海だけじゃない、沖縄の外遊びの新しい入口。宜野湾「Narrative Outdoor Supply」が作るローカルな提案。

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沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー

米軍基地と沖縄の海がのぞめる宜野湾の通り沿いに、アウトドアギアやウエアを扱うショップ「Narrative Outdoor Supply(ナラティブアウトドアサプライ)」は店を構えている。 

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」

店内に並ぶのは、キャンプ用品やハイクギア、沖縄の街にも馴染むオリジナルウエアまで。アウトドアショップではあるけれど、いわゆる山道具の店とも、キャンプショップとも少し違う。外遊びの道具と、グラフィック、ローカルなカルチャーが混ざった空間だ。

沖縄のアウトドアといえば、真っ先に海を思い浮かべる人も多いはず。けれどナラティブが提案するのは、それだけではない。もっと身近に、もっと自由に外へ出て、自分なりの楽しみ方を見つける。沖縄の外遊びに、新しい入口をつくろうとしている店だ。

Table Of Contents : 目次

焚き火から始まった、ナラティブという店。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
代表の眞謝さん。グラフィックやプリントの制作活動も、店のオリジナルアイテムにつながっている。

現在ナラティブの代表として運営するのは、眞謝(まじゃ)さん。ショップオーナーである一方、「MASH UP INK」というシルクスクリーンプリント工房を営み、「TOZOW MAJA / トゾウ マジャ」名義で個展も開催するグラフィックアーティストの顔を持つ。

アウトドアとの距離が近づいたのは、コロナ禍にキャンプ、とくに焚き火にハマったことがきっかけ。火を見ていると、頭のなかのざわつきが静まり、自分が何に惹かれているのか、自然と見えるようになってくる。

そんなキャンプ熱をSNSで発信していたところ、狩猟も楽しむ共同創業者の大野さんと意気投合し、ナラティブを立ち上げるに至った。山やトレッキングに足を踏み入れるようになったのも、大野さんに誘われて里山へ入ったことがきっかけだったという。

那覇でもやんばるでもなく、宜野湾にある理由。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
店先からは海側へ視界が抜け、天気の良い日は夕方には空が茜色に染まる。

アウトドアショップの立地として考えるなら、人が集まる街中か、フィールドに近い場所が多いだろう。沖縄でいえば那覇や、やんばるのような北部エリアだ。

けれど、ナラティブが店を構えたのは、沖縄県中部の宜野湾市だった。

店舗のある「ぎのわんヒルズ通り」
店舗のある「ぎのわんヒルズ通り」は、異国情緒あふれるローカルストリート。

理由のひとつは、宜野湾が「街と自然の中間地点」にあること。那覇方面からも訪れやすく、北部の自然豊かなフィールドにも足を延ばしやすい。眞謝さん自身の活動拠点がもともと宜野湾だったこともあり、ここが現実的で動きやすい場所だったという。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー

そして、この立地は、店が提案したい外遊びともつながっている。最近始めているのが、店から読谷方面まで歩き、ビーチでテント泊をして戻ってくるような「シティハイク」だ。

沖縄は車移動が当たり前で、長い距離を歩くことが文化としてあまり根付いてはおらず、珍しく見える土地でもある。だからこそ、あえて街を歩く。途中で飲食店に立ち寄ったり、写真を撮ったりしながら歩いて、ビーチでテントを張る。観光でも登山でもない、沖縄の新しい遊び方がそこにはある。

古いコインランドリーに、アウトドアギアと工房を詰め込んで。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
古い建物の質感を活かした店内。木の什器が、アウトドアギアの並びに温かさを加えている。

店舗が入る建物は、もともとコインランドリーだった場所。天井は高く、ところどころに古い建物らしい荒さも残っている。

内装で目を引くのは、三角形の什器や壁面に使われた針葉樹合板。眞謝さんがイメージしたものを、先輩の家具職人にワンオフで作ってもらったという。古い建物の無機質さに、木の温かさが加わって、店内には独特の落ち着きがある。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
店の奥には「MASH UP INK」のプリント工房も併設。オリジナルアイテムを自分たちの手で作れるのも特徴だ。

