快適なキャンプには寝具選びが重要だったりします。地面の凹凸や冷えを防がないと疲れが残ることも。シュラフに加え、体に合ったマットとピローの選択が欠かせません。
今回は、そんなマットレスやピローをはじめとするスリーピングギアを展開する新進ブランド、HEST (ヘスト)が9月にアメリカ•シアトルから初上陸したので、その魅力や注目ポイントを紹介していきます。

HESTは、「屋外でも妥協しない快適な眠り」をテーマに掲げた、のスリーピングギアブランド。
家庭用クオリティの寝具をキャンプシーンにも持ち込むというコンセプトをもとに、携帯性と快適性の両立したプロダクトを展開しています。
今回は、豊富なラインナップの人気アイテムの魅力を掘り下げしつつ、実際のプロダクトでのフィールドレビューをお届け。人間用はもちろん、犬用のアイテムもあるので愛犬家の方も要チェックです!
Table Of Contents : 目次
最上級の寝心地をフィールドに持ち出せる、マットレス。
FOAMYシリーズ

HESTの人気アイテムが、シングルタイプのマットレス。
マットレスもさまざまなタイプがありますが、HESTのものは、ウレタンフォームがメイン素材に採用されています。

家庭用のウレタンフォームは、寒さに弱く、低温の環境では、硬くなってしまいがち。
HESTは、その弱点を克服した独自のウレタンフォームを採用しているので、寒冷地での使用でも寝心地が変わらないのが特徴。さらに、このフォームは、熱のこもりや冷えを防ぐ機能も備えています。
実際の寝心地については、後ほどのフィールドレビューでご紹介!

ウレタンフォームの家庭用マットレスを使用したことがある方は経験したことがあるかもしれませんが、柔らかすぎるマットレスは腰や背中に負担がかかり、痛みにつながったりすることも…。
その点HESTのマットレスは、独自フォームに加えて固さの違う複数の素材と、体の曲線と接触する部位の過度な集中を避ける構造により、過度に体が沈み込まないように調整されています。

肌触りの良い表地は撥水仕様。ドリンクをこぼしたり、テント内での結露で濡れても、安心です。

海外のアウトドアマンのラフな使い方も想定しているので、地面に直接置けるよう、裏面の生地は防水仕様で、破れに強い素材が使われています。カバーは外して、洗濯できる作りなので、衛生的。

マット側面のロゴ部分はポケットになっていて、スマホやウォレット、車のキーなどの小物を入れられるようになっているのも気が利いています。

エア式ではないため収納時のサイズはそれなりにあるものの、握りやすい持ち手が付いているのでクルマの積み下ろしはしやすい作り。
持ち手はメタル製でレーザー加工でブランドロゴが彫られており高級感があります。

シングル用マットレス「FOAMY」のサイズはワイド、レギュラー、レギュラーの3サイズ展開。体型やクルマやテントのサイズに合わせて選べるようになっています。
【各サイズの寸法(左から)】
ワイド: 198.1 × 6.2cm × 9.9cm 定価 ¥88,000(税込)
レギュラー: 198.1 × 63.5cm 厚み 9.9cm 定価 ¥77,000(税込)
ショート: 162.5 × 63.5 × 9.9cm 定価 ¥64,900(税込)
DUALLYシリーズ

シングルだけでなくダブルサイズのマットレスも展開。クルマのベッドキットの上はもちろん、テントの中に敷いて3人ファミリーで横になるのに最適なサイズ感です。
HESTのマットレスはファブリックがタフなので、上に荷物を置いてもOKな点も、車中泊派にうれしいところ。

マットの基本的な機能や品質はシングルと同様ですが、半分に折りたたんで収納できるのが、DUALLYシリーズの特徴。
現地に着くまでは、ラゲッジに荷物を乗せるスペースを確保しておきたいときに便利な機能です。サイズは、4つのラインナップのなかから選べます。
【各サイズの寸法】
ワイド: 182.9 × 152.4 × 9.9cm 定価 ¥146,300(税込)
ロング: 198.1 × 127 × 9.9cm 定価 ¥134,200(税込)
ショート: 162.6 × 127cm × 9.9cm 定価 ¥123,200(税込)
クイーン: 198.1 × 152.4cm × 9.9cm 定価 ¥157,300(税込)
マットレスだけじゃない。妥協なしのピローも要チェック。
CAMP PILLOWシリーズ

マットレスだけでなく、快適なアウトドア用ピローにも情熱を注いでいるHEST。マットレスとセットで使用した際の連動性も重要視し、プロダクトを設計しています。

ピローのフォームには、マットと同じ独自のウレタンフォームを刻んだものとポリエステルの中綿を使用し、多くの方にフィットする寝心地に設計されています。
中のフォームが偏りにくいので、寝返りの拍子にピローの形が大きく変わることがありません。

