誰もが振り向く奇抜なデザイン。いすゞが製作した早すぎたSUV。
いすゞといえばトラックやバスのイメージが強いが、’90年代はミューやビッグホーンといった“四駆”も人気を博していた。ビークロスはフラッグシップのビッグホーンを下地にしつつ、カーデザイナーのサイモン・コックスによる奇抜なエクステリアに仕上げた。この車両を初のマイカーに選んだ内田さんは、「3ドアですが室内は意外と広いのでカメラ機材も余裕で積めます。何より珍しいルックスなので、ひと目で覚えてもらえるんですよ」。
ステアリングはモモデザイン、シートはレカロを標準装備し、バッグドア裏面に収納されるスペアタイヤやハニカム構造のフロントグリルなど細部もユニーク。昔のスキーウエアのような、ダサめのシートデザインがお気に入りとのこと。目下の心配が外装ステッカーの劣化で、剥がれたら自主制作で復元したいとも。
3ドアの使い勝手の悪さと個性的すぎるデザインから国内生産はわずか2年で幕を閉じたが、北米ではフルタイム4WDを採用し、結構な人気を獲得!
Photo/Fumihiko Ikemoto
Report & Text/Noritatsu Nakazawa
Edit/Yasuo Sato