店舗の奥には、眞謝さんが長年続けてきたシルクスクリーン工房「MASH UP INK」がある。今年からこの場所へ移転し、ナラティブの店内でプリント作業まで行えるようになった。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
3D刺繍機も備える。プリントだけでなく、刺繍でもデザインを形にできる。

元店長が独立して始めた刺繍の作業場も同じ空間にあり、キャップやウエアの刺繍、プリントまで、店の中で形にできるのがこの場所の強みだ。セレクトショップでありながら、自分たちで作ることもできる。ナラティブの空間には、売る場所と作る場所が地続きになっている面白さがある。

外遊びを、メディテーションの時間へ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー

店名の「Narrative」には、自分だけの体験や物語を育てていくような意味が込められている。

眞謝さんが掲げるのは、「アクティビティからメディテーションへ」という考え方だ。ここでいうメディテーションとは、特別な作法としての瞑想ではない。焚き火を眺めたり、山を歩いたり、目の前の自然や身体の動きに意識を向けることで、頭のなかにある余計な思考を少しずつほどいていく。そんな時間を指している。

自分の感覚がクリアになると、何に惹かれるのか、自分にとって何が心地いいのかも見えやすくなる。外で遊ぶことを通して、自分なりの基準を知る。ナラティブが提案しているのは、そんな時間の過ごし方だ。

ナラティブが提案しているのは、ただアクティブに動くための外遊びではない。自然のなかで過ごす時間を、自分自身と向き合うきっかけにもしてほしい。そんな思いが、店名にも、店頭に並ぶ道具にも通っている。

道具はシンプルに。目の前の自然を楽しめるセレクト。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」



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【時松執筆中】海だけじゃない、沖縄の外遊びの新しい入口。宜野湾「Narrative Outdoor Supply」が作るローカルな提案。
米軍基地と沖縄の海がのぞめる宜野湾の通り沿いに、アウトドアギアやウエアを扱うショップ「Narrative Outdoor Supply(ナラティブアウトドアサプライ)」は店を構えている。 

店内に並ぶのは、キャンプ用品やハイクギア、沖縄の街にも馴染むオリジナルウエアまで。アウトドアショップではあるけれど、いわゆる山道具の店とも、キャンプ道具だけの店とも少し違う。外遊びの道具と、グラフィック、ローカルなカルチャーが混ざった空間だ。

沖縄のアウトドアといえば、真っ先に海を思い浮かべる人も多いはず。けれどナラティブが提案するのは、それだけではない。もっと身近に、もっと自由に外へ出て、自分なりの楽しみ方を見つける。沖縄の外遊びに、新しい入口をつくろうとしている店だ。

▶︎画像1 キャプション案
米軍基地と海をのぞむ宜野湾の通り沿いにある「Narrative Outdoor Supply」。外遊びの道具とローカルカルチャーが混ざるショップだ。

焚き火から始まった、「アクティビティからメディテーションへ」という考え方。
沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
代表の眞謝さん。グラフィックやプリントの制作活動も、店のオリジナルアイテムにつながっている。
現在ナラティブを代表として運営するのは、眞謝さん。ショップオーナーとして意外にも「MASH UP INK」というシルクスクリーンプリント工房を営み、「TOZOW MAJA / トゾウ マジャ」名義で個展も開催するグラフィックアーティストの顔を持つ。

アウトドアとの距離が近づいたのは、コロナ禍にキャンプ、とくに焚き火にハマったことがきっかけ。火を見ていると、頭のなかのざわつきが静まり、自分が何に惹かれているのか、自然と見えるようになってくる。

そんなキャンプ熱をSNSで発信していたところ、狩猟などにも親しむ共同創業者の大野さんと意気投合し、ナラティブを立ち上げるに至った。山やトレッキングに足を踏み入れるようになったのも、大野さんに誘われて里山へ入ったことがきっかけだったという。

