本格オフロードで実力をチェック! コンチネンタルの新作タイヤ「CrossContact A/T²」が切り拓く、アウトドアドライブの可能性。

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スペインの広大なオフロードコースで、泥地から荒れた未舗装路までを走破。コンチネンタルが約10年ぶりに発表した新たなオールテレーンタイヤ「CrossContact A/T²」の実力を体感するとともに、開発担当者へのインタビューから、その開発背景やデザインへのこだわりを探った。

※前モデル「CrossContact ATR」は2026年にグローバル発売

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試乗会のタイトルは「GO ALL OUT」。世界各国のメディアがスペインに集結!

ドイツ発のタイヤブランド、コンチネンタルが発表した新作オールテレーンタイヤ「CrossContact A/T²」。その実力を確かめるべく、スペイン・バルセロナ近郊で開催されたグローバル試乗会に参加してきた。

今回の試乗会のタイトルは「GO ALL OUT」。思わずGO OUTとしても反応してしまうネーミングだ。日本から招待されたメディアは、なんとわずか2媒体。その貴重な2枠のひとつに選ばれたのは、タイトルとの縁だけではないと信じたいところ(笑)。

会場となったのは、本格的なオフロード走行が楽しめる広大なテスト施設「Les Comes」。韓国、中国、タイなど、APAC(アジア太平洋)地域からクルマの情報を発信するKOL(キー・オピニオン・リーダー)たちも多数参加し、新作タイヤの実力を確かめるために集結した。

参加者の多くはYouTubeを中心に情報を発信するクリエイターたち。走行体験の合間には動画撮影を行い、実際にハンドルを握って乗り心地をチェックするなど、さまざまな角度からCrossContact A/T²を検証していた。タイヤの性能を自分の言葉と映像で伝えようと、細かな部分まで確認する姿からも、今回の新作に対する期待の高さが伝わってくる。

そんな世界各国の自動車メディアやクリエイターとともに、今回の主役であるCrossContact A/T²の実力を確かめることになった。

SUVや4WD、ピックアップトラックなどに向けて開発されたオールテレーンタイヤであるCrossContact A/T²。舗装路だけでなく、砂利や泥地といったさまざまな路面状況に対応しながら、日常のドライブでも扱いやすい性能を目指したモデルだ。

約2時間のオフロードドライブで、その実力を体感。

今回の試乗プログラムでは、起伏のある未舗装路や岩場、泥濘地など、タイヤの性能が試されるさまざまなシチュエーションを走行した。

約2時間にわたるオフロードドライブは、CrossContact A/T²の走破性を確かめるには十分な内容。路面状況が刻々と変化するコースを走りながら、オールテレーンタイヤに求められるグリップ性能や走行安定性を体感することができた。

そして、さらに刺激的だったのが、同じタイヤを装着したバギーカーでの同乗体験。時速100kmを超えるスピードでオフロードを駆け抜けるという、迫力満点のプログラムだ。

荒れた路面をハイスピードで走り抜けるバギーカー。その足元を支えていたのも、一般ユーザー向けに販売される市販タイヤであるCrossContact A/T²だ。もちろん、実際の走行性能は車両や路面、運転条件によって異なるものの、過酷なコンディションでタイヤに求められる性能を体感できる貴重な機会となった。

そして、試乗のハイライトともいえるのが泥の沼地走行。深い泥にタイヤが沈み込むような状況でも、路面を捉えながら前進していく。

キャンプ場へ続くぬかるんだ道や、林道の砂利道など、アウトドアを楽しむクルマには舗装路以外を走る機会も少なくない。今回の試乗を通じて改めて感じたのは、行き先の選択肢を広げるうえで、タイヤが果たす役割の大きさだった。

悪路への対応力を高める、トレッドとサイドウォールの設計。

CrossContact A/T²の特徴は、ワイルドなルックスだけではない。悪路でのトラクションを確保するため、トレッドパターンやタイヤの構造にも工夫が施されている。

まず注目したいのが、力強さを感じさせるトレッドデザイン。深めの溝とブロック形状によって、砂利や凹凸のある路面でのグリップを追求している。

また、ショルダー部分には泥や異物が排出されやすいオープンな設計を採用。トレッドに詰まった泥などを排出し、路面を捉える力を維持することを狙っている。

さらに、オフロード走行では岩や木の根などによってタイヤの側面が傷つくリスクもある。CrossContact A/T²はサイドウォールの補強などによって耐久性にも配慮し、悪路での使用を想定した構造となっている。

