こだわり抜いてたどり着いた、目利きたちの私的逸品。#3

作成

目利きたちのマイ定番拝見。しっかりとしたルックスやパフォーマンス、ブランド感も大切にしている目利きたちに、いままで手に入れた数々のアイテムのなかから、じっくりと付き合って長年愛用している、ジブンなりの定番品を教えてもらいました!

Table Of Contents : 目次

【大島さん/大島清吉商店 代表】’80sヴィンテージのビーントートはシゴトでもアソビでも、ずっと現役。

大島崇嗣/大島清吉商店 代表

茨城県古河市で創業100年の老舗お茶屋を運営する傍ら、日本茶とアウトドア雑貨のショップ、コーバも展開。キャンプでお茶を嗜むスタイルを提案している。「この夏は氷出しのお茶にハマっていました」。

ヴィンテージのビーントートをコレクションするだけでなく、普段使いでガシガシ使い込んでいる大島さん。「80年代モデルのディテールが好みで、よく愛用しているけど、いまも現役でタフなまま。キャンプギアはもちろん、シゴトで大量の茶袋を運ぶときにも重宝します」。

L.L.BeanのBoat and Tote

エル・エル・ビーンのアイコン的な存在として、今年で80周年を迎えた通称“ビーントート”。長い歴史があるだけにヴィンテージモデルのコレクターも多く、大島さんもそのひとり。80年代モデル中心に、さまざまなサイズを収集中。

ヴィンテージのビーントートは、タグのデザインで年代が把握できる。80年代モデルは2色タグで、左上の“MADE BY”表記と、右の®マークがポイント。

【山本さん/ヤマノフモト 代表】GPSもないし、高度も測れないけど登山にも連れ出すダイバーボーイズ。

山本大輔/ヤマノフモト 代表

アパレルビジネスサポート集団“ヤマノフモト”を運営。ブランド企画からイベント運営まで幅広く対応している。「最近は真鯛釣りにハマり、真鯛の引きを妄想中(笑)。今年はシマアジも釣りたいです」。

ヴィンテージモデルをキッカケにセイコーのダイバーズにハマった山本さんが、日常から外遊びまで手放せないのが’82年製のボーイズモデル。「ケースがスマートで、ドレスでもカジュアルでもアウトドアでもハマる。GPSもないし高度も測れないけど、登山でも愛用してます」。

SEIKOの150m DIVER(6458-6000)

男女兼用モデルとして開発された、1982年製のボーイズサイズのダイバーズウォッチ。ケースのサイズが38mmと小ぶりながら、本格的な機能を備えている。中古市場でも人気が高く、状態のいいヴィンテージは高値で取引されることも。

ケースは小ぶりでもリューズの直径は約6mmあるため操作しやすく、手首の動きを妨げないように、4時の位置にセットされているため実用性にも優れる。

【CAMPたかにぃ/minimalize gears 運営】ULな外遊びからオーロラ観測まで、羽織るだけで安心できる頼れる相棒。

CAMPたかにぃ/minimalize gears 運営

ハイキング、自転車、パックラフトなどのアクティビティをまじえてULキャンプを楽しむYouTubeチャンネル『ミニマライズギア』を運営。「いまはアドレスホッパー状態での長旅を楽しんでいます」。

1年を通してULキャンプを楽しむ、たかにぃさんのマストアウターがハイランドデザインのダウンジャケット。「軽くてコンパクトになるから、夏の高山から秋冬キャンプまで活躍しています。とにかく羽織るだけで安心感がある。先日、カナダでオーロラを観たときも重宝しました」。

Highland DesignsのSuperlight Down Jacket

ULスタイルの名店、ハイカーズデポのオリジナルブランド、ハイランドデザインのダウンジャケット。オーセンティックなデザインや250gという軽さも魅力ながら、超撥水ダウンを採用しているため湿気に強く、保湿性の変化も少ない。