那覇でもやんばるでもなく、宜野湾にある理由。
沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
アウトドアショップの立地として考えるなら、人が集まる街中か、フィールドに近い場所が多いだろう。沖縄でいえば那覇や、やんばるのような北部エリアだ。

けれど、ナラティブが店を構えたのは、沖縄県中部の宜野湾だった。

理由のひとつは、宜野湾が「街と自然の中間地点」にあること。那覇方面からも訪れやすく、北部の自然豊かなフィールドにも足を延ばしやすい。眞謝さん自身の活動拠点がもともと宜野湾だったこともあり、ここが現実的で動きやすい場所だったという。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
そして、この立地は、店が提案したい外遊びともつながっている。最近始めているのが、店から読谷方面まで歩き、ビーチでテント泊をして戻ってくるような「シティハイク」だ。

沖縄は車移動が当たり前で、長い距離を歩くことが文化としてあまり根付いてはおらず、珍しく見える土地でもある。だからこそ、あえて街を歩く。途中で飲食店に立ち寄ったり、写真を撮ったりしながら歩いて、ビーチでテントを張る。観光でも登山でもない、沖縄の新しい遊び方がそこにはある。

▶︎画像3 キャプション案
宜野湾は、街にも自然にもアクセスしやすい中間地点。店の提案する外遊びとも相性がいい。

古いコインランドリーに、アウトドアギアと工房を詰め込んで。
沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
古い建物の質感を活かした店内。木の什器が、アウトドアギアの並びに温かさを加えている。
店舗が入る建物は、もともとコインランドリーだった場所。天井は高く、ところどころに古い建物らしい荒さも残っている。

内装で目を引くのは、三角形の什器や壁面に使われた針葉樹合板。眞謝のイメージしたものを、先輩の家具職人にワンオフで作ってもらったものだという。古い建物の無機質さに、木の温かさが加わって、店内には独特の落ち着きがある。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
店の奥には「MASH UP INK」のプリント工房も併設。オリジナルアイテムを自分たちの手で作れるのも特徴だ。
店舗の奥には、眞謝さんが長年続けてきたシルクスクリーン工房「MASH UP INK」がある。今年からこの場所へ移転し、ナラティブの店内でプリント作業まで行えるようになった。

元店長が独立して始めた刺繍の作業場も同じ空間にあり、キャップやウエアの刺繍、プリントまで、店の中で形にできるのがこの場所の強みだ。セレクトショップでありながら、自分たちで作ることもできる。ナラティブの空間には、売る場所と作る場所が地続きになっている面白さがある。

外遊びを、メディテーションの時間へ。
沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー
店名の「Narrative」には、自分だけの体験や物語を育てていくような意味が込められている。

眞謝さんが掲げるのは、「アクティビティからメディテーションへ」という考え方だ。ここでいうメディテーションとは、特別な作法としての瞑想ではない。焚き火を眺めたり、山を歩いたり、目の前の自然や身体の動きに意識を向けることで、頭のなかにある余計な思考を少しずつほどいていく。そんな時間を指している。



自分の感覚がクリアになると、何に惹かれるのか、自分にとって何が心地いいのかも見えやすくなる。外で遊ぶことを通して、自分なりの基準を知る。その先で、道具の選び方や日々の過ごし方まで少しずつ変わっていく。

ナラティブが提案しているのは、ただアクティブに動くための外遊びではない。自然のなかで過ごす時間を、自分自身と向き合うきっかけにもしてほしい。そんな思いが、店名にも、店頭に並ぶ道具にも通っている。

道具はシンプルに。目の前の自然を楽しめるセレクト。
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ナラティブのセレクトで眞謝さんが意識しているのは、シンプルで安心感があり、初めて使う人にも扱いやすいものだという。

