「NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)」と「OLD MOUNTAIN(オールドマウンテン)」は、どちらもキャンパーから絶大な人気を誇るブランド。コラボギアが秒で完売するなど、共通するファンも多い。
とはいえ、展開するアイテムの世界観は大きく異なり、それぞれ独自のスタイルを発信している。そんななかでも共有するのは、アウトドアシーンとの距離感。
お互いキャンプに主軸を置きながらも、その最前線で利便性を追求するのではなく、アメリカンカルチャーやヴィンテージギアなど、“機能性”以外の要素を上手く取り入れることで、遊び心のある革新的なプロダクトを生み出し続けている。
そしてディレクター同士が仲が良く、お互いの事務所を行き来することも多いとか。
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両ブランドのディレクターを直撃! キャンプな共通項を探る。
そこで今回は、両ブランドのディレクターを直撃して、さらなる“キャンプな共通項”を探ってみることに。
ネイタルデザインからはロングドレッドがトレードマークのGOTOHさん、オールドマウンテンからは、島根で幅広い事業を展開する辻ノ内 実さんが登場!!
「GOTOHさんから、モノづくりの考え方を教わりました」
–早速ですが、ブランド同士が接点を持ったキッカケから教えてください。
GOTOH「最初は共通の友達からの紹介だったかな。島根で面白いことやっている人がいるよって聞いて」。
辻ノ内「オールドマウンテンをスタートさせた当初ですね。2018年の初頭だったと思います。でもボクとしては、その前からネイタルデザインのウエアを愛用していたから、繋がれて嬉しかったです」
GOTOH「それで1度、ウチのお店(スキャターブレイン)に遊びに来てくれたんだよね?」
辻ノ内「そうなんです。実はそのときにモノづくりの考え方とか大事にしていることを、赤裸々に教えてもらいまして……。いろいろと衝撃を受けたことを覚えています」
GOTOH「そうだっけ?(笑)。一緒にがんばりましょうみたいな話だったと思うけど……」
辻ノ内「いやいや、ボクは今でもそのときのアドバイスを大切にして、ブランドを運営していますよ」
GOTOH「嬉しいですね。ボクもがんばります(笑)」
「オールドマウンテンのオカマドンは斬新でした」
–お互いのブランドの第一印象や、気になったアイテムを教えてください。
辻ノ内「ネイタルデザインのウエアは一通り愛用していますけど、個人的はロブショーツが好きかも。夏は本当に日常着として活躍してます。それもあって、ついに先日コラボレートさせてもらいました」
GOTOH「オールドマウンテンは、最初はラクダ革にこだわっているのが面白いなって思いましたね。あとはやっぱりオカマドンかな。シェラカップでご飯を炊くのって、当時は斬新でしたよね」
辻ノ内「それもGOTOHさんのアドバイスから生まれたようなものですよ。技術力のある職人さんが周りにいるなら、一緒にオリジナルのギアを作ってみたらって言われて。おかげさまでヒットしました(笑)」
GOTOH「でも実際にそうやって周りの人たちを巻き込んで、上手くいっているブランドですからね。しかも、関わる人たちのことを、ちゃんと見ているっていうか。M16(オールドマウンテンも参加する、ガレージブランド集団)の動きとかもそうだけど、しっかりとシーン全体のことを考えているなって」
辻ノ内「ありがとうございます。でもそれは、ネイタルさんの『ADVENTURE IS OUT THERE』と同じだと思いますよ。周りと足並みを揃えて、仲間としてみんなで楽しく上がっていくみたいな」
GOTOH「確かに、ブランドをスタートした時期こそ違うけど、同じようなスタンスで動いているかもしれない。そういうのはキャリアに関係なく、共通する部分かも」
「野外イベントが好きなのも、共通している部分」
–実際に、どちらのブランドも周りとの繋がりを、すごく大切にしていますよね。コラボして終わりじゃなく、声を掛け合って一緒にイベントに出たりしているし。
