こよなく愛するヴィンテージと自作ギアをほどよくミックス。
言わずと知れたテントデザイナー、ビル・モスによって1976年に設立された伝説的ブランド、モス。彼の手によって生み出されるテントやタープの数々は美しい曲線美で知られ、ブランドが消滅してしまった今もなお、多くのファンが存在する。
そんなモスのタープ、アウトフィッターウィングと、そのDNAを引き継いだMSRの同名モデルをシェルターのようにドッキングさせたぜいたくなサイト。ほかではなかなかお目にかかれない非常にユニークなレイアウトで、タープ下の空間をリビングとして活用していた。空間の高さに合わせ、ギアは低めのものをチョイス。ヴィンテージを中心に自作のギアを混ぜ合わせ、オリジナリティあふれるサイトを作り上げていた。
タープ2つを塔のように組み合わせ。シェルターを作るという斬新なアイデア。2枚のガイラインを通す穴にポール先端を差し持ち上げ、裾をペグダウン。これを1本のポールで作り上げたという、絶妙なバランスはお見事。
Photo/Taizo Shukuri
Text/Yasufumi Kurayama(RIDE MEDIA&DESIGN)
SPEC
- テント:モス/リトルディッパー、スターレット
- タープ:モス/アウトフィッター
- チェア:カーミットチェア、ペレグリンファニチャー
- テーブル:バイヤー/ロールウッドテーブル、自作
- ランタン:コールマン/200A、243A
- クーラーボックス:J.C.ヒギンズ
- ジャグ:スタンレー
- バーナー:コールマン/505