福島県いわき市で暮らす渡部さんファミリーの拠点は、人気モデルのワンダーデバイス。室内には絵画や写真集といったアートが飾られる一方で、すくすくと育つグリーンにアウトドアギアなど、テイストを限定しない空間作りが特徴的でした。アーティスティックな雰囲気漂う今回のお家は、どんなこだわりが詰まっているのか、さっそく拝見!


保護猫のひじきくんを入れ、5人と1匹の家族構成。長男のいっせいくんが中学生になり部活が忙しくなってきたそうですが、毎年家族で訪れるという海外旅行のほか、キャンプなど外遊びにも出かけることも多いという、アクティブなファミリー!

誕生してから20年、ガルバリウムと木材を組み合わせた外壁と四角い箱のデザインが特徴的な人気シリーズ「WONDER DEVICE」。室内は壁や床に無垢材を使用し、経年変化が楽しめる仕様。ほかにも吹き抜けや土間、デッキなど、「暮らしを楽しむための装置」として住むヒトが自由に空間を活用できる。
今回のROOM TOURの様子は、BESSの公式YouTubeチャンネル「BESSの家」でも公開中!!
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都会のエッセンスが吹き込まれた、自由度の高い居住空間。

2019年に完成した渡部邸ですが、今の場所に引っ越して来たのは博斗さんの転勤がきっかけ。それまでは都内で生活をしており、友希さんは原宿の著名な美容室でスタイリストとして活躍していたほど。そんなこともあってか、このワンダーデバイスを選んだのも「都会的な雰囲気と室内のウッディーな作りのギャップが気に入った」からだそう。
もともとは戸建ての購入にこだわっていた訳ではなかったと話す友希さん。「家族の拠点がある、帰る場所はここだ、と思える空間っていいなと思って。」新しい住宅が多く建つ地域の一角に、開いた場所があったそうで、広さも申し分なしとのことで購入を決断。こうして新しく渡部家の拠点が完成しました。
玄関横の植栽もガーデンデザイナーへ依頼し、細部のデザインまでこだわった設計。住み始めて7年目を迎えた今、シンボルツリー的な存在のユーカリは自宅の背を超えるほどに!家を挟んで反対側には広い庭もあり、現在は友希さんの美容室を建設中。長年勤めた美容室を退職し自分の店舗を構えるなど、いわきに引っ越したことで家族の生活も日々変化を遂げています。
経年が空間に加えるエッセンス。家族の気配が心地いいリビング。
渡部邸のインテリアなどは友希さんが率先して作り込みしたそうですが、夫婦共に古いものが好み。「真新しいものよりも、少し傷がついていたり、使い込まれたものに魅力を感じます」。そのため家具などはウッドの素材を使ったものが多い点も、壁や床のウッドとリンクし統一感を生み出していました。
リビングのローテーブルやダイニングのテーブルは、以前友希さんが勤めていた美容室のオーナーが作ったものだそう。特にローテーブルは収納として中央にスペースがある点にも注目。「収納が限られているので、どこかに収納が付いたデザインの家具も意識して選んでますね」。また、ダイニングのイスは中古のスクールチェアで、工業用デザインの使いやすさから愛用中。
同じく古いもの好きな博斗さんも空いた時間にリサイクルショップなどを見ているそうで、ロフトに置かれた古いトランクをチョイス。こちらはなんと日本製で、テーブル代わりに活用していました。テレビ下に置いたサイドボードの上には流木で自作したベンチをオン。どの家具も、経年によって出る味が、空間全体に温かみを加えていました。
家全体に調和を生む、ウッドの壁に添えたアートたち。

ほかにも渡部家の特徴と言えるのが、アートの多さ。友希さんの父親や叔父など、美術関連の仕事に従事していた親戚が多く、実家には絵画が多く飾られていたとか。その影響もあり、趣味のひとつという海外旅行中に、世界のさまざまな美術館を訪れたと言います。「お気に入りの絵があればポスターを購入するようにしていて。一番のお気に入りは、ピカソ作の『海辺の母子像』です」。
ほかにも2階の寝室の一角に作られたリビングスペースには、友希さんが好きだというメキシコ映画『ホーリーマウンテン』のポスターを額装。さらに、ロフトスペースには世界地図のスカーフがアート代わりに。飾られていたのは絵画に限らず、「いいな」と思うアイテムを積極的に飾ることで空間が華やかに。
また、リビングの壁にぽっかりと開いた空間が。実は薪ストーブの煙突をインストールするためのもの。「本当は薪ストーブを入れたかったのですが、予算の都合もあり今は断念。後に壁に穴を開けると建物を痛めてしまう、ということで煙突の壁出し部材を先に取り付けてもらいました」と話すのは博斗さん。デッドスペースの穴に友希さんが月モチーフのランプを入れると、まるでアート作品のように馴染んでいました。


さらに、著名な画家たちのポスターと一緒に、実家から持ってきたものや美術の先生をしていた叔父の描いた絵、子どもたちが学校で描いた作品も飾るなど、家族の気配を残すチョイス。ジャンルにとらわれないセレクトが、どこか親しみやすさを生む秘訣かもしれません。
高さを意識したレイアウトで、空間をより広く、より集まりやすく。



友希さんが空間作りで強く意識したというポイントは、高低差。とくにワンダーデバイスを選んだ理由のひとつである吹き抜けは、開放感があるだけでなく、家族がどこにいても気配を感じることができるとお気に入りだそう。「2階までつながっている感じが好きです。でも、家族みんな部屋にこもらず1階で過ごすことが多いですね」。
また開放的な吹き抜けに渡した「グレーチング棚」に飾られたグリーンは、あえて長さを変えて吊るしているそう。こうすることで空間にメリハリが生まれ、よりリビングを広く感じさせます。さらに、キッチン上に取り付けたメッシュを活用しドライを飾っていますが、この家で暮らし始めてからドライ作りも好きになったとか。
また、家具も低めのものを選ぶことで圧迫感を減らしている点にもこだわりが。それだけでなく、ダイニングテーブルから繋がるリビングのローテブルの位置を一直線にするなど、高さや配置といった細部への気遣いが、リビングをより過ごしやすい空間にしている秘訣かも。

家族が1階に集まる工夫は、実はキッチンにも。対面キッチンの後ろにはデスクスペースが設けられ、子どもが勉強できるように。「料理をしながらでも子どもに勉強を教えられると思い、作ってらもいました。ひとり分のデスクなので、一番キレイに使えると認定された場合だけの特等席です(笑)」。今は次男のせいたくんが使用許可を得ているとのこと!
分け隔てなく好きを集めたら、ヒトも思い出も集まる拠点に。
また最近迎え入れたという新しい家族が、保護猫のひじきくん。リビングから燦々と降り注ぐ陽気の中でくつろぐ姿は、家族全員の癒し担当。こうして拠点を構えたことで、日々の生活にも少しずつ変化が生まれ、思い出が積み重なっていきます。

2階にある2部屋を繋げた主寝室には、一角にプレイスペースを作り子どもと友人が遊ぶエリアを確保。また両親が遊びに来た際に使用するゲストルームも作り、人が集まる拠点にもなっている渡部家。春には美容室の個人サロンも完成し、ますます地域のハブ的存在に進化していくのかもしれません。
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Photo/Dai Yamamoto Report & Text/Shiyori Kawamura





















