スノーボード、今季も楽しんでいますか? まだまだシーズン真っ只中ではありますが、Burton(バートン)から聞きつけたのは、早くも「“来季の”試乗会がある」という気になるニュース。
開催地はスノースポーツの聖地・北海道で、参加できるのは全国の限られたディーラー(取扱店)だけ、そして2025年の冬まで世に出ない超新作ギアをだれより早く見られる業界の“裏側”とあれば、行かない理由なんてないでしょ‼︎と、潜入してきました。

行ってみると、「あの革命的ブーツ・STEP ON®がまさかの……‼︎」「ボードのグラフィックがさらに……」などなど、みなさんに早く伝えたいニュースだらけ。カッコいいスノーボーダーたちもたくさん来場していたので、思わず、Snow Styleスナップも即席で敢行しちゃいました!
Table Of Contents : 目次
全国から集結したスノーボーダーが、滑り倒す!
全国におよそ200弱あるディーラーのなかでも選り抜きのショップだけが参加できる、試乗会。いわゆる展示会と圧倒的に異なるのは、会場がゲレンデであり、つまり未発売ギアの数々をその場で心ゆくまで試せるってこと!


会場には、(当たり前ですが)見たことのないギアがずらり。それだけでスノーボード好きとしてはたまらないところですが、「こんなに自由に手に取っていいの?」ってくらいラフな雰囲気。集まったディーラーさんたちも、会場入りするや否や目の色を変え、ギアを物色しはじめます。


試したいボードが決まったら、各自、中央に設置されたボードスタンドや道具を使ってバインディングを取り付けます。


そして準備ができたら……即、ゲレンデへGO!



ひとしきり滑ったら別のボードに取り替えて、そしてまたゲレンデへ。このスピード感は、やはり雪上での試乗会ならでは!


試乗可能時間は9:00〜15:00まででしたが、だれもが、そのあいだ引っ切りなしに滑り倒していました。もちろん立派な仕事なのですが、純粋にライドを楽しむ仕事そっちのけ感も、ビシビシ伝わってきました(笑)。
ところで、この日集まったのは各地のディーラーだけではなく、Burton直営店のスタッフや、またBurtonがウエアやギアをサポートするプロライダーの姿も。ショップや肩書きの垣根を越えた交流もいたるところで見られた会場は、つねに和気あいあいとして盛り上がりっぱなしでした。


たとえば、普段はあまり交わることのない札幌の直営店と札幌のディーラー。一般的な小売の世界ではライバルでも、スノーボード界では“同志”。ショップは違っても、このエリアを一緒に盛り上げていこうというノリや気概が感じられました。

ちなみに、ゲレンデがほど近い札幌市のメインストリートには、Burtonストアも。この店舗には最新コンセプトの内装デザインもイチ早くインストールされたらしく、Burtonにとってここが特別な地であることが伺い知れます。
未発売ギア、最速・拝見‼︎
ここからは、試乗会でお披露目された来季の新作のなかから、要注目アイテムをご紹介。あのSTEP ON®の大幅進化、新たなウエアシリーズの登場など、あっと驚く超フレッシュな情報を、どこよりも早くお届けします!
Burtonじるしの定番ウエアシリーズが刷新⁉︎

今回の試乗会ではウエアの展示は限られていましたが、これまで定番だったエントリーラインが、来季は刷新されるようです。オーバーシルエットやミニマルでジェンダーレスなデザインが特徴のFuturetrustシリーズに肩を並べる位置付けにあたり、デザインは、ハイエンドな[ak]シリーズを思わせるソリッドなものになるのだとか。
ボードは、よりデザイン重視で選べるように。

「このボード、シェイプは好みなんだけど、グラフィックはアッチのほうがいいな〜……」。どうせなら機能もデザインも欲張りたいから、これまでそんな風に悩んだことも多いはず。
でも、来季のBurtonボードは、ひとつのボードシェイプに2種類のグラフィックがラインナップ! アートピースとしても定評の高いBurtonボードだけに、より自由なグラフィックの選択はスノーボーダーの悲願とも言えそう。


ちなみに、試乗会で大人気だったのは、やっぱりFamily Treeコレクション。エキゾチックな雰囲気のグラフィックもソソられるのですが、とりわけの目玉は、Burtonのレジェンドライダーである竹内正則氏が監修したという「Smooth Operater」。フリースタイルなノリの多いBurtonには珍しい割れたテールが特徴の3Dボードです。
あのSTEP ON®が抜本的リニューアル!


