フーディとは?
フーディ(Hoodie)とは、「フード付きトップス」を指し、スウェットやカットソー、ニットなど、さまざまな素材・形を含む広い概念だ。日本では「パーカー」という呼び方が一般的だが、近年はあえて「フーディ」という言葉が使われる場面が増えている。
背景にあるのは、ファッション文脈の広がりだ。ストリート、アウトドア、スポーツ、さらにはミリタリーまで、フード付きトップスが多様なジャンルで再解釈されるなかで、「カジュアル一辺倒ではない存在」としてフーディが再評価されている。
単なる部屋着やラフな服ではなく、スタイリング次第で街にもフィットする。その“ちょうどいい立ち位置”を表す体現がフーディだ。
フーディは、より大人にフィットした選択肢
フーディとパーカーは、どちらもフード付きトップスを指す言葉だが、使われ方やニュアンスには違いがある。パーカーは日本では広く定着した呼び名で、スウェット素材のカジュアルウェア全般を指すことが多く、リラックス感のある日常着というイメージが強い。一方フーディは、海外で使われる「Hoodie」を語源とし、よりファッション文脈で語られることが多い呼称だ。
フーディと呼ばれるアイテムは、素材やシルエットに工夫が凝らされていることが多く、ただラフな服というよりも、スタイリングを意識した一着として位置づけられる傾向にある。例えば、生地にハリを持たせたり、肩の落ち方や身幅のバランスを調整したりと、着たときの見え方を重視した設計が目立つ。
また、「パーカー=部屋着っぽい」「若い印象になりがち」と感じる人が、あえてフーディという言葉を使うことで、より大人っぽく、洗練された選択肢として捉えている場合も多い。呼び名の違いは小さく見えて、実は着る人の意識やスタイルを反映するポイントでもあるのだ。
フーディの魅力
フーディは、見た目のカジュアルさだけでなく、機能面や着回し力の高さも評価されているアイテム。アウトドアやスポーツ由来の実用性をベースにしながら、近年は街でも成立するデザインが増え、シーンを選ばず活躍してくれる存在になっている。ここでは、フーディならではの魅力を3つの視点から掘り下げていく。
フード付きならではの防寒性・実用性
フーディ最大の特徴は、やはりフードの存在。首元から頭部にかけて覆えるため、風を防ぎやすく、体感温度を下げにくい。アウターほど大げさに見せたくないけれど、少し肌寒い、そんなタイミングでちょうどいい防寒性を発揮する。
また、フードがあることでマフラーやネックウォーマー代わりになるのもポイント。急な冷え込みや小雨程度なら、フードを被るだけで対応できるため、外出時のストレスも少ない。アウトドアや移動の多い日常シーンで支持されてきた理由が、こうした実用性にある。
レイヤリングしやすい汎用性
フーディは重ね着のしやすさも大きな魅力。Tシャツの上に1枚で着るのはもちろん、シャツやカットソーの上に重ねたり、さらにその上からコートやジャケットを羽織ったりと、季節に応じた着こなしが楽しめる。
特に、アウターからフードを覗かせるスタイルは、程よい立体感をプラスしてくれる。着こなしに奥行きを出しつつ、防寒性も確保できるため、秋冬の定番レイヤードとして定着している。厚すぎず薄すぎない生地感を選べば、3シーズン対応できる点も心強い。
アウトドア、スポーツから街まで対応する守備範囲の広さ
もともとフーディは、スポーツやワーク、アウトドアといった実用服の文脈から生まれたアイテム。そのため、動きやすさや耐久性といった基本性能が高く、アクティブなシーンでも安心して着用できる。
