ウルトラライト(UL)とは、「必要最小限の装備で自然との一体感を最大化する」というアウトドアスタイル。もともとロングトレイルなどの長距離登山を起点に広まったが、軽量なギアとシンプルな構成の魅力から、キャンプやフェスでも取り入れる人が増えている。

ウルトラライト(UL)とは、装備を極限まで軽くして自由を手に入れるスタイルだ。

ウルトラライト(UL)は、「必要最小限の装備で自然との一体感を最大化する」というアウトドアスタイル。

もともとロングトレイルなどの長距離登山を起点に広まったが、軽量なギアとシンプルな構成の魅力から、キャンプやフェスでも取り入れる人が増えている。

軽量化によって得られるのは、ただの“楽さ”だけではない。動きやすさ、自由な発想、行動範囲の広がりといった恩恵が、ULの真価だ。

ウルトラライトの魅力。

ULの最大の魅力は「軽さ」だが、それ以上に“どこまでも身軽でいられる”という感覚が心地いい。重い荷物から解放されることで、自然の中での動き方や感じ方も変わってくる。

軽くなると、行動範囲も広がる。

装備が軽くなることで疲れにくくなり、行ける場所や動ける距離が格段に広がる。特にトレイルや縦走など、体力をかなり消耗する登山においては重量は重要。

装備を“選び抜く”ことが楽しさになる。

なんでも持っていくのではなく、本当に必要なものだけを選ぶプロセスこそがULの醍醐味。使用している素材、スタッキング性能、マルチに使えるアイテムなどをこだわり抜き、自分にとっての“マスト”を見極めることで、スタイルが洗練されていく。

見た目も機能も、無駄がない。

少ない装備でパッキングを組んでいくから、見た目もすっきりと美しくなるのも魅力。余計な装飾やギミックのない、削ぎ落とされた道具たちが放つ存在感もULならでは。

ウルトラライトの代表的ギアたち。


ULスタイルを支えるギアには、明確な共通点がある。「軽い・小さい・機能的」であること。ここでは、ULスタイルを組む上で欠かせない代表的な道具たちをピックアップしてみた。

バックパック

UL系のザックは、X-PACやDCF(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック)などの軽量素材を使い、パッドやフレームを省いたシンプルな構造が多い。「山と道」や「HYPERLITE MOUNTAIN GEAR」などをはじめとして、近年ではガレージブランドや個人で制作したものも増えている。

テント/シェルター/タープ

軽さと設営のスピードを重視するなら、タープやシングルウォールのシェルターやテントが鉄板。モンベルやアライテントなど日本のメーカーはもちろん、NEMOやSix Moon Designsのような海外ブランドも要チェック。

クッカー/火器

クッカーはチタン製、火器はアルコールストーブ、シングルバーナーが主流。EVERNEWやVARGO、Trangiaといったブランドが定番どころ。

必要最低限で済ませるのがUL流であり、樹脂製のプレートやシリコン性のカップなども増えている。

スリーピングギア

スリーピングマットはクローズドセルやウレタンフォーム、寝袋(シュラフ)はキルト型(上掛け型)など、軽さと快適性のバランスが鍵。シーンによっては命に関わるアイテムであり、CUMULUSやサーマレスト、NEMO、寝袋の定番NANGAなど、信頼性のあるギアを選びたい。

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