趣味人たちの「アソビ」と「シゴト」のライフスタイル拝見。#1 ジャッキー・ボーイ・スリム

いろいろと世の中の状況が変化しても、みなさんの趣味の外遊びと、生計を立てる手段としての仕事の役割は変わりなく続いていることかと思います。

そんな今だからこそ、ジブンならではのバランス感覚で「アソビ」と「シゴト」のスタイルをキープしている5人のリアルを、ほんの少しだけ拝見させていただきました。

趣味人たちの「アソビ」と「シゴト」のライフスタイル一覧

高尾山の麓にあるアトリエを、ハンドクラフトと外遊びの拠点に。

Jackie Boy Slim(ジャッキー・ボーイ・スリム)
JINDAIJI MOUNTAIN WORKS クラフトマン/49歳
PROFILE/日本のULカルチャー黎明期から活躍し、自身の経験にもとづいた機能美ギアを展開。愛犬のミンガスとともに高尾山のフィールドで外遊びを楽しんでいる。コラムニ ストとしての顔も持ち、本誌でも『POOR BOYS TIMES』を連載中。

ジャンルは違えど陶芸家のスタンスに近いかも (笑) 。

ガレージブランドのJMW (ジンダイ ジマウンテンワークス) のクラフトマンとして活躍する、ジャッキーさん。ブランド名にもなっている深大寺がある調布市より高尾山の麓に住居を移し、山が身近にある暮らしを満喫している。

「朝と夕方にそれぞれ1時間ずつ、犬の散歩を兼ねて山歩きをするのが日課。気が向いたらそのまま、奥高尾や南高尾まで足を伸ばすこともあります」。

当然、そんなときは自身が作ったアイテムを愛用し、テストを繰り返すことで機能性を高めたり、新しいギミックのアイデアを生み出したりしている。

愛犬のミンガスと散歩中。着用しているのは、今春にリリースするカンガループルオーバー。現在は最終サンプルのテスト中で、色と生地の厚さをカスタムオーダーできる仕様にする予定。

「遊び道具を作ることが仕事だから、必然的に仕事に遊びが絡んでくるんですよね。そういう意味では、シゴトとアソビの境界線は限りなくないのかも。とくに休みの日も決めていないから、週末や連休中も作業をするけど、平日にフラっと釣りに行ったりもしているし」。

そんななか、2020年の3月より自宅の近所にアトリエを構えて、シゴトとアソビの拠点として活用している。

「アトリエができてから、さらに公私の境がなくなったね。ここに遊び道具も置いてあるし。仕事と称して自分の秘密基地を作ったようなものですよ(笑)」。

アトリエの裏山で、JMWのPBタープとPBハンモックでチルアウト。ここで新作アイテムのテストをすることもあるとか。

ブランド自体は今年で11年目になるが、 生業として本業化したのは今から3年ほど前。最近やっと自分のペースで仕事ができるようになってきたとか。

「当然だけど、ブランド運営なんて簡単にできないですよね。しかも1人だから、自分が手を動かさないとお金も入ってこないわけで。そのあたりは会社員よりシビアかもしれない。それでもずっとキツいって感覚はなかったかな。やっぱり好きなことをやっているからね」。

アトリエのソファーに座って、ガットギタ ーを弾くのも日常。学生時代からブルースやボサノバが好きで、それがジャッキー・ボーイ・スリムの名前の由来にもなっている。

山を愛し、トレッキングや釣り、自転車などアクティブな趣味を持つジャッキーさん。しかし1番好きなのは〝ものつくり〞。ハンドクラフトと言いきる。

「昔から何かを作るのが大好きだったし、その過程も楽しくてしょうがなかったからさ。子どもの頃は学校から帰ってきたら夢中でプラモデルを作っていたけど、今は朝起きたら好きな山道具を作っているだけ。だから、やっていることは、昔から変わっていないんですよね」。

実際にJMWのアイテムたちは、ジャッキーさんのハンドメイドが中心。

「他のブランドと違うのは、アイテムリリースのタイミング。ハンドメイドだから個数にも限界があるけど、新作も1年に数個しか出していないし、同じモデルを大量生産することもしません。とりあえず、こんなアイテムを5個作ってみたけど、どうですか?ってスタイル。全然ジャンルは違うけど、陶芸家みたいなスタンスに近いのかもしれない(笑)」。

アトリエの壁一面には、様々な種類のコードやテープが並ぶ。生地や素材にこだわり、海外で買い付けている。

もちろんそれを成立させるための、セルフブランディングにも力を入れている。

「クラフトギアが好きな人に向けて、自分から発信していきたいと思っています。SNSで作業現場を公開したり、リアルタイムで作業工程を見せたり。完成するまでの様子を、なるべくユーザーと共有していきたいんです。それを続けることで、説得力が増していくというか、ちゃんとしたモノを提案しているって、わかってもらえると思うんですよ」。

ジャッキーさんが、自身のことを〝クラフトマン〞と名乗り続ける理由はここにある。そしてそれはシゴトのスタンスだけでなく、ライフスタイルそのものと言えそうだ。今後、ブランドがどれだけ有名になっても、事業規模を劇的に拡大することは考えていないとか。

愛用ミシンは、ジューキの最後の日本製モデル、DDL 5571N。さりげなくワッペンでカスタム。

「これからも、できたモノを売るというスタンスは変わらないと思う。ブランドを大きくすることが目的でもないし、最終目標じゃないからね。結局、ハンドクラフトが好きだから〝売れるモノ〞より 〝作りたいモノ〞が先なんですよ。そういう意味では、もはや、シゴトでもアソビでもないかもしれない(笑)」。

Photo/Fumihiko Ikemoto Report & Text/Masatsugu Kuwabara

 

「アソビ」と「シゴト」のライフスタイル、GO OUT ol.138にて掲載中。

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