電車なんかと違って、クルマで行く旅は風の吹くまま気の向くまま、どこにだって行ける。行き先は、思い立ったらパッと行けて、パッと帰ってこられるくらいの場所がいい。
9回目を数える今回のワンデイドライブは、キャンプ業界屈指のインフルエンサーであるユリエさんと、夫であるシュンスケさんの登場です。行き先は、都内から1時間強で辿り着く千葉・富津市。知っていた気になっていたけれど、こんな近くにもあるんです、グッときちゃう名所の数々。
Table Of Contents : 目次
30万キロ超を走った愛車よ、さようなら。
ユリエさんとシュンスケさんの愛車でありアイコンといえば、日産「バネット」(S21型)を70年代風に改造したこの一台。
なのだけど、撮影日当日。2人を待っているとユリエさんから「すみません、クルマがオーバーヒートしちゃいました」と急報が!
ともに旅した距離は30万キロ。文字通り北海道から沖縄まで一緒に旅した愛車も、ついに音を上げてしまい再起不能に。急遽「Flexdream」の「ランドクルーザー プラド(120系)」、丸目フェイスで登場です。
結婚したと同時に購入したのが先述した日産「バネット」。それが2人が最初に買ったクルマであり、今回の一件があるまでは壊れることが1度もなかった。さすがは商用車。
「愛着があったので直したかったんですけど、ディーラーの人にも『修理するより同じクルマを買ったほうが安い』と言われてしまって」とユリエさん。結果、最近同じクルマを購入し納車待ちだという。そもそも「バネット」の、どこが好きなんですか?
「32万キロ走っても壊れなかったという安心感ですね。四駆というのもポイントです。あと、私は中を改造したいので、デフォルトの内装が綺麗だといじりづらいじゃないですか。その点、『バネット』は内装も外装も飾り気がないから、カスタマイズしがいがあるんです」
ちなみに、6月30日(日)には幕張メッセで開催される「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」のトークショーに登壇予定。これまでと今後のバンライフについてたっぷり語る予定だとか。
「ただ、この『プラド』もめちゃくちゃ乗り心地がいいです。色もいいし、ロクマルっぽい顔もいい。どっしりしていて安心感もありますしね」
さすがの「Flexdream」。刺さる改造をしてくださる。
というわけで、今回はそんなイケメンカーを相棒に、ドライブデートとまいりましょう。
まずは、アクアライン&海ほたるPAの黄金コース。
この日の待ち合わせは品川駅。向かう先はアクアラインを渡った先にある富津市方面。
「コロナを機に都内から千葉へ移住したんですけど、富津方面はあまり行かないので、どんな場所があるか楽しみ!」と意気込む2人。
まずは千葉へ向かう道中、アクアラインを通って「海ほたるPA」へ。都内から房総半島へ向かうなら必ず立ち寄りたい場所。目的地が近いからと意外とスルーしてしまう人も多いけど、海を一望でき風も気持ちいい。デートコースとしてもうってつけだ。
フードコートも充実していて、なかでも2人のお気に入りはアサリラーメン。
「ランチどきや夜遅くにここへ立ち寄るときは、テナントとして入っている『あさりらーめん波市』のあさりらーめんをよく食べます。出汁が効いていて、めちゃくちゃうまいんですよ」とシュンスケさん。
この日はあさりらーめんを横目に、スタバでフラペチーノして、デートらしく大パノラマを観察。晴れていると東京を一望することができ絶景を見ることができる。夜は夜で、めちゃくちゃロマンチック雰囲気ムンムン。
広大な店舗でアウトドアギアを存分に物色!
2人といえば、なんといってもアウトドアだ。キャンプ用アパレルのディレクションや、アウトドアブランドとのコラボレーション、グランピング施設のプロデュース、関連イベントへの出演など大忙し。
「海ほたるPA」の次にやってきたのは「リバティベース プロダクツ 富津店」。エントリーユーザー向けのアイテムからガレージブランドまで揃う、関東を代表するアウトドアショップだ。
東京にも店舗があり、ここ富津店は2022年の11月にオープン。アクアラインを降りてすぐの場所にあるため、都内からのアクセスも良好。
「初めて来ましたけど、めちゃめちゃ広いですね!」
天井が高く、広々した店内は千葉ならではの規模。駐車場も広く、クルマで訪れるのにも最適な場所だ。
ユリエさんとシュンスケさんは、最近は山登りに夢中で、ULギアをいろいろ買い集めているのだとか。この日は「ソト」の火炎放射器風ターボライターをチェックしたり、最新の焚き火台をチェックしたあと、「エバニュー」のチタン製クッカーにロックオン。
「いままでは、クラシックなものが多くてギアのひとつひとつが重たかったんですけど、本格的に山に登るようになってからは、軽いものの良さを痛感していて。なのでULギアを少しづつ買い集めている最中なんです。このクッカーも実物を見てみたかったから、ちょうどよかった」
トレンドの移ろいが激しいキャンプ業界。アイアンのものが流行ったり、ビンテージが流行ったりするなかでも、ULのギアは不変。いつの時代も、やっぱり「軽いは正義」なのかもしれない。
7月はこれらのアイテムを持参して「コロンビア」が主催する登山学校に参加予定とのこと。詳細はユリエさんのインスタグラムで確認を。
新鮮な海鮮、いただきます。
ランチにやってきたのは「ザ・フィッシュ」。店名の通り、ここでは獲れたて新鮮な魚介類が食べられる。
海なし県の埼玉で生まれた2人は、千葉に住んでから一層、シーフードの虜に。近所の道の駅で魚介類を買い、家の庭で炭火で焼いて食べることもあるそうな。
そんな2人が注文したのはペスカトーレとサザエのパスタ。安くはないのだけど、さすが海鮮王国。いやな臭みなどは一切なく、プリプリだったりコリコリの食感が楽しめる。窓が大きくオーシャンビューの席も相まって、サンフランシスコのピア39っぽい雰囲気が感じられなくもない。欧米人も意外と多くて。
ほかにも「ザ・フィッシュ」のなかには、土産コーナーがあったり濃厚なソフトクリームも販売していたりする。周辺の岸壁も散歩しながら、たっぷり1時間は滞在できるデートスポットだ。
ちなみに、夫婦で出かけるときの運転は、ちょうど半分づつになるようにしているとのこと。次はシュンスケさんの運転で、巨大な像を拝みに行く!