そしてもっとも注目を集めていたのが、なんといっても、新しいSTEP ONブーツ。現行モデル自体がそもそも革新的で業界をリードしているのに、そんななか、さらに進化を重ねるなんて……!

ストラップは無く、ストリングスも一部が生地で覆われた、ミニマルで近未来的なルックス。BOAダイヤルはお馴染みだけど、なんと3つも付いています! これによって、つま先、甲、足首、とさらに細やかなフィッティングが可能になるみたい。
バインディングは従来品に対応するらしいので、すでにSTEP ON®を使っているヒトも気軽に乗り換えが可能。いずれにしても、ブーツの買い替えを検討しているヒトは来季まで待ってみるのが吉かも⁉︎
Snow Styleを、突撃スナップ。
来季の新作アイテムもスゴかったけど、会場にいると、この日集まったスノーボーダーたちの着こなしも気になりました。そこで最後に、スノーボーダー4名のSnow Styleをご紹介。お気に入りのギアや、試乗会の感想も聞かせてもらいました。
Snow Style 01 関口和樹さん/クレブスポーツ バイヤー

「出張という形で北海道でスノーボードができるなんて、最高の仕事ですよね(笑) なにせ雪質は最高ですから! 試乗したなかで気になったのは、『Smooth Operater』というボード。スノーボードに取り憑かれたひとたちがさらなる深みにハマっていける、探究心ソソられるスペックに仕上がっていると思います!」


着ていたのはRabのセットアップ。あえて2サイズアップを選び、ブランドの持っているアルパインのイメージを覆すよう着崩したのがポイントだとか。
Snow Style 02 齋藤寛之さん/ムラサキスポーツ札幌パルコ店 店長

「Burtonは、つねに面白い何かを企んでいて、しかもそれを現実にしている稀有なブランド。こうして北海道という地で試乗会を開催するという大胆さも、世界から注目されるゆえんだと思います!」


ウエアは、今季日本に初上陸したばかりの欧州のスノーボードムービークルー・BEYOND MEDALSのもの。頭周りにはモコモコ系アイテムを装備して、保温力も愛嬌もバッチリ!
Snow Style 03 Haraさん/masa nagoya バイヤー

「北海道というと、どうしてもニセコやトマムへ行きがちなので、テイネでの試乗会は新鮮でした! 大幅に進化したSTEP ON®は、フィッティングがすごく良くなっていて驚きましたね」


ジャケット、パンツ、ゴーグル、バックパックに至るまでBurton関連で揃えていたHaraさん。なかでもインナーを調整しながらシーズン通して着るという「[ak] Hover GORE-TEX Pro 3L Jacket」は、生地が強いうえ、軽くて動きやすくて気に入っているとか。
Snow Style 04 大江 光さん/KONASURF 店長

「今回の試乗会でなにより注目したのは、STEP ON®のフルモデルチェンジ! Burtonと言えばのブーツで、これまでも本当にラクにバインが履けていたのですが、さらに進化した新作を来季実際に試すのが楽しみでしょうがないです!」


現行のSTEP ON®はすでに愛用中。全身をBurtonで固めるなか、一番のお気に入りは意外にもビーニーだとか。ゴーグルを1日中着けていてもヨレないところがお気に入り。色違いで3つ持っていて、オフスノーでも使っているそうです。
スノーシーズンははじまったばかり!

来季の新作ギアの数々、そしてそれらを思う存分試しながら雪上での交流を深めていたディーラーのみなさんやBurtonスタッフたちの熱意に、改めて、スノーボードカルチャーの垣根のなさや勢いを感じさせられました。業界の“裏側”に快く潜入させてくれたBurtonの懐の深さにも感謝。
「雪が少ない」なんてネガティブなニュースもありますが(もちろんそれにも向き合いつつ)、スノーボード業界、今年も来年もアツそうです! 来たる次のシーズンに想いを馳せつつ、今季もたっぷり堪能することとしましょう。
Photo/Shintaro Yoshimatsu
(問)Burton tel:03-4316-4709 burton.com