もちろん専用のスタッフサックもセットに。ボリュームのあるダウンアウターながら、バックパックに収納しても邪魔にならないサイズで持ち歩ける。

【宿利さん/カメラマン】ジャケット(座面)カスタムが楽しめ、つねにサイトの主役になる存在感も◎。

宿利泰蔵/カメラマン

年間300以上のおしゃれキャンプサイトを撮影するフォトグラファー。自身も無類のギアフリークで、所有するテントは20張り以上。「最近、ジムニーのラジコンを入手したので、カスタムを楽しみます!!」。

キャンプギアフリークの宿利さんの逸品は、10年来の付き合いとなるカーミットチェア。座面のカスタムも楽しんでいる。「座り心地もいいけど、つねにサイトの主役になる存在感があると思います。定期的に座面を張り替えるから飽きないし、脚部分の経年変化も楽しみのひとつ」。

KERMIT CHAIRのKermit Chair(張り替え)

40年の歴史を誇る定番アウトドアチェアで、高級木材が使われているため、キャンプ椅子のロールス・ロイスと称されることも。座面は自由に張り替えができ、現在はマウンテンリサーチ(左)とネイタルデザイン(右)の座面を愛用中。

ネイタルデザインはジャケットの生地をカーミットチェアの本社に送って製造してもらっているため、ジャケットにカーミットチェアのタグが入っている。

【蒲谷さん/bal デザイナー】リリース時は異色だったけどいまや代表作。キャンプでも定番の1足に。

蒲谷健太郎/bal デザイナー

90年代のクロスカルチャーをベースにした注目ブランド、バルのデザイナー。プライベートでは、ランニングとキャンプを満喫。「バルの秋冬アイテムが続々入荷中なので、チェックしてみてください」。

無類のスニーカーフリークとして知られる蒲谷さんが、外遊びで絶大な信頼を寄せているモデルが、ホカのトーウルトラシリーズ。「まずはルックスに惹かれました。ハイクシューズでこのボリュームは異色。それでいて機能性も高く、配色もボク好み。キャンプでも定番になりました」。

HOKAのTOR ULTRA HI,TOR ULTRA LO

ボリューム感のある独自のシルエットと、クッション性に優れたソフトな履き心地が魅力のホカの代表的なモデル。ハイカットとローカットを展開するなか、こちらのローカットはゴアテックスを採用する以前のイーベント搭載モデル。

ボリュームがあるのはシルエットだけにあらず。ヴィブラム採用のアウトソールと分厚いミッドソールのコンビも話題になり、厚底ブームのキッカケに。

【田窪さん/山荘 飯島 店主】あらゆるブランドを試して辿り着いた、USメイドの山用メリノウールソックス。

田窪 朗/山荘 飯島 店主

東京の経堂にある登山用品店、山荘 飯島のオーナー。今年はオリジナルブランド“山”もローンチし、自ら企画や生産を担う。「最近は昔を思い出して、真面目な登山と、シティハイクにハマっています」。

「登山をはじめて1番影響を受けたのが靴下」という田窪さん。国内外のあらゆるブランドを試した結果、残ったのがアメリカ製の登山用メリノウールソックス。「履き心地の柔らかさと耐久性のバランスがベスト。防臭性もあるから、靴を脱いで座敷に座る飲み会でも安心(笑)」。

Point6のClassic Casual Light Crew

独自の厳しい選定基準でクリアした高品質なメリノウール繊維を採用したソックス。さまざまなモデルがラインナップされるなか、こちらはプレーンなデザインのモデル。分厚過ぎないライトクッションタイプでデイリーユースにも最適。

余計な装飾を省いた極シンプルなデザインながら、履き口を裏返すと小さな星条旗を発見。USメイドのこだわりをさりげなくアピールする粋な遊びゴコロ。

Photo/Taizo Shukuri Report & Text/Masatsugu Kuwabara

Tags
GO OUT編集部
作成