1月10日から12日に幕張メッセで開催された「東京オートサロン 2020」。ダイハツのブースでは市販を前提とした軽クロスオーバーのコンセプトモデル「TAFT(タフト)コンセプト」が世界初公開されて注目を集めた。
ギア感あふれる武骨なルックスで、ボクらの外遊びの相棒にも “ちょうどいい” TAFTコンセプト。編集部が実際に会場でチェックしてきた注目ポイントをレポート。
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スクエアフォルムの軽クロスオーバー「TAFTコンセプト」を解剖!
2020年半ばの発売に向けて開発を進めているという軽クロスオーバーのコンセプトモデル「TAFTコンセプト」。「TAFT」は、開発コンセプトである「Tough&Almighty Fun Tool(タフ&オールマイティ ファン ツール)」の頭文字をとったもの。
日常からレジャーまで幅広く使えることを意識して開発・デザインを進めているということで、ゴリゴリのオフロードでもない、カジュアルすぎる街乗りでもない、ボクらのライフスタイルにちょうどいいクロスオーバーなクルマなのだ。
ボディサイズは3395mm×1475mm×1630mmで、660ccのターボエンジンを搭載。トランスミッションにはCVTを組み合わせ、駆動方式は2WDとなる。
そんな「TAFTコンセプト」が、ボクらの外遊びの相棒としてピッタリな3つのポイントを紹介しよう。
ポイント①:遊び心あるタフなルックス。
TAFTコンセプトは、遊び心がある骨太でヤンチャなオフロード志向のスタイリングが特徴。
タテ型スリットのメッキグリル、フロント・リアともにバンパー下に装着するアンダーガード、あえてタイヤを見せる切れ込み形状のフェンダー、ルーフレールなど、ユニークで武骨なギア感を感じさせるデザインに仕上げられている。フェンダーに泥を跳ねあげながらオフロードを走りたくなる。そんなルックスだ。
また、全体にスクエアなデザインで、ウィンドウのラインが水平に統一されるなど、随所にクルマが大きく見える工夫がされていて存在感があるので、大型テントの横にクルマを並べたときにもしっかり主張してくれてサイトが映えそうだ。
インテリアも全体にスクエアな印象で、空調の吹き出し口やメーターまわり、シートなどに配されたアクセントカラーがギア感を演出。二眼メーターを採用していてスポーティさも感じる仕様になっている。
ポイント②:使い勝手がいいフラットな荷室。
前席は人のために、後部座席は荷物のために開発したというこのクルマ。リアシートを倒すとラゲッジスペースのフロアとフラットになり、使い勝手の良い荷室空間が生まれる。
フラットなので空間が無駄にならず、積載も楽で、荷物も安定。冬キャンプの重装備も2人分はらくらく積み込めるスペースがありそうだ。分割可倒式なので、ラゲッジスペースを広げながら3人で乗ることもできる。
フロアは樹脂製で、ウォーターアクティビティや雨の日の撤収などでも汚れや濡れを気にすることなく積み込みができる。床下にはアンダーボックスも備わっていた。また、リアゲートは跳ね上げ式で、雨をよけられるのも嬉しい。
ポイント③:外遊びが楽しくなる、開放感あふれるガラスルーフ。
このクルマを特徴づけるのが、軽自動車では珍しいガラスルーフ。運転席に座ってみると開放感をすごく感じる。天気がいいから、という理由だけで出かけたくなる、そんな楽しみを与えてくれるのがこのガラスルーフだ。例えば、春の桜のトンネル、秋の山道の紅葉、冬の抜けるような青空。季節ごとの景色が運転する楽しみを加速してくれる。
また、長時間の運転やキャンプの帰りの渋滞でも、ガラスルーフがあることで車内の閉塞感を感じにくく、リラックスして運転できそうだ。
発売は2020年半ばを予想!
普段の街乗りやちょっとしたお出かけも、荷室にたっぷりギアを積んでのキャンプも。日常からレジャーまで幅広く活躍してくれそうな「TAFTコンセプト」。今回のコンセプトモデルに採用されたオリーブカラーはキャンプ場でも映えるので、このカラーで発売されたらかなり人気を集めそうだ。ぜひラインナップにこのオリーブカラーを加えて欲しい。
実際に運転席にも座らせてもらったが、内装・外装ともコンセプトカー然としたところは少なく、この完成度からして夏くらいには販売されるのではないか? 市販モデルの発表が今から楽しみだ。
- Photo/Takuma Utoo