それは、目の前の自然を楽しむために、道具の扱いで頭のキャパを使いすぎてほしくないから。使い方が複雑すぎず、フィールドで素直に頼れるもの。Rab(ラブ)やEXPED(エクスペド)など、ベーシックな海外ブランドのアイテムが多いのも、その考え方とつながっている。



一方で、沖縄ならではの気候や暮らし方もセレクトには表れている。近年は本土でも、アウトドアブランドのシェルが山道具としてだけでなく、街で着るファッションアイテムとして浸透してきた。

車移動が多く、雨が降っても傘を差さない人が多い沖縄なら、雨をしのげて見た目もいいウインドシェルやレインウエアは、もっと日常に馴染むはず。眞謝さんは、そうしたアイテムが沖縄の街でも自然に選ばれるようになる可能性を感じているという。

▶︎画像6 キャプション案
RabやEXPEDなど、扱いやすさと信頼感のあるブランドも揃う。初めての道具選びにも入りやすい。

オリジナルもセレクトも、街と外遊びを行き来するものを。


ナラティブの面白さは、セレクトだけでなく、自分たちで作れることにもある。店の奥にはプリント工房があり、刺繍の作業場も隣接。オリジナルウエアやキャップには、グラフィックやディテールを自分たちの手で形にできる店ならではの強みが出ている。

店頭でもまず目を引いたのは、オリジナルのセットアップやTシャツ類。一方で、店頭には外へ出る気分をアゲてくれる小物も並んでいた。

沖縄の街とフィールドを行き来する、オリジナルの2WAYセットアップ。


オリジナルアイテムの中でも存在感があったのが、「Narrative Original / 2Way Shirts」と「Narrative Original / 2Way Guide Pants」。どちらも透湿性・簡易防水を備えたナイロン100%の生地を使い、街でも外遊びでも着やすいバランスに仕上げたウエアだ。



シャツは、袖をファスナーで取り外せる2WAY仕様。長袖としても半袖としても着られるので、日差しの強い時期や、旅先での温度変化にも対応しやすい。フロントポケットをあえて排除し、背面には大容量のゲームポケットを配置。ザックを背負ったときの干渉を避けつつ、街歩きや移動中でも手ぶらで動きやすい作りになっている。



パンツも同じく2WAY仕様で、左右の裾を取り外せばハーフパンツとして着用可能。ジップ付きポケットや裾のドローコードなど、移動中や外遊びで使いやすいディテールも備える。

セットアップで着れば、街、旅、フィールドをそのまま行き来できる。沖縄の気候や街の空気にも馴染みつつ、外で使うことまで考えられた、ナラティブらしいウエアだ。

▶︎画像7 キャプション案
袖や裾を取り外せる、Narrative Outdoor Supplyの2WAYセットアップ。街にも外遊びにも馴染む一着。

▶︎画像8 キャプション案
ボディから作り込んだNarrative Outdoor Supplyのオリジナルキャップ。長めのツバと刺繍が印象的で、街歩きにも外遊びにも取り入れやすい。

リフレクターのグラフィックが効いた、Parallel Teeシリーズ。


ナラティブのオリジナルTシャツ「Parallel」シリーズもナラティブのアイコン的アイテム。グラフィックを主役にしながら、夜道やアクティビティでの視認性にも配慮されているのが特徴だ。

長袖の「Parallel L/S T-shirts」は、光が当たると反射するリフレクティブプリントを採用。吸汗速乾性やUVカット機能を備えたポリエステル100%の生地で、タウンユースはもちろん、ラッシュガード的にも使いやすい。



半袖の「Parallel Tee 4th」は、4周年記念で作られたモデル。チャコールのボディにリフレクターインクを使ったグラフィックが入り、車のライトやカメラのフラッシュに反応する。プリント工房を持つナラティブらしさが出た一枚だ。



なお、現在はオリジナルのバンダナスカーフも再生産中だという。沖縄のヴィンテージマップをベースに、タトゥーアーティストのKENTA氏がデザインを手がけた大判スカーフで、再入荷したらこちらもチェックしたい。

