電車なんかと違って、クルマで行く旅は風の吹くまま気の向くまま、どこにだって行ける。行き先は、思い立ったらパッと行けて、パッと帰ってこられるくらいの場所がいい。
12回目を数える今回は、デザイナーの猿渡さん夫妻と映像ディレクターの森さん夫妻にくわえて、それぞれの愛犬も連れた2家族合同のドライブデート。ともに、出かける時はいつも愛犬と一緒という4人が向かう先は、愛犬のためのとっておきの場所でした!
※これまでのワンデイドライブ記事はこちらから。
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味わい深いテラノで行く4人+2匹の旅。
一同が乗るクルマは、日産「テラノ」。1995年式。
エンブレムもなければブランドロゴも見当たらない。一見、どこのメーカーなのか分からない。そうしてカスタムされた「テラノ」は、乗りはじめて7年になるという。
「実は買った当時からほとんどいじってないんです。強いて言うならキャリアを付けたくらいで、最初からほぼこの状態。時間の経過とともに見た目の劣化はありますが、そもそも買う前から塗装はハゲていたし、数年前に修理した影響で部分ごとに塗装の具合も色もズレて、パッチワーク感がさらに際立ってきました(笑)。それも味ということで、あえてそのままにしています」
普段から、運転役は大輔さんで、ユキさんと丈三郎は後部座席が定位置。
過去にクルマに関わる仕事をしていたこともあり、大輔さんにとってクルマはとても身近な存在。運転するのも大好きで、これまで北は北海道、南は九州まで、日本各地を旅してきた。ちなみに、これ以前に乗っていたのは「パジェロミニ」。
「社会人2年目の時、当時の上司に『サーフィンやるならクルマを買え。買っちまえばなんとかなるから』って煽られてはじめて買ったのが『パジェロミニ』でした。たしか乗り出しが20万円くらい。23歳の頃ですね。それで毎週末サーフィンに行っていましたし、行動範囲はそれまでよりグッと広がったのはたしかですね。今思えば無理して買って良かったなって思います。結果、2年間乗って、車検のタイミングで『テラノ』に乗り換えました」
乗り換えた決め手は、友人のひと声だった。
「四駆となると、まず最初に思い浮かぶのが『ランクル』とか『パジェロ』だと思うんですけど、それらに比べると『テラノ』はそこまで人気がなかったですし、マイナー感もあり、前に出るタイプじゃない自分の性格にも合っていたというか。あと、ニューヨークに住んでいる友達から『俺が子供の頃から憧れていたテラノにしろ!』と言われて、それが決定打になりました」
そんなクルマに乗ってお送りするドライブデート。スタート地点は、猿渡さんが以前住んでいた目黒区八雲のコーヒーショップ「ONIBUS COFFEE」から。地域に密着したコーヒーショップで、自家焙煎のスペシャルティコーヒーは格別。
コーヒーをテイクアウトして最初に目指すのは、東京から約40分ほどの場所、埼玉県幸手市にある「ドッグパーク幸手」。
広大なドッグランで、愛犬の意外な一面を発見。
「ドッグパーク幸手」は、約1,500坪とめちゃくちゃ広い。ドッグパークとしては県内最大級の敷地を有する。ちょうど取材日が祝日ということもあり、たくさんのファミリーで賑わっていた。
「いつもは公園に行ったり、少し遠出して海辺に行ったり、基本的にリードを付けた状態で散歩しているので、今日は丈三郎も自由に走り回っていて、気持ち良さそう。森さんところのチャロとも仲良くなってくれるといいなあ」
ドッグランならノーリードでワンちゃんを遊ばせられるし、ここはワンちゃんの大きさによって遊ぶエリアが分かれているので、ワンちゃんも飼い主も安心できるのがいい。
ここにきている人たちは、みんな決まってワンちゃん好き。普段は散歩のときにすれ違う程度だけど、ドッグランはワンちゃんを共通言語にコミュニケーションが盛んに行われる。使っているグッズやしつけのことなど、自然と情報交換ができるのもドッグランのいいところ。