趣味人たちの「アソビ」と「シゴト」のライフスタイル拝見。#2 渡辺康大

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いろいろと世の中の状況が変化しても、みなさんの趣味の外遊びと、生計を立てる手段としての仕事の役割は変わりなく続いていることかと思います。

そんな今だからこそ、ジブンならではのバランス感覚で「アソビ」と「シゴト」のスタイルをキープしている5人のリアルを、ほんの少しだけ拝見させていただきました。

趣味人たちの「アソビ」と「シゴト」のライフスタイル一覧

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平日は会社勤務、休日は外遊びを楽しむセパレートライフを謳歌中。

渡辺康大
会社員/43歳
PROFILE/GO OUT CAMPとJAM BOREEに9年連続で参加する名物ボランティアスタッフ。酒とコーヒーとテント泊をこよなく愛し、休日はもっぱらフィールドのアウトドア派。縦走からスノーハイクまで1年を通して山歩きを楽しんでいる。

ボクにとってのアウトドアは、リフレッシュすることが目的。

平日は自動車関連の企業で働き、休日に登山やキャンプなどの外遊びを満喫している渡辺さんは、シゴトとアソビを完全にセパレートしたアクティブライフを、もう25年以上も続けている。

「18歳で今の会社に就職したけど、当時からプライベートはアウトドア一色。ほぼ毎週末、どこかのフィールドに遊びに行っています。1週間のライフスタイルの配分をシゴトとアソビに分けると、時間的にはほぼ仕事だけど、キブン的には半分以上が趣味になると思います(笑)」。

現在はテレワークで在宅勤務をすることも多く、そんなときもタイドアップスタイルが基本。

そう語るだけに、もっともハマった趣味のトレッキングは、北アルプスを縦走するほど本格的なもの。富士吉田市が地元ということもあり、富士登山のツアーガイドも手伝っている。キャンプも自粛前は年間で20泊以上も楽しんでいた。しかし、そうした趣味を活かせるアウトドア業界への転職は考えたことはないとか。

トレッキングも長年続けている大切な趣味のひとつ。

「仕事と趣味はしっかりと分けて考えたいんですよ。安定した生活があったうえで、趣味を楽しみたいっていうか、あくまでアウトドアは、ボクにとってはリフレッシュなんです。日頃のストレスみたいなものを発散させるためにやっているのに、それを仕事にしちゃったら手放しで楽しめないし、責任感とかを感じて疲れちゃうと思うんですよ。キャンプも登山も、できるだけ自分のペースで長く続けていきたいから、やっぱり今のライフスタイルが理想なんです」。

愛用テントはマウンテンハードウェアのEV3。10張り以上も所有するなかで、もっとも付き合いが長いとか。

そんななか「人生が一変するほどの大きな出来事だった」と言うのが、ゴーアウトキャンプとの出会い。渡辺さんは’12年にボランティアスタッフとして参加し、それ以来毎年ボランティアに従事。今では名物スタッフとして知られている。

「元々、お客さんとして参加していたイベントだったけど、ボランティアの募集告知を見たときに、すごく楽しそうに思えたんです。それまでボランティアはやったことがなかったけど、なにか新しいことに挑戦したいと思ってた時期だったので、速攻で応募しました。よくよく考えたら、好きなイベントに無料で参加できて、スタッフだけどお金が発生しないボランティアという立場は、シゴトとアソビを分けて考えたいボクにとって、最高のポジションだったんです」。

GO OUT CAMPではボランティアスタッフのアニキ的な存在。GoProを使った集合カットもおなじみの風景。

渡辺さんにとってボランティアの活動以上に衝撃を受けたのは、そこで出会ったイベント関係者や仲間たち。大好きな外遊びの世界がさらに広がったとか。

「やっぱり普通にサラリーマンをしていただけでは、出会えない人たちとつながれたことは大きかったです。アウトドア業界はもちろん、イベンターやミュージシャン、ヨガ講師まで、いろんな人たちとお酒が飲めるのは、かなり刺激になりましたよ。一気に視野が広くなったというか、初めて海外旅行に行ったときと同じくらいのインパクトでした」。

山歩きで愛用しているバックパックは、山と道のスリー。ボランティアで出会った友人の影響で愛用しはじめ、あまりの使い勝手のよさに登山スタイルを見直すキッカケになったとか。

ボランティアを通じて仲良くなった仲間たちとは、プライベートでも交流が続き、その輪はどんどん広がっている。

「みんなどこか共通点があったりして、すぐに仲良くなりました。それこそボクみたいに平日は普通の仕事をして、週末におもいきりアウトドアを楽しんでいる人も多いし、そんなライフスタイルのなかで、なにかおもしろいことがしたいと思っている人は沢山いるんだなってわかっただけでも嬉しかったですね」。

MSRは20年近く愛用するお気に入りのブランド。山でもキャンプでも活躍し、欲しいギアを入手するために個人輸入したこともあるほど。

もちろん今後も会社員を続けながら、 プライベートの趣味として外遊びをもっと極め、ボランティアやツアーガイドも積極的に続けていく予定だ。

「アウトドアの趣味で得た経験は、仕事では味わえない充実感があるし、自分の人生にとってプラスになっていることばかり。だからといって仕事を疎かにするつもりはないし、そこにもやり甲斐を感じています。人生楽しんだもん勝ちだと思っているけど、ボクにとってはシゴトもアソビも全力でやってこそ。どちらかが欠けてもダメなんですよ」。

  • Photo/Fumihiko Ikemoto Report & Text/Masatsugu Kuwabara

 

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GO OUT編集部
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