9月27日(金)〜9月29日(日)の3日間、静岡県のふもとっぱらで開催されたGO OUT CAMP。今回で20回目ということもあり、大盛況のうちに幕を閉じました。
これまで開催の度にファッションスナップを行ってきた編集部ですが、今回は番外編ということで……リアルキャンパーの足元に注目!
そこからさらに掘り下げ、ソールは何を選んでいるかということでクローズアップしたのが「Vibram(ヴィブラム)」です。
イタリア発のソールメーカーで、アウトソールにデザインされた8角形の黄色いロゴは馴染み深い方も多いのではないでしょうか。ではなぜ外遊び好きにヴィブラムが選ばれるのか、愛用者のコメントとともにチェックしていきましょう。
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クラシックなトレッキングシューズをキャンプでも。
GO OUT CAMPのフリマ出店で来場していた早川さんは、アノラックパーカと合わせた差し色のオレンジが映えるトレッキングシューズをチョイス。マムートの160周年モデルのヤトナ2ハイは、クラシックな面を持ちながらゴアテックスやリップストップナイロンなど機能素材を使用。
過去には経年劣化したシューズのソール張り替えでヴィブラムにリペアした経験もあるとのこと。
「ヴィブラムのことはもちろん知ってました。丈夫で滑りにくいなどの機能性はもちろんのこと、イエローのロゴはアクセントになりますよね。アウトドアだけでなく、革靴などにも使われていたり、幅広い分野で足元を支えているなという印象です」
ヴィブラムのイエローロゴがファッション性をアピール。
今回のGO OUT CAMPを機におろしたというアルトラのオリンパス6。ロングトレイルにも対応するシューズはクッションも優れ、オールブラックのデザインにヴィブラムのイエローが映え、洒落感を演出。都会的なアークテリクスのシェルとも相性抜群です。
「ヴィブラムは安心、安定というイメージが強いです。砂利道でも疲れにくく、スリッピーな路面でもしっかりグリップ力を発揮してくれます。あと、このシューズは足裏だけでなくつま先やサイドにもデザイン的にヴィブラムロゴが入っているのがポイント。購買意欲をソソられました」
機能性はもちろんのこと、ロゴだけで主張できるのはヴィブラムならでは。
初めてのヴィブラムは日本の老舗ブランドの1足。
家族で来場していた平本さんはキャンプフェスらしい鮮やかなシェルを着用。そして、足元は1954年に日本で創業されたキャラバンのフリークライムをチョイス。優れた柔軟性と軽量性を持つアプローチモデルで、都会的なデザインは幅広いシーンで活躍してくれます。
そんな1足にもヴィブラムが使われていますが、今まで存在を知らなかったとのこと。
「旦那さんにアウトドア用のシューズを買うならオススメということで、初めて知りました。実際に履いてみて、会場内を色々と散策しましたが疲れにくい気がします。あと、濡れた路面でも滑りにくいし、このシューズはデザイン的にも普段履きしやすいのが気に入りました」
質実剛健なブーツに合う武骨なソール。
自身が手掛けるブランドとダナーとのコラボブーツを着用。パンツと同じくオリジナルのカモ柄をブーツに落とし込み、ネガティブ履きも遊び心を感じさせてくれます。ソールはダナーライトでお馴染みの伝統的なクレッターリフトソールを使用。
「このモデルはあえて日本製にこだわっていて、 震災のあった能登工場で職人さんが作ってくれています。仕上がりに満足していますし、やはりダナーにはヴィブラムは必要不可欠。今後もこういった取り組みで使用していけたらうれしいですね」
コラボモデルならではの1足は会場内でも一際存在感を放っていました。
イベント時も忙しく働く出展者の足元もサポート。
フェイスペイントとタイダイワークショップで出店していたカネコヨースケさん。モノトーンをベースとした着こなしながら、自身のバックボーンとなるタイダイ柄をサラリとパンツに落とし込んで個性をアピール。
そんなラフな着こなしの足元にはメレルのモアブスピード ゴアテックス スペシャルエディションをチョイス。
「昨年購入したお気に入りのシューズ。靴を選ぶ際にクッション性や歩きやすさを重視するんですが、ヴィブラムを使っていると安心感が高まりますね。こういったイベントでは歩き回ることが多いので、今後も愛用していくと思います」
新進気鋭の韓国ブランドをチョイス。
遠藤さんが愛用するシューズは韓国はソウルを代表するセレクトショップのオリジナルブランド、アモーメントのモノ。メリージェーンシューズと名付けられたスポーティなモデルに合わせるように上下ナイロン素材のアイテムを選び、カメラやキーホルダーなどでフェスらしさをプラス。
デザインの仕事に携わる遠藤さんは、元々ヴィブラムのデザインが好きだったそう。
「ヴィブラムはアウトドア向けのイメージでしたが、最近はオシャレなファッションブランドも使用しています。見た目が好みというのはもちろんですが、キャンプにもよく行くので歩きやすさや脱ぎ履きのしやすさもシューズ選びのポイントにしています。その点このシューズは理にかなってますね」