辻ノ内「そうなんですよ。GOTOHさんともイベントの現場で飲んだりして、仲良くなっていったのはあります。野外イベントが好きなのも、共通している部分かなと」
GOTOH「それはかなりあると思う。イベントの現場で一緒に遊ぶこと、めちゃくちゃ多いし(笑)。それと、ボクたち同じ歳なんですよ」
辻ノ内「そうなんです。だから結構好きなモノも似ていると思っていて。でもアイテムに落とし込むと、全然違う表現になるからおもしろい。勉強になることばかりです」
GOTOH「お互いヴィンテージのカルチャーが好きだし、クルマやバイク、音楽とかにも興味あるからね。でもどれも微妙に好きなジャンルが違うっていう」
辻ノ内「そのあたりの違いが、ブランドのスタイルに反映されているんじゃないかと」
『ロマンティックアワー』は、オトナが楽しめるイベント。
–直近だと『ロマンティックアワー』に、両ブランドとも出店されますよね。しかも、ネイタルデザインは企画から携わっているとか。
GOTOH「簡単に流れを説明すると、企画段階から一緒にやりませんか?ってお話をいただきまして。それでいろんなブランドに声を掛けさせてもらいました。オールドマウンテンもそのひとつです」
辻ノ内「ありがとうございます。企画としても斬新ですよね。ブランド側がフェス飯をプロデュースするっていう……」
GOTOH「やっぱりこれだけいろんな野外イベントがあるなかで、ただの物販をするだけじゃ面白くないなって思って。ブランドとフード系ブースのコラボがいいんじゃないかって」
辻ノ内「クラフトビールのブースも多いですよね? 買い物をしたりライブを見ながら、飲んだり食べたりできるのはいいかも」
GOTOH「そもそもイベント名を『ロマンティックアワー』にしたのも、オトナが楽しめるイベントにしたいって気持ちがあったからなんだよね。ファミリー向けのイベントはいっぱいあるし、それとは違うノリで、夕方から夜にかけたオトナの時間を大切にしようって」
辻ノ内「なるほど。そういう意味があったのか! オトナの嗜み的な」
「アジア街の夜市みたいに、みんなでワイワイやりたい」
GOTOH「アーティストの人選も面白いし、落語家さんも出るんだよ。しかもアウトドア好きの落語家さんらしくて。それはボクも楽しみにしていて。いろんなカルチャーが交差するイベントっていうテーマがあるけど、まさにそんな感じになりそうです」
辻ノ内「お客さんだけじゃなく、出店者も新しい体験ができそうですね。今までにない繋がりも生まれそう」
GOTOH「そうそう。だから各ブースの料理も、みんなで食べる場所を用意しようと思っていて。イメージとしては、アジア街の夜市なんだけど、フードコートみたいに野外にテーブルを並べて、いろんな屋台の料理を持ち寄るみたいな」
辻ノ内「いいですね! 料理好きだから、ちょっと本気で考えますよ。絶対に美味ししいやつ!」
GOTOH「よろしくお願いします(笑)。そんな感じで、みんなでワイワイやれたらいいなと。それこそアーティストもお客さんも一緒になって、夜の時間を楽しめるのが理想です」
辻ノ内「それ、間違いなくボクが1番楽しみますよ(笑)」
『ロマンティックアワー』は11月18日、19日に開催!
両ブランドが関わり、今2人が最も楽しみにしている野外イベント『ロマンティックアワー』は、11月18日(土)、19日(日)に、静岡県裾野市の大野路キャンプ場で開催される。
GOTOHさんが話した通り、アウトドアにまつわる衣・食・遊が、今までにないカタチで交差する、新しいイベントになりそうなので、外遊び好きは奮って参加しよう。
もちろん2人とも、夜市さながら盛り上がる現場で、一緒にお酒を楽しむのも大歓迎だとか。詳しくは公式サイトをチェック!
■ ROMANTIC HOUR ’23(ロマンティックアワー)
開催日程:2023年11月18日(土)・19日(日) 9:00 OPEN 10:00 START 翌14:00 CLOSE
会場:大野路ファミリーキャンプ場 静岡県裾野市須山2934-3