一方で、近年はシルエットや素材にこだわったモデルが増え、街着としても違和感なく取り入れられるようになった。ジムの行き帰りから週末の外出、キャンプや旅行まで、同じ一着で対応できる懐の深さはフーディならでは。用途を限定せず、生活のなかに自然と溶け込む点が、多くの人に選ばれている理由といえる。
フーディの素材と構造
フーディの着心地や印象を大きく左右するのが、素材とその構造。見た目は似ていても、生地の違いによって暖かさや扱いやすさ、適したシーズンは大きく変わってくる。ここでは代表的な素材ごとの特徴と、選ぶ際に知っておきたいポイントを整理する。
スウェット素材(裏毛・裏起毛)
フーディの定番といえるのが、スウェット素材。なかでも「裏毛」と「裏起毛」はよく比較される2種類だ。
裏毛は、生地の裏側がループ状になっているのが特徴で、吸湿性と通気性に優れる。程よい厚みがありつつも蒸れにくく、春や秋を中心に長いシーズン着用できるのが魅力。インナーとしても使いやすく、レイヤード前提なら裏毛が扱いやすい。
一方の裏起毛は、裏側を起毛させることで空気を含みやすくし、高い保温性を確保している。肌当たりがやわらかく、1枚で着ても暖かいため、真冬のデイリーウェアとして活躍する。ただし厚みが出やすいため、重ね着する場合はシルエットに注意が必要だ。
フリース・化繊素材

より機能性を重視するなら、フリースや化繊素材を使ったフーディも選択肢に入る。軽量で保温力が高く、濡れても乾きやすいのが大きなメリットだ。
フリースは空気を多く含む構造のため、見た目以上に暖かく、アウトドアや屋外作業など冷えやすいシーンに向いている。化繊素材は耐久性が高く、シワになりにくい点も特徴。洗濯後の扱いやすさを重視する人には相性がいい。
一方で、スポーティーな印象が強く出やすいため、街着として使う場合はデザインや色味を選ぶとバランスが取りやすい。
コットンとポリエステルの違い
素材を大きく分けると、コットン(綿)とポリエステル、それぞれに明確な特徴がある。
コットンは肌触りが良く、自然な風合いが魅力。吸湿性が高く、着込むほどに馴染んでいくため、日常着としての心地よさを重視する人に向いている。ただし乾きにくく、型崩れしやすい点は留意したい。
ポリエステルは軽量で速乾性に優れ、型崩れしにくいのが強み。アクティブな動きやアウトドア用途では頼れる素材だ。最近では、コットンとポリエステルを混紡することで、それぞれの長所を活かしたフーディも多く展開されている。
着用シーンや手入れのしやすさを想定しながら素材を選ぶことで、フーディはより頼れる一着になる。
フーディの選び方
フーディは一見ラフなアイテムに見えるが、選び方ひとつで印象は大きく変わる。大人が取り入れるなら、シルエットや仕様といった細部まで目を向けたい。ここでは、失敗しにくいフーディ選びのポイントを整理する。
シルエットとサイズ感
まず重視したいのが、全体のシルエットとサイズ感。オーバーサイズは今どきの抜け感を演出できる一方で、部屋着っぽく見えやすい側面もある。大人の場合は、肩の位置や身幅が極端にズレていない“やや余裕のあるジャスト寄り”を意識すると、清潔感を保ちやすい。
着丈も重要な要素で、長すぎると野暮ったく、短すぎると子供っぽく見えがち。ボトムスとのバランスを考え、腰骨〜ヒップ中間あたりに収まる長さがひとつの目安になる。
ジップアップとプルオーバーの2タイプ
フーディには、前開きのジップアップと、被って着るプルオーバーの2タイプがある。それぞれ用途と印象が異なるため、使い方に合わせて選びたい。
ジップアップは温度調整がしやすく、インナーとのレイヤードにも向く。脱ぎ着が楽で、軽い羽織りとしても使えるため、街からアウトドアまで対応力が高い。一方、プルオーバーは前面に切り替えがなく、シルエットがすっきり見えるのが特徴。1枚で着たときの存在感があり、スタイリングの主役にしやすい。