キャンプフェスらしいアースカラーを意識したアイテム選び。
自身で作ったオリジナルソックスを展開し、今後ショップもオープン予定という平本さん。その背景が伺える淡い色合いを巧みに織り交ぜた統一感のある着こなしは流石。フェスらしさもアピールしつつ、短パンと合わせたメレルのアジリティーピーク5ゴアテックスがスポーティ要素もプラス。
そんな1足のアウトソールには濡れた路面でも確かなグリップ性を発揮するヴィブラムのメガグリップとトラクションラグを採用。
「個人的にアウトドアシューズのソールと言えばヴィブラム。そのイメージがブレることもなく、ふもとっぱらの砂利道を歩いても疲れにくかったので、買い物、食事、ライブなどたくさんのコンテンツを満喫することができました」
ストリートスタイルにもハマるハイキングシューズ。
ブラックを基調にしつつ、総柄デザインのカットソーでストリートテイストをプラスしたのはGO OUT誌面でもお馴染みの市之瀬さん。ゆるっとしたサイズ感もその雰囲気にマッチし、足元にボリューム感のあるメレルのモアブ3を合わせてバランス調整。
「アウトドアシーンに履いていくシューズは防滑性を意識しますが、硬すぎるモノは疲れてしまうので注意しています。その点ヴィブラムは質実剛健というイメージなので、安心安全で歩きやすい。ロゴのワンポイントもシューズのアクセントになるのでともに気に入っています」
いい感じにアジの出ているシューズからも愛用度の高さがうかがえます。
ヴィブラムと同郷のブーツをライトに履きこなす。
中国からGO OUT CAMPに参加してくれたVivianさんのライトなアウトドアスタイルの足元を支えるのはイタリアで登山靴やスノーブーツを手掛けるクリスピのモナコ。ヴィブラムと同郷となるブランドの1足は、伝統的なマウンテンシューズからインスピレーションを受けたクラシックな装い。
「ヴィブラムは数あるソールの中でも確かなグリップ力があり、防滑性にも優れているので1番信頼しています。このシューズもフィット感が優れているので歩きやすく、濡れた地面でもその機能をしっかりと発揮してくれます」
近年アジアからの来場も多いGO OUT CAMP。国内外問わずヴィブラムが浸透しているのが伝わりました。
スケートブランドが手掛けるアフターシューズ。
アウトドアブランドのポーラーとスケートシューズブランドのラカイとのコラボモデルが着こなしの主役。アノラックパーカなど、アウトドアテイストのアイテムとも相性がよく、オレンジとヴィブラムロゴのイエローの差し色が映え、ファッション性をアップ。
「ラカイのチームライダーからアフタースケートに履くシューズが欲しいとリクエストがあり、リリースされたモデル。フォルムはスケシューなんですが、アウトソールをヴィブラムにしたことでキャンプや登山でも使える便利な1足です」
ライダーの希望に応える仕上がりとなったモデルの決め手となったのがソール。歩きやすさにこだわったこそのアレンジです。
トレッキングアイテムをキャンプフェスでも活用。
普段から山に足繁く通うという山田さんは、山荘飯島やONCメリノ、マンネンロウなど登山系ブランドのウエアを日常的に流用。今回のGO OUT CAMPではそんなウエアたちをグレーベースでまとめつつ、足元はアルトラのオリンパス5を引き締め役としてチョイス。
「今日のオリンパス5もそうですが、実際に登山でも愛用しています。ヴィブラムはとにかく滑りにくいので、悪路でも安心感が全然違いますね。そのおかげで登山がより楽しめているんだなと思います」
ハイカーからも支持を集めるヴィブラムソールを見事に履きこなした好サンプルです。
凍結路面にも対応するウィンタースニーカー。
オンブレチェックのシャツにワークベストを重ね、デニムに合わせた王道アメカジスタイル。そんな着こなしに沿うように足元はダナーのシューズをセレクト。こちらはグレイシアというモデルで、ヴィブラムのアークティックグリップを採用し、凍結路面にも対応できる冬季特化型。
シンプルなデザインながらも確かな機能性を付与するダナーらしい1足で、ヴィブラムのロゴもアクセントに。
「シューズを選ぶ際は滑りにくいソールであることを意識してます。その中でもヴィブラムは世界一と言っても過言じゃない。そのぐらいの安心感はあるし、今日履いているシューズのようなシーンに特化したモノがあるので、いろいろと試したくなりますね」
アウトドアをはじめ、あらゆるシーンの足取りをサポート。
GO OUT CAMP VOL.20にて行ったリアルキャンパーの足元スナップ。実際にヴィブラムを使ったシューズを履く皆さんが揃えて口にしていたのは、確かなグリップ力と安心感でした。
考えてみれば、フェスや登山はもちろん、普段生活している街中でも不意に滑ってハッとする場面があったりします。シューズ選びの際にはもう少しソールを気にしてみなきゃな、と思った取材班でした。
この模様はVibram公式サイトにも公開される予定。よろしければそちらもチェックを!
(問)ヴィブラムジャパン株式会社 infovjp@vibram.com
Photo/Yuma Yoshitsugu