▶︎画像9 キャプション案
リフレクティブプリントを取り入れた「Parallel」シリーズ。グラフィックと機能を同じ温度で楽しめるTシャツだ。

▶︎画像10 キャプション案
再生産中のオリジナルバンダナスカーフ。ヴィンテージの沖縄地図をベースにした、スーベニア感のある一枚。

ネオンカラーのパラコードが映える、PIQNICのボトルホルダー。


セレクトアイテムでは、PIQNIC(ピクニック)の「Bottle Holder Bag 001」も印象的だった。パラコードを編み込んだような立体感と、ネオンカラーの配色が目を引く、ハンドメイドのボトルホルダーだ。

カラビナ付きでギア感もあり、街歩きやフェス、ビーチへの外出にも持ち出しやすい。500mlのペットボトルから1.0Lのナルゲンボトルまで対応し、ストラップの長さやショルダーカバーも調整できる。



水分補給の道具をバッグの中にしまい込まず、すぐ手に取れる場所に置いておけるのが便利。実用的でありながら、アクセサリー感覚でも楽しめる。こういう小物が自然に並んでいるところにも、ナラティブのセレクトの幅が出ている。

キャプション案
ネオンカラーのパラコードとカラビナが目を引く、PIQNICのボトルホルダー。500mlペットボトルから1.0Lナルゲンまで対応。

ファミリーキャンプから、沖縄の外遊びを広げる店へ。


オープン当初のナラティブは、ファミリーキャンプ向けのアイテムも多く扱っていたという。キャンプブームの空気もあり、沖縄で外遊びに興味を持つ人の入口として、間口を広げる意味もあったのだろう。



ただ、現在は少しずつ方向性を見直しているそうだ。より軽く、コンパクトで、街歩きや低山トレッキング、旅先での外遊びにも馴染む道具へ。眞謝さんが今考えているのは、沖縄でアウトドアを楽しむ選択肢を、海やキャンプ以外にも広げていくような売り場づくりだ。



それは、単に山岳系に振り切るということではない。沖縄で歩くこと、低山を楽しむこと、街から海へ向かうこと。車移動が当たり前の土地で、あえて自分の足で移動してみること。そうした体験に合う道具を、これからもっと増やしていきたいという。

ナラティブは、いままさに沖縄のアウトドアを別の角度から見せようとしている途中にある。

小さなコミュニティが生まれるイベントを増やしていく。


今後について聞くと、眞謝さんは「小さなコミュニティができるようなイベントを増やしていきたい」と話してくれた。

これまでにも、ビーチで音楽を流しながらキャンプを楽しむイベントなどを行ってきたという。けれど今は、もっとコンパクトで、参加した人同士が自然に話せるような場にも関心があるそうだ。



シティハイクのように、店を出発して、途中で飲食店に立ち寄り、歩けるところまで歩く。疲れたら途中で離脱してもいい。そんなゆるやかな企画なら、外遊びに興味はあるけれど一歩踏み出せなかった人にも届きやすい。

沖縄のアウトドアを、海だけでなく、街や低山、日常の中にも広げていく。その入口を店とイベントの両方で作ろうとしているのが、ナラティブの現在地だ。

宜野湾の空気ごと味わえる、アメリカンダイナーな「Stickywich」。


周辺のおすすめとして教えてもらったのが、ナラティブと同じ通り沿いにあるサンドイッチショップ「Stickywich(スティッキーウィッチ)」。店の近くからは海と空が抜ける景色も見えて、目の前にはキャンプフォスター。通りを歩いているだけでも、宜野湾らしいアメリカンな空気が感じられるエリアだ。



店構えもかなりポップ。パープルとピンクを基調にした外観に、ネオンやステンレスのカウンターが合わさって、どこかアメリカのダイナーのようなムードがある。店内には海外のお客さんの姿も多く、メニューだけでなく空間ごと楽しめる一軒だった。