HESTのピローシリーズは、裏返して、ジッパーを閉じることで、サイズを圧縮できるパッカブル仕様。

カバーはマット同様、撥水•防汚仕様になっていますが、カバーを外して洗濯もできるようになっています。

サイズはこちらのS、Mにくわえて、ホテルの枕のように大きいLサイズもあります。Sサイズはシュラフのフードに入る大きさ、Mサイズは、頭の大きな方でも十分なサイズ感です。
【各サイズの寸法はこちら】
スモール: 38.1 × 25.4 × 9.9cm 定価 ¥18,700(税込)
ミディアム: 55.9 × 38.1 × 9.9cm 定価 ¥23,100(税込)
ラージ: 66 × 50.8 × 9.9cm 定価 ¥30,800(税込)
PRO TRAVEL PILLOW

通常タイプにくわえ、トラベル用途に最適なタイプのものもラインナップされています。
広げた状態ではボディピロー(抱き枕)、二つに折ることで旅先でトラベルピロー、両端のバックルをはめることでネックピローになる3WAY仕様。

ネックピローとして使うと、一般的なものと比べて大きめな作りで、さまざまな体型の方にフィット。
包み込むような使い心地が特徴で、シートに座った状態での仮眠や、助手席でのうたた寝に最適です。
【寸法はこちら】
72 × 20 × 10cm 定価 ¥20,900(税込)
愛犬にも最高の安らぎを。ドッグ用マットレスも充実。
DOG BEDシリーズ

さらにHESTは、犬用のマットレスも展開してるので、愛犬家キャンパーさんも要注目です。
キャンプやクルマ旅に連れてきたワンちゃんにも、プレミアムな快適性をもたらしてくれます。

リッチな素材使いや、タフなカバーは、人間用と同様。
犬がアウトドアシーンで使用する場合は泥汚れ・毛の抜け落ちなどが避けられないので、カバーを取り外せて洗える構造がより効いてきます。

ドッグマットレスは、犬種や体格に応じたサポート性を発揮できるよう設計されていて、S 、M、Lの3サイズ展開。愛犬の大きさに合わせて選べます。
【各サイズの寸法はこちら(左から)】
ラージ: 111.8 × 76.2 × 7.6cm 定価 ¥58,300(税込)
ミディアム: 91.4 × 61 × 7.6cm 定価 ¥46,200(税込)
スモール: 66.0 × 45.7 × 7.6cm 定価 ¥35,200(税込)
HESTの定番マットレスとピローを車中泊で使用。

ここからは、車中泊キャンパーの筆者がHESTのマットレス「FOAMY」と「CAMP PILLOW」を実際に一晩使用してのレビューをしていきます。
普段はバンの中にコットを設置して車中泊をしている筆者。今回はその上にマットレスを敷いてみました。

「FOAMY」のレギュラーサイズは、一般的な長さ2mのコットにジャストフィット。
横になる前に手でマットレスを触った第一印象として、ちょっと柔らかめなのかなと感じました。
以前家で使っていた低反発ウレタンフォーム製のマットレスで、体の痛みが起きたことがあったので期待半分、不安半分…。

実際にマットレスに横になってみると、不思議なことに柔らかさがありつつも、思ったより沈み込まない寝心地で、これは違うぞと感じさせます。
というわけで、一晩このマットで就寝。まず思ったのが、寝付きの良さ。寝付きの悪い筆者でも、スッと吸い込まれるように眠りにつけたのは感動でした。

さらには、低反発ウレタンフォーム製のマットレスでかつて感じた身体の痛みが全くありませんでした。やはり、複数素材を組み合わせた絶妙な硬さ調整が効いているようです。
正直、我が家のマットや、シティホテルのマットレスとは比べ物にならないほど寝心地が良く感じます。

ピローもマット同様、柔らかすぎず、硬すぎずで程よい感触でした。さまざまなアウトドア用ピローを試してきましたが、正直言って個人的に一番快適です。
ちなみに、HESTのラインナップには、ピロカバーやマット用のボックスシーツもあります。
ホテルクラスの寝心地をアウトドアに持ち出そう。

HESTのアイテムは、どこでも極上の睡眠環境を得られる、ノマドなスリーピングギア。
オートキャンプやクルマ旅で、起きている時間だけでなく、寝ている時間の質も大事にしたい方はぜひ手に取っていただきたいです。もちろん、愛犬家の皆さんも要チェック!
今回紹介した各アイテムは、HESTの国内向けオンラインストアにて販売中です。
アウトドア用のマットとしてはお値段は張りますが、家外兼用できるクオリティと考えれば、価格に見合う価値があると思います。単身赴任が多い方にもおすすめしたいです。
(問)HEST JAPAN hest.jp/