フード形状やドローコードの有無
意外と差が出るのが、フード周りの作り。フードが立体的で適度なボリュームがあると、後ろ姿がきれいに見え、首元の防寒性も高まる。反対に、薄く寝てしまうフードは、だらしない印象になりやすい。
ドローコードの有無もチェックしたいポイントだ。コード付きはフィット感を調整でき、アウトドアや防寒目的では便利。ただし、カジュアル感が強く出るため、ミニマルに着たい場合はコードなしや、目立たない仕様を選ぶとバランスが取りやすい。
季節に合った厚み・生地選び
季節に合った厚みと生地感も重要。春秋は裏毛や薄手のスウェットが扱いやすく、インナー・アウターどちらにも対応できる。冬は裏起毛やフリースなど、保温性の高い素材を選ぶと1枚でも安心だ。
逆に、厚すぎる生地は着用期間が限定されやすいため、ワードローブ全体を考えて選ぶのがコツ。使用シーンと季節を具体的に思い浮かべることで、フーディは“なんとなく選ぶ服”から“頼れる定番”へと変わっていく。
また、バラクラバスタイルのフードなら、頭を包み込みより暖かく過ごせる。
フーディのコーディネート実例
フーディは存在感のあるアイテムだけに、合わせ方次第で印象が大きく変わる。ここでは大人が無理なく取り入れるための着こなしポイントと、避けたい例を整理する。
大人が着こなすコツ
ポイントは「引き算」と「バランス」。フーディ自体にアウトドア感やボリュームがあるため、ほかのアイテムはできるだけシンプルにまとめると大人っぽく仕上がる。ボトムスは細身〜ストレートのパンツや、落ち感のあるスラックスを合わせると、カジュアルになりすぎない。
カラーは、ブラック・ネイビー・オリーブ・ベージュなど落ち着いた色を軸にすると失敗しにくい。足元はスニーカーでも問題ないが、レザーシューズやシンプルなローテクを選ぶと、街向きの印象が強まる。インナーを白Tやシャツにするだけでも、全体がクリーンに見える。
落ち着きを演出することで大人な雰囲気に
避けたいのは、アウトドア要素の盛りすぎ。フーディに加えて、太すぎるカーゴパンツや派手なトレッキングシューズを合わせると、街では浮いて見えやすい。また、サイズが大きすぎると“着られている感”が出てしまい、ラフさだけが強調されがちだ。
ロゴや配色が強いモデルの場合は、ほかのアイテムまで主張させないことも大切。全身をカジュアルに振り切るのではなく、どこかに落ち着いた要素を残すことで、大人らしい着こなしにまとまる。
フーディのお手入れと長く着るコツ
フーディは使用頻度が高い分、ケア次第で寿命に差が出るアイテム。ちょっとした心がけで、見た目と着心地を長く保つことができる。
洗濯時の注意点
洗濯前は必ず裏返し、洗濯ネットに入れるのが基本。摩擦を減らすことで、表面の毛羽立ちやプリントの劣化を防ぎやすくなる。洗剤は中性洗剤を選び、漂白剤や強い洗浄力のものは避けたい。
乾燥機の使用は縮みや型崩れの原因になりやすいため、できるだけ自然乾燥がおすすめ。干す際はハンガーではなく、平干しや太めのハンガーを使うと、首元の伸びを抑えられる。
型崩れ防止・毛玉対策で長く使える一着に
フード部分は重みがかかりやすく、型崩れしやすいポイント。洗濯後に形を整えてから干すだけでも、シルエットの持ちは大きく変わる。収納時も、フードを無理に折り込まず、軽くたたむのがコツだ。
毛玉が出やすい場合は、早めにケアするのが正解。毛玉取り器やハサミでこまめに整えることで、全体の清潔感を保ちやすくなる。丁寧に手入れを続けることで、フーディは“消耗品”ではなく、長く付き合える一着へと育っていく。
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