今回は、定番の「フィリーチーズステーキサンドイッチ」をポテトセットでオーダーした。サイズは通常、ハーフ、3分の1から選べるので、初めてならハーフでも十分満足できる。



サンドイッチは、薄切りの牛肉とチーズがたっぷり入った食べ応えのある一品。ポテトもつけると、ランチとしての満足感はかなり高い。ドリンクには、沖縄ではおなじみのA&Wのルートビアも選べる。味も空間も含めて、宜野湾らしい寄り道として覚えておきたい。

▶︎画像12 キャプション案
キャンプフォスターの向かいにある「Stickywich」。パープルとピンクの外観が目を引く、ポップなサンドイッチショップ。

▶︎画像13 キャプション案
ネオンやステンレスのカウンターが印象的な店内。アメリカンダイナーのような空気も楽しい。

▶︎画像14 キャプション案
定番のフィリーチーズステーキサンドイッチ。ポテトとルートビアを合わせれば、アメリカンな満足感たっぷり。

沖縄の外遊びに、もうひとつの入口を作る店。
ナラティブは、沖縄でアウトドアを楽しむための選択肢を、少しずつ広げようとしている店だ。

海へ行くことも、山を歩くことも、街から外へ出てみることも、どれかひとつに決める必要はない。自分にとって心地いい遊び方を見つけ、その先でまた新しい景色に出会う。そんなきっかけを、道具やウエア、イベントを通してつくろうとしている。

沖縄でいつもと少し違う外遊びにチャレンジしたくなったら、宜野湾のナラティブが、その入口になってくれるはずだ。

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RabやEXPEDなど、扱いやすさと信頼感のあるブランドも揃う。初めての道具選びにも入りやすい。

ナラティブのセレクトで眞謝さんが意識しているのは、シンプルで安心感があり、初めて使う人にも扱いやすいものだという。

それは、目の前の自然を楽しむために、道具の扱いに意識を割きすぎてほしくないから。使い方が複雑すぎず、フィールドで素直に頼れるもの。Rab(ラブ)EXPED(エクスペド)など、ベーシックな海外ブランドのアイテムが多いのも、その考え方とつながっている。

一方で、沖縄ならではの気候や暮らし方もセレクトには表れている。近年は本土でも、アウトドアブランドのシェルが山道具としてだけでなく、街で着るファッションアイテムとして浸透してきた。

車移動が多く、雨が降っても傘を差さない人が多い沖縄なら、雨をしのげて見た目もいいウインドシェルやレインウエアは、もっと日常に馴染むはず。眞謝さんは、そうしたアイテムが沖縄の街でも自然に選ばれるようになる可能性を感じているという。

オリジナルもセレクトも、街と外遊びを行き来するものを。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
ボディから作り込んだナラティブのオリジナルキャップ。長めのツバや汗抜けの良い生地など、外で使うことも意識されている。

ナラティブの面白さは、セレクトだけでなく、自分たちで作れることにもある。店の奥にはプリント工房があり、刺繍の作業場も隣接。オリジナルウエアやキャップには、グラフィックやディテールを自分たちの手で形にできる店ならではの強みが出ている。

店頭でもまず目を引いたのは、オリジナルのセットアップやTシャツ、キャップ類。さらに、外へ出る気分を高めてくれる小物も並んでいた。

沖縄の街とフィールドを行き来する、オリジナルの2WAYセットアップ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
袖や裾を取り外せる、Narrative Outdoor Supplyの2WAYセットアップは2色展開。街にも外遊びにも馴染む一着だ。

【Narrative Original】2Way Guide Pants ¥24880 / 2Way Shirts ¥26400

オリジナルアイテムの中でも存在感があったのが、「Narrative Original / 2Way Shirts」「Narrative Original / 2Way Guide Pants」のセットアップ。どちらも透湿性・簡易防水を備えたナイロン100%の生地を使い、街でも外遊びでも着やすいバランスに仕上げたウエアだ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
背面の大容量ゲームポケットには、着用したままアクセスできる。

