SHIMANO(シマノ)のキャンプ用クーラーといえば、4年前に大流行した「ICEBOX(アイスボックス)」にはじまり、翌年にはこだわりをギッチリ注ぎ込んだプレミアムモデルの「VACILAND(ヴァシランド)」を発売してシーンを賑わせてきた。だけど、考えてみればどちらもハードクーラータイプ。
たしかに、シマノが得意とする釣りに通じるところからの発想ならば、頑丈で洗いやすく保冷力の高いハードクーラーという選択になるはずで、ソフトクーラーを釣りに持っていくイメージはあまりない。
それなのにソフトクーラーを作ったということは、完全に本気を出してきたとも言える。そこで今回は、3月中旬に発売したばかりの渾身作に焦点をあて、使い勝手を含めチェックしていこうと思う。
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「PRO」の名がつく、まったく新しいソフトクーラーシリーズ。

SHIMANO COOLER BAG PRO
M(写真中)25300円、L(左)26400円、S(右)24200円
そんな話題のソフトクーラーがこちら。
キャンプギアのコンテナバッグかのようなミリタリー風味のデザイン。モールやフロントポケットを採用したスクエアタイプのクーラーバッグとなっており、S(16L)・M(18L)・L(26L)の3サイズ展開、カーキ・チャコール・アンヴィルグレーの3色がそれぞれラインナップする。
これまではグレード(保冷力)によりカラーが異なっていたが、こちらは単一グレード。なぜなら全て真空断熱パネルを搭載しているから。これが標準で「PRO」の名がつく理由で、ハードクーラーに匹敵する保冷力を発揮するという。
ここからは細部をチェックしていこう。
コーデュラバリスティックの頑丈な表地。

表地には1260Dのコーデュラバリスティックナイロンを採用。モールシステムは前後両面に配されているので、ギア類をハンギングしたり、モール対応のポーチ等で拡張も可。
止水ジップとミリタリータイプのロゴパッチ。

メイン気室は中央開閉式となっており、当然のように止水ジップを採用。同系色でさりげなく配されたSHIMANOロゴは、ベルクロワッペンを貼って隠すこともできるというニクい仕様。
最大のポイントは、取り外せるインナーと真空断熱パネル。

驚くべきは、まるっと取り外せるTPU製の防水インナー。ソフトクーラーとしては新発想では? これなら食材の汚れがついても洗いやすいし、ベルクロ式で着脱も案外カンタンだった。

中から出てきたのは分厚い真空断熱パネル。これがハードクーラーにも匹敵するという高い保冷力の秘密。もっとも冷気を逃がしやすい底面に設置されている。
ちなみにLサイズで最大4日間、MとSは3.5日間、氷を保つことができるという(※シマノ調べ)。もしかしたら、真空パネルのみ買い足して、もっと保冷力を上げることもできるかも(容量は減るけど)!?
軽さと拡張性で選ぶならソフトかも!

詳細サイズや保冷力などのスペックについては公式サイトを確認いただくとして、ここでは使ってみた感想を。今回は、個人的にもっとも使用頻度が高そうなMサイズ(18L)をフィールドに持ち出してみた。
まず感じたのは、当たり前だけど、やっぱり軽い!ということ。Mサイズで1.6kg。同サイズのハードクーラーの1/2以下の重量というのはかなりの利点だ。また、ショルダーストラップが付属しており、荷物の運び出し等で両手が使えて案外便利。本体が軽いからこそ肩掛けができるというもの。
バリスティックナイロン製なのもラフに扱えて安心感が高くギア感満点。モールには、シェラカップやミニランタン、ナイフ、携帯灰皿などよく使う小物ギアを引っ掛けたが、細かいモノほど見失いがちなので重宝するし、何より雰囲気がいい。

センタージップは両サイドのコンプレッションストラップを緩めて開閉するのだが、これは少し面倒だなと感じつつも、緩めたままであればさらにメイン気室の高さを出せる(トートバッグ型になる)ので、買い出ししたものをざっくり入れるときに活躍しそう。
ビール好きとしては、瓶類を安心して持ち運べるのもソフトクーラーのメリットだなと改めて感じた。今回はMサイズを使用したが、SやLサイズなら2Lのペットボトルも立てて持ち運べるそう。そう聞くと用途違いで3つとも揃えたくなってしまう……。
同シリーズのランチボックスも見逃せない存在。

SHIMANO MINI COOLER BAG PRO
M(写真左)8250円、L(右)8800円
クーラーバッグプロのミニ版として、真空断熱パネルを採用したランチボックスも追加されたのだが、これがまたいい。バックパックや釣りで使うバッカンなどに入れて持ち運ぶ際に重宝しそうだ。M(縦型)とL(横型)の2サイズ展開で、それぞれクーラーバックプロと同様の3色展開。


210D×200Dのコーデュラバリスティックナイロンのリップストップを表地に採用し、底面はよりタフな840Dにウレタン防水加工が施されているので、山行や釣りなどのシーンでラフに扱える。
試しに色々入れてみた。

横型のLサイズ(24×24×11.5cm)は、350ml缶2本と瓶ビールが横置きでぴったり収まるサイズ感。500ml缶は余裕があるがパズルのように組み合わせて4本は入る。メッシュポケットに薄型の保冷材を入れられる。

正方形のコンビニ弁当がすっぽり。まだ高さに余裕があるので、冷やし中華やそばなどのお椀型も入りそう。

縦型のMサイズ(15×24×19cm)は、500ml缶を立てるとすこし飛び出てしまった。が、ソフトクーラーなので保冷材の配置次第で蓋は閉まる。後に知ったが600mlのペットボトルを横置きで4本収納できるらしい。

Mサイズの背面には薄型のポケットがあり、ウエットティッシュを入れるのにぴったり。ピクニックや釣行時のランチタイムにさっと取り出すとスマートだ。
技術とこだわりが凝縮されたプレミアムなソフトクーラー。
まとめると、この3月に発売されたばかりのシマノ初のソフトクーラーシリーズは、ミニ版も含めて全5サイズが一気にラインナップしたというわけ。
はっきり言って、かなりのハイスペック。ハードクーラー並みの保冷力やタフさを持たせた妥協のないプロダクトなだけに、ソフトクーラーとしてはお値段もなかなかのもの。
個人的には家計と相談しなきゃいけないレベルなので悩ましいところだけど、いまソフトクーラーを探している人は絶対にチェックしておかなきゃいけない存在であることは間違いない。ジブンがどんな使い方をするかよーく考えて、もう少し悩んでみようと思う。

(問)シマノ lifestyle.shimano.com/
Photo/Shouta Kikuchi(Item)、GO OUT(Image)












