日本全国の温泉を巡ったり、各地に点在するサウナに頻繁に足を運んだりと、入浴をライフワークにしているGO OUTにゆかりのある方が多数おり、そんな温浴施設フリークにスポットを当てた「入浴友の会」と銘打った企画を今回よりスタートいたします!
第1回は大阪を代表するファッションブランド「ザ ユニオン」の牧田さん(右)と、温浴施設愛好家として活動する桶美さん(左)が中心となり、風呂の日である2024年2月6日に立ち上げた「一般社団法人 日本温冷浴協会」の“本当の行きつけ”を教えてもらいました。
2人が生活の拠点とする大阪の入浴施設を中心に、長野の日帰り温泉、大分の公衆浴場にフォーカス。どれも「格別の温冷浴を体感できます」と、何度も足繁く通っているところばかり。達人たちの行きつけだけに、かなり本気度高めですよ!
Table Of Contents : 目次
01. 末広温泉
“仕上がる”に誘う温冷浴の聖地。
温冷浴に慣れ親しんだ2人の中でも“道場”との位置付けだという銭湯。その名の通り、1927年に生まれた“元祖西式温冷浴”ができ、深くて広い湯船は熱くなるタイミングだと48℃前後に。
「水風呂は井戸から汲み上げる地下水のかけ流し。熱湯との組み合わせで、スッキリ系のパッションを感じます」(牧田さん)。「壁に貼られている素晴らしき言霊を読みながら入浴すれば、“仕上がる”という言葉にぴったりの新しい世界に導かれること間違いありません!!」(桶美さん)。
02. 八尾グランドホテル
時間を忘れて湯と触れ合えるワンダーランド。
1510年の地震で断たれた湯脈を復旧した、創業半世紀近い歴史のあるホテルが営む入浴施設。温冷交代浴が楽しめるうえ、広々とした高温のサウナルームや歩行プールも完備。
「深くて広い高温泉は泉質が優しめで、これまた深めの水風呂はボタンを押すと冷水の滝が降り注がれます」(桶美さん)。「時間を忘れて温泉が味わえるため、日本温冷浴協会では別名“ワンダーランド”との愛称で呼んでいます」(牧田さん)。
03. 毒沢鉱泉 神乃湯
回復力を感じる酸性の上質な源泉。
1934年に病を患う子どもを持った初代がお告げを受け、この源泉を沸かして入浴させた後に完治。そのウワサを聞いて多くの人が訪れるようになり、宿を開業したことで“神乃湯”という屋号に。
お湯を飲用すれば貧血や消化器官に良いとされ、入浴すれば神経痛・筋肉痛・五十肩に効果があるとされています。
「源泉の冷泉は酸性で口に入れると、まるでレモンソーダのような風味が広がります。その冷泉と温めた温泉との交代浴ができる、他の施設では味わえない回復力の高い入浴ができる日帰り温泉です」(牧田さん)。
04. 渋・辰野館
温泉浴と森林浴が楽しめる歴史的名湯。
武田信玄公ゆかりの薬湯。武田信玄が愛した薬湯に加えて展望温泉を備え、温泉浴と森林浴の相乗効果によってリラックス効果を提案しています。
「硫黄臭たっぷりの青みがかった乳白色の単純酸性冷鉱泉で、泉質が良いので42℃でも身体をしっかりと温めてくれます。源泉掛け流しの冷泉は飲むことができ、渋くてわずかな酸っぱさが爽やかな風味。温冷浴をすれば独特のウネリとスッキリとした感覚に浸れます」(桶美さん)。
05. 筌の口温泉共同浴場
24時間いつでも気軽に入浴できるのは温泉県ならでは。
1728年に田野庄屋徳右衛門が湯小屋を建てたのが始まりという歴史ある温泉。24時間営業なうえに300円で入浴できるという、“おんせん県おおいた”と呼ばれるこの地ならではの施設です。
「ジブリ感満載のシャンパンゴールドに輝く立派なお湯は43℃前後ですが、5分ほど浸るだけで良い泉質ならではの熱さじゃないウネリが全身をまといます。水風呂は一人用の小さな浴槽があり、天然湧水の掛け流しが火照った身体をクールダウンしてくれるんです」(桶美さん)。
都市型の大型銭湯から静かな時間が流れる地方の日帰り温泉まで、温冷浴協会の2人は休日になると西日本を中心にあらゆる施設に足を運ぶそう。みなさんもこちらの記事を参考に、上質な温泉と冷泉を交互に入浴しながら、日頃のストレスを吹き飛ばすように身も心もリフレッシュしてください!!
取材協力:一般社団法人 日本温冷浴協会 www.nihononreiyoku.com
Photo/hantositakawaiiusagi、各入浴施設提供