シャツは、袖をファスナーで取り外せる2WAY仕様。長袖としても半袖としても着られるので、日差しの強い時期や、旅先での温度変化にも対応しやすい。フロントポケットをあえて排除し、背面には大容量のゲームポケットを配置。ザックを背負ったときの干渉を避けつつ、街歩きや移動中でも手ぶらで動きやすい作りになっている。

パンツも同じく2WAY仕様で、左右の裾を取り外せばハーフパンツとして着用可能。ジップ付きポケットや裾のドローコードなど、移動中や外遊びで使いやすいディテールも備える。

セットアップで着れば、街、旅、フィールドをそのまま行き来できる。沖縄の気候や街の空気にも馴染みつつ、外で使うことまで考えられた、ナラティブらしいウエアだ。

リフレクターのグラフィックが効いた、Parallel Teeシリーズ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
リフレクティブプリントを取り入れた「Parallel」シリーズ。グラフィックの存在感と、夜道での視認性を両立している。

【Narrative Original】(左)Parallel L/S T-shirts ¥6600 / (中央・右)Parallel Tee 4th ¥5500

ナラティブのオリジナルTシャツ「Parallel」シリーズも、店を象徴するアイテムのひとつ。グラフィックを主役にしながら、夜道やアクティビティでの視認性にも配慮されているのが特徴だ。

長袖の「Parallel L/S T-shirts」は、光が当たると反射するリフレクティブプリントを採用。吸汗速乾性やUVカット機能を備えたポリエステル100%の生地で、タウンユースはもちろん、冬場のランニングや、ラッシュガード的にも使いやすい。

半袖の「Parallel Tee 4th」は、4周年記念で作られたモデル。ボディにリフレクターインクを使ったグラフィックが入り、車のライトやカメラのフラッシュに反応する。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
再生産中のオリジナルバンダナスカーフ。ヴィンテージの沖縄地図をベースにした、スーベニア感のある一枚。

【Narrative Original】Souvenir Bandanna Scarf ¥7700

なお、現在はオリジナルのバンダナスカーフも再生産中だという。沖縄のヴィンテージマップをベースに、タトゥーアーティストのKENTA氏がデザインを手がけた大判スカーフで、再入荷したらこちらもチェックしたい。

ネオンカラーのパラコードが映える、PIQNICのボトルホルダー。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」

【PIQNIC】Bottle Holder Bag 001 ¥7250

セレクトアイテムでは、PIQNIC(ピクニック)の「Bottle Holder Bag 001」も印象的だった。パラコードを編み込んだ立体感と、ネオンカラーの配色が目を引く、ハンドメイドのボトルホルダーだ。

カラビナ付きでギア感もあり、街歩きやフェス、ビーチへの外出にも持ち出しやすい。500mlのペットボトルから1.0Lのナルゲンボトルまで対応し、ストラップの長さやショルダーカバーも調整できる。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
ネオンカラーのパラコードとカラビナが目を引き、コーディネートのアクセントにも◎。

実用的でありながら、アクセサリー感覚でも楽しめる。こういう小物のセレクトも、ナラティブの幅広さを感じられる。

ファミリーキャンプから、沖縄の外遊びを広げる店へ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」

オープン当初は、ファミリーキャンプ向けのアイテムも多く扱っていたという。キャンプブームの空気もあり、沖縄で外遊びに興味を持つ人の入口として、間口を広げる意味もあったのだろう。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」
THE FREE SPIRITSやPre Tentsといった、軽量なテントも取り扱っている。

ただ、現在は少しずつ方向性を見直しているそうだ。より軽く、コンパクトで、街歩きや低山トレッキング、旅先での外遊びにも馴染む道具へ。眞謝さんが今考えているのは、沖縄でアウトドアを楽しむ選択肢を、海やキャンプ以外にも広げていくような売り場づくりだ。

