好きなギアに囲まれて、焚き火を愛で、グラスを傾けてゆっくりと時間が過ぎていく。誰にも邪魔されず自分だけの時間を過ごせるのが魅力のソロキャンプは、ギア選びも十人十色。キャンプの達人たちがどんなギアに囲まれてソロキャンプを楽しんでいるのか、こだわりアイテムを拝見する連続企画。
今回愛用ギアを教えてくれるのは、名作プロダクトを次々と世に送り出す人気ガレージブランドHalf Track Products(ハーフトラックプロダクツ)の代表兼デザイナーをつとめる土屋雄麻さん。
ありそうでなかったギアを生み出すアイデアは意外にも愛車のハーレーダビッドソンXL1200Cで行くツーリングキャンプの道中にひらめくことも多いんだとか。そんな土屋さんは、プライベートのツーリングキャンプではいったいどんなギアを使っているのか? 愛用の5ギアをご紹介。
Table Of Contents : 目次
1.Hilleberg「TARP20」
土屋さんはソロでのツーリングキャンプにも関わらず、Hilleberg(ヒルバーグ)のタープの中でも最も大型の「TARP20」をセレクト。4.5×4.5mという大人数グループにも対応する大型タープを愛用する理由を聞いてみた。
「大きいタープを選ぶ理由は、バイクとテントをタープの下に入れてガレージのようなサイトにしたいから。ツーリングキャンプは撤収時のパッキングに時間がかかりがちなので、タープで雨をしのげると楽なんですよね」。
大型のわりに収納サイズはコンパクト(30×33cm)なので、積載量が制限されるツーリングキャンプにも持って行きやすいのもポイント。また、ヒルバーグのタープはケルロンというタフな生地を使っているので、安心して使える点も気に入っているという。
2.solo stove「Campfire」
土屋さんがツーリングキャンプで愛用する焚き火台は、小枝などを燃料に二次燃焼で効率よく燃やせるネイチャーストーブSolo Stove(ソロストーブ)。その中でも「Campfire(キャンプファイヤー)」は、ファミリーキャンプなどで活躍するサイズで、焚き火調理にも最適だ。
時間をかけて火を育てていくよりも、燃焼効率が良く一気に燃えてくれる方が好きなのでこのソロストーブが気に入っているという。
「1ピース構造なのでコンパクトに収納はできないんですが、本体内にトングや火吹き棒などを収納して、ジャストフィットするフライパンをフタがわりに使っています。焚き火台の中にいろいろ収納していると、開けたときにおもちゃ箱みたいでテンション上がるんですよ」
積める荷物に制約がある中でのギア選びもツーリングキャンプの醍醐味。このソロストーブの本体内に効率よく収納できるという縛りで焚き火周りのアイテムを揃えていくのが楽しいという。
3.「WILD TURKEY RARE BREED」
バッグの中に1本忍ばせておくだけで一晩楽しめるワイルドターキーは、積める荷物に制約があるツーリングキャンプにはピッタリ。
中でも土屋さんが気に入っているのは、「WILD TURKEY RARE BREED(ワイルドターキー レアブリード)」だ。
バーボンの代表格ワイルドターキーのラインナップの中でも、特にバーボンのピュアな魅力が味わえる一品。6年、8年、12年熟成の原酒をブレンドして、加水による度数調整を一切行わずにボトリングしている。
「ボトルキャップを開けた瞬間にフワッと香る濃厚で甘い香りにテンションがあがります。キャンプ場で氷が手に入らないときには、ストレートでも楽しめるので気に入っています。アルコール度数が約58.4%もあるのに、甘い香りでロックやストレートでも飲みやすいんですよ」。
4.BROWN by 2-tacs「STAND COLLAR」
3つ目は、スタイリストの本間良二氏が手がけるブランドBROWN by 2-tacs(ブラウン バイ ツータックス)のスタンドカラーシャツ。
「アウトドアで快適に過ごせる生地の機能性が特に気に入っています。バイクに乗っていると夏場でも長袖の方が涼しく感じるんですよ」。
土屋さんが気に入っているのは、ウールナイロンの精紡交撚糸を使った平織りの生地。精紡交撚糸は撚糸する段階でウールとナイロンを混ぜているため、ウールの保温性・放湿性とナイロンの速乾性を備えていて、さらにナイロンが芯の役割を担うため、縮みや型くずれも少ないなど、いいとこ尽くしの生地だ。
風が抜けてサラリとした肌触りが心地よく、暑い夏のアウトドアでも快適に過ごせるシャツになっている。
5.handson grip「Fam」
土屋さんがツーリングキャンプには欠かせないというグローブが、日本の手袋生産のおよそ9割を出荷する手袋の街、香川県東かがわ市で約60年にわたり手袋づくりに携わっているサングローブによるオリジナルブランドhandson grip(ハンズオングリップ)。
そのラインナップの中でも「fam(ファム)」は、革本来の良さを体感できる一枚革のクラシックなモデルだ。
「パネルを多く使ったオリジナルのパターンを使っているので、フィット感が抜群。バイクの運転からテントの設営まで使えます。実はハーフトラックプロダクツとハンズオングリップで今後オリジナルのアイテムを作ろうと画策しています」。
ツーリングだからこその制約の中で楽しむギア選び。
荷物が多く積めないバイクだからといってUL、コンパクト一辺倒というわけではなく、自分が快適に過ごせる機能性と収納性のバランスを取るのが絶妙な土屋さんのセレクト。僕らのソロキャンプのギア選びにも参考になりそうだ。
そして、ハーフトラックプロダクツとハンズオングリップで開発中というレザーグローブの今後も楽しみだ。
ちなみに土屋さんが愛車のハーレーダビッドソンXL1200Cを駆って行くツーリングキャンプの1日を追った記事はこちらで公開中。
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- Photo/Dai Yamamoto