こうした設計によって、オフロードでの走破性を追求しながら、舗装路での扱いやすさも両立することを目指しているのだ。

オフロード性能を追求するほど、舗装路での乗り心地や静粛性とのバランスは難しくなる。だからこそ、どんな路面を走ることが多いのか、自分のクルマをどのように使いたいのかを考えながらタイヤを選ぶことが大切になる。

SUVの広がりと、アウトドアを楽しむライフスタイル。

今回の試乗会では、CrossContact A/T²の開発に携わるコンチネンタルのAPAC地域R&D(研究開発)ディレクター、Abhishek Sinha(アビシェク・シンハ)氏にも話を聞くことができた。

まず聞いたのは、今回、オールテレーンタイヤを新たに展開する背景について。

「私たちが大切にしているのは、常にお客様のニーズを理解することです。APAC全域でSUV市場が急速に成長していることは以前から把握していました。そのため、昨年は『UltraContact UX7』を投入しました。

そして現在、冒険や自由を求め、屋外に出て自然を探検するライフスタイルを楽しみたいという人々が増えていると感じています。そうしたお客様のニーズに応えるタイヤを提供したいと考えたのです」

SUVの人気が高まるなか、クルマに求められる役割も変化している。街中での移動手段としてだけでなく、キャンプや旅、自然のなかで過ごす時間を楽しむための相棒として、クルマを選ぶ人も多い。

オーストラリアのように、SUVやピックアップトラックが広く普及している市場では、そうした車両に適したタイヤを用意することにも大きな意味があるという。一方、日本市場については、現地のニーズを理解するために研究開発チームが訪日し、リサーチを行ったとのこと。日本での具体的な展開については、今後の動向が気になるところだ。

性能だけじゃない。タイヤのデザインに込められたこだわり。

アウトドア好きにとって、クルマは実用性だけで選ぶものではない。愛車のスタイリングにこだわるように、足元を彩るタイヤのデザインも気になるポイントだ。そこで聞いてみたのが、タイヤの開発において、性能と見た目のデザインをどのようなバランスで考えているのかということ。

「私自身もエンジニアですし、研究開発部門で働くメンバーもエンジニアです。まず最優先するのは、タイヤに求められる性能を満たすこと。ハンドリング性能や静粛性など、お客様のニーズに応える必要があります。タイヤの構造やトレッドパターンは、そうした性能に大きく関わるからです。

一方で、お客様がタイヤを購入する際、見た目などの感情的な要素も判断基準になることは十分に理解しています」

そこで重要な役割を担うのが、コンチネンタルの研究開発部門に設けられたインダストリアル・デザインの専門チームだ。エンジニアが求める技術的な要件と、デザイン面での要求をすり合わせながら、機能と美しさを両立する最適なバランスを探っていく。

担当者は、その関係を建築家の仕事に例えて説明してくれた。建築家は美しい建物をつくるだけでなく、構造や安全性といった技術的な要件も満たさなければならない。タイヤのデザインも同じで、見た目のよさだけを追求するのではなく、求められる性能を実現したうえで、デザインとしての魅力を高めていくというわけだ。

クルマ全体のスタイリングにこだわるアウトドア派にとっても、タイヤは単なる消耗品ではなく、愛車の印象を左右する重要なパーツ。性能とデザインの両面から開発に取り組んでいるという話は興味深い。

タイヤ選びに迷ったら、何を基準にするべき?

最後に、タイヤ選びで迷っている読者に向けて、アドバイスをもらった。

「信頼できる、実績のあるブランドのタイヤを選ぶことです。もちろん、コンチネンタルを選んでもらえたらうれしいですね(笑)。多くのお客様にとって、タイヤは購入する際にそれほど長い時間をかけて検討する製品ではないかもしれません。だからこそ、私たちはお客様のニーズを理解し、それに合ったタイヤを開発するために多くの時間と労力を費やしています。

そして、何よりも重要なのが安全性です。お客様に安心して使っていただけること。それがコンチネンタルの誇りでもあります」

アウトドアを楽しむために、行き先やギアを考えるのは楽しい時間だ。けれど、目的地まで安全にたどり着き、帰ってくるためには、クルマの足元を支えるタイヤ選びも欠かせない。

今回のバルセロナでの試乗では、舗装路を離れた先にあるさまざまな路面を走り、オールテレーンタイヤが持つ可能性を体感することができた。

街中での日常使いから、週末のキャンプ、さらにその先にある未舗装路まで。クルマで出かける楽しみを広げてくれるオールテレーンタイヤという選択肢。

CrossContact A/T²の日本での発売時期は、現時点では未定とのこと。アウトドアを楽しむクルマの足元に、どんな新しい選択肢をもたらしてくれるのか。今後の日本市場での展開にも注目したい。


(問)コンチネンタル www.continental-tires.com/jp/ja/

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GO OUT編集部
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