それは、単に山岳系に振り切るということではない。本土のような高山がないからこそ、沖縄で歩くこと、低山を楽しむこと、街から海へ向かうこと。車移動が当たり前の土地で、あえて自分の足で移動してみること。そうした体験に合う道具を、これからもっと増やしていきたいという。

ナラティブは、いままさに沖縄のアウトドアを別の角度から見せようとしている途中にある。

小さなコミュニティが生まれるイベントを増やしていく。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー

今後について聞くと、眞謝さんは「小さなコミュニティができるようなイベントを増やしていきたい」と話してくれた。

これまでにも、ビーチで音楽とキャンプを楽しむイベントなどを行ってきたという。けれど今は、もっとコンパクトで、参加した人同士が自然に話せるような場にも関心があるそうだ。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」

シティハイクのように、店を出発して、途中で飲食店に立ち寄り、歩けるところまで歩く。疲れたら途中で離脱してもいい。そんなゆるやかな企画なら、外遊びに興味はあるけれど一歩踏み出せなかった人にも届きやすい。

沖縄のアウトドアを、海だけでなく、街や低山、日常の中にも広げていく。その入口を店とイベントの両方で作ろうとしているのが、ナラティブの現在地だ。

宜野湾の空気ごと味わえる、アメリカンダイナーのような「Stickywich」。

サンドイッチショップ「Stickywich(スティッキーウィッチ)」
キャンプフォスターの向かいにある「Stickywich」。パープルとピンクの外観が目を引く、ポップなサンドイッチショップ。

周辺のおすすめとして教えてもらったのが、ナラティブと同じ通り沿いにあるサンドイッチショップ「Stickywich(スティッキーウィッチ)」。店の近くからは海と空が抜ける景色も見えて、目の前にはキャンプフォスター。通りを歩いているだけでも、宜野湾らしいアメリカンな空気が感じられるエリアだ。

サンドイッチショップ「Stickywich(スティッキーウィッチ)」
ネオンやステンレスのカウンターが印象的な店内。アメリカンダイナーのような空気も楽しい。

店構えもかなりポップ。パープルとピンクを基調にした外観に、ネオンやステンレスのカウンターテーブルの組み合わせは、どこかアメリカのダイナーのようなムードがある。店内には海外のお客さんの姿も多く、メニューだけでなく空間ごと楽しめる一軒だった。

サンドイッチショップ「Stickywich(スティッキーウィッチ)」
定番のフィリーチーズステーキサンドイッチ。ポテトとルートビアを合わせれば、アメリカンな満足感たっぷり。

今回は、定番の「フィリーチーズステーキサンドイッチ」をポテトセットでオーダーした。サイズは通常、ハーフ、3分の1から選べるので、初めてならハーフでも十分満足できる。

サンドイッチは、薄切りの牛肉とチーズがたっぷり入った食べ応えのある一品。ポテトもつけると、ランチとしての満足感はかなり高い。ドリンクには、沖縄ではおなじみのA&Wのルートビアも選べる。味も空間も含めて、宜野湾らしい寄り道として覚えておきたい。

沖縄の外遊びに、もうひとつの入口を作る店。

沖縄・宜野湾のアウトドアショップ「narrative outdoor supply」オーナー

ナラティブは、沖縄でアウトドアを楽しむための選択肢を、少しずつ広げようとしている店だ。

海へ行くことも、山を歩くことも、街から外へ出てみることも、どれかひとつに決める必要はない。自分にとって心地いい遊び方を見つけ、その先でまた新しい景色に出会う。そんなきっかけを、道具やウエア、イベントを通してつくろうとしている。

沖縄でいつもと少し違う外遊びにチャレンジしたくなったら、宜野湾のナラティブが、その入口になってくれるはずだ。

◼︎Narrative Outdoor Supply(ナラティブアウトドアサプライ)
住所:沖縄県宜野湾市新城2-37-12
Open:12:00〜19:00(火曜定休)
Tel:080-4313-3712
Online Shop
narrativeoutdoor.com
Instagram
@narrative_outdoor_supply

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Yuhei Tokimatsu
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