「AOD-1」
「AOD-2 TARP」
「AOD-3」
上から順に、AODシリーズ初モデルの「AOD-1」、3つに分離できるTC素材のタープ「AOD-2 TARP」、AOD-1の継承モデルとして誕生した「AOD-3」。どのモデルも即完売となった人気作だ。
ちなみに、別売りの「AOD-TARP」は「AOD-4」と同じカラーで相性バツグン。むしろミドルサイズだからこそ、「AOD-TARP」の多彩なアレンジ力を遺憾なく発揮できるかも。
Photo/Fumihiko Ikemoto Text/Yuna Nagahama(EditReal)
(問)アルペンアウトドアーズフラッグシップストア 新宿店 tel:03-5312-7682