ワンちゃんと、キャンプ。愛犬家キャンパーに聞く、おしゃれギアと快適アイデア。

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4月半ばに開催されたGO OUT JAMBOREE 2024(以降GOJ)。晴天に恵まれ、キャンプ日和の中、そこかしこに目についたのがワンちゃん連れのキャンパーさんたちの姿。ワンちゃんと一緒のキャンプって色々苦労もありそうだけど、実際に快適に愛犬とキャンプを楽しんでいる皆さんはどんな工夫をされてるのか、そのアイデアを伺ってみました。

Table Of Contents : 目次

1.ペグ式アニマルアンカーでサイト内もストレスフリー。

山本勝正さんご夫婦がGOJに連れてきていたのは、チャイニーズプレステッドとプードルのMIX・チャイプーのロキくんと、モヒカンがキュートなミニチュアシュナウザーのバロンくん。まだ生後6ヶ月のロキくんは今回が初キャンプ。

最初に話を聞いたのはこちらのご夫婦。2匹のワンちゃんと共にGOJ参戦。ドッグコットにお利口さんに座っていて、ワンちゃんもだいぶキャンプ慣れしていそう。

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気になったのはこちらのペグ。会場内ではペグにリードを固定している人をよく見かけましたが、ここで使われていたのはワンちゃんのための専用ペグ。リードを固定する部分が、360度回転式でワンちゃんが動いても絡みにくい仕様とのこと。カラビナ付きでリードにも簡単に取り付けが出来ます。

車での移動手段も伺いました。ラディカのドライブベッドを使っていると、おとなしく2頭とも座っているそう。アゴがちょうど乗せやすい形状がお気に入りのようです。

「居心地がいいのか自分から乗ってじっとしているので助かります」。

2.広めで視界良好なモバイルハウスならワンちゃんたちも安心。

小村一生さんご一家とワンちゃんたち。犬種は4匹ともミニチュアピンシャーで左からグルートくん、ドナちゃん、マメちゃん、ココちゃん。マメちゃん、ココちゃんのしているリードは今回会場で多くのワンちゃんたちが使っていた太めで肩からかけられるタイプ。

4匹のワンちゃんと一緒にサイトで過ごしていたのは小村一生さんファミリー。外に出ていたドナちゃんの他、グルートくん、ココちゃん、マメちゃんはあまり見慣れないケージの中に。

HORIZON ARROW キャンペット

このケージは、クラファンで制作され、3月に届いたばかりというホライズンアローのモバイルハウス「キャンペット」。設置がとても簡単なうえ、畳めばコンパクトになり、非常に軽くて持ち運びしやすい優れものです。

天井もジップで開閉可能、網目が1ミリなので蚊も寄せ付けません。外がよく見えて小村さんたちの様子も分かるのもポイントで、普段やんちゃなワンちゃんたちも大人しくしていてくれるそう。

「警戒心強めで結構吠えてしまう子が多いのですが、このモバイルハウスは気に入ってくれたようで、落ち着いてすごしてくれます」。

3.自分のものは自分で運ぶ、タクティカルハーネス。

坂本知之さんファミリーの一員、ラスタくんはラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーのMIXで現在2歳。車中泊も一緒だし、テント内でも一緒に寝ているそう。

大きな体で元気よくお散歩していたラスタくんが身につけていたのが、某通販サイトでゲットしたというタクティカルトレーニング犬用ハーネス。

ポーチ類など色々付いて3000円ほどというお手頃プライスなのもすごいですが、お好みのワッペンやチャームなどでカスタマイズできるのも高ポイントです。

ラスタくんは、ゴハンやお皿、ウンチ袋も全てタクティカルハーネス付属のポーチに入れて自分で持ち歩いてくれるので、お散歩時には大助かりとのことです。

「他で買った給水用のボトル入れなども付けられるので、広いキャンプ場のようなところでもいつでもお水が飲めるから便利です」。

4.ワンちゃんのためのお座敷スタイルテントで快適キャンプ。

yasu10.dさんは3頭のパグを連れてのGOJ参戦。真ん中のお父さんが玉三郎くん、一番右のお母さんが姫ちゃん、その息子が左の金太くんです。

当初はワンちゃん連れで旅行を試していたそうですが、泊まれる宿やできることが制限されてしまうため、自ずとyasu10.dさん一家でのお出かけはキャンプ中心になっていったそう。

パグは暑さに弱く、通風性の高いテントが必須なので、「THE FREE SPIRITS(ザ・フリースピリッツ)」の大型シェルターを使用。

「以前はフロアなしでシェルターをつかっていたんですけど、壁と地面の隙間から飛び出して他のテントへ侵入するという事件が起きまして(笑)フロアをつけて御座敷スタイルにしてからは、居心地が良くなったのか、テント内でおとなしく過ごしてくれるようになりました」。

広さが十分なのでトイレ問題もこのテントにしてから解決。自宅のように普通にトイレスペースも確保されています。

「ワンちゃん用にスツールやコットなども準備して、3匹が各々自由に過ごせるよう工夫しています」。

5.ワンちゃん用カートなら散らかりがちな小物も万全収納。

岡本舞さんと、チワワとミニチュアピンシャーのMIXのプティちゃんは、ピッコロカーネのペット専用カートでGOJ散歩中にキャッチ。

小型犬にぴったりなサイズ感のペットカートで、一際オシャレ見えしていたのが岡本さんとプティちゃんのコンビ。カートも、日本で初めてベビーカーをベースとしたペットカートを開発したピッコロカーネのものなのでその実力は折り紙つき。おもちゃや水筒などグッズ類もコンパクトに収納されています。

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乗車部分は取り外せ、ハウスとしても使えるし、通院などにも便利。側面から出入りできる構造もワンちゃんファーストです。

「車輪もパンクせず作りがしっかりしているので、ゴツゴツしたキャンプ場の路面でも安定して使えます。ワンちゃんが寝てしまっても、自分は気にせずにフェス会場を歩き回れるのもありがたいです」。

プティちゃんはお召し物もアレキサンダー・リーチャンのものでとってもおしゃれ。リードはヨットのパラコードを使用したという中目黒・ホスのアイテム。

十匹十色のキャンプスタイル。

今回の取材では、クライミングロープのようなロープリードを使っているワンちゃんを多数発見。様々なカラーがあり、アウトドアな雰囲気にとてもマッチしていて、とても印象的でした。

また、訪れたサイトには、ワンちゃんが落ち着いて過ごせる工夫もそれぞれにあり、いきなり近づいて話を聞きまくる怪しいおじさん(取材班)にも吠えたりしないお利口さんばかり。非常に助かりました。もしかしたらワンちゃんもGOJの雰囲気の中でチルしていたのかも…。

キャンプの楽しみ方が人それぞれであるように、ワンちゃんのキャンプスタイルも多種多様。ぜひ今回紹介したこともヒントにしつつ、ワンちゃんとのキャンプを楽しんでみてください。

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Tatsuhiro Yamada
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