いまや登山や釣りのために作られた高スペックなウエアを街なかでも当たり前のように着る時代ですが、なぜか雪山で着るスノーウエアって、あまり街で見かけない気が。でも、カッコいいものも多いし、過酷な環境下に向けた機能着なわけで、ボクら的には街着にMIXしない手はないんじゃないかと。
そんな風に思って、とある外遊び好きにハナシを聞いてみると、まさに普段からスノーウエアを街でヘビーユースしていることが判明。
AlexanderLeeChang(アレキサンダーリーチャン)のプレスを務める一柳さんは、オフィス、自転車通勤時、休日のトレイルラン、そしてそのままゲレンデで、Burton(バートン)や[ak]の機能ウエア&ギアをシームレスに使っているとか。そんな彼が街で過ごすある1日に、密着しました。
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雪山までイケる機能ウエアを普段着に。
毎朝、通勤がてらコーヒーショップGood People & Good Coffeeに立ち寄るのが日課。一柳さんと同じく自転車好きだというオーナーとは旧知の仲で、店のオープン当初からかれこれ7年ほど通っているとか。この日もいつものアイス ロングブラックを注文し、束の間のチルタイム。
じつは大学時代にメッセンジャーとして働いていた一柳さん。そこから自転車にハマって20年。現在の愛車は、目黒本町のフレームビルダーKalavincaが競輪用に作ったフルカーボンのフレームを、街乗り仕様に組んだもの。
自転車のほかに、日々ランニングにも勤しんでいて、週1回ペースで秩父や伊勢原、南アルプスまで足を伸ばしてトレイルラン。そして、冬は毎年スノーボードを楽しむ。……根っからのアスリート&外遊び好きってわけです。
コーヒーショップで30分ほどを過ごし、仕事場である事務所へ。この日はあいにくの雨でしたが、ちょっとの雨なら構わず自転車に乗ってしまいます。
それに、アウターとして着ていたダウンジャケットには撥水加工が施されているので、多少の雨ならへっちゃら。おまけに、中綿には超軽量素材を使用したHigh Loft RSDダウンが封入されているのでヌクヌクなのです。
「メッセンジャーをやっていた頃から、サイクルウエアで自転車に乗ることはほとんどありませんでした。あえてクライミングウエアとかを着てましたね。トップスは速乾性の高いベースレイヤーの上に、ラルフローレンのオックスシャツを着たり。企業のオフィスに入って行くことが多いので、身だしなみに気を配れることをアピールすれば営業に繋がるんですよ。ビルの正面玄関から入っても警備に止められないから仕事の効率も上がりますし。ミックススタイルが好きなのは、その頃からですね」
街着としても違和感のない機能的なウエアを、そのまま自転車に乗るときや走るときにも着る。それが一柳さんのウエア選びの流儀というわけです。
「極端なハナシ、そうした普段着の上にさらにアウターをプラスすれば、ゲレンデにも出かけられます」
機能をレイヤーすれば、仕事も外出もワンコーデで快適。
「Burtonや[ak]は、昔からプライベートで実際によく着ています。というか、毎年必ず買ってる定番アイテムもいくつかあるくらい。ゴアテックスのライトシェルなんか、普段も着られて、梅雨時期のランニングや山登り、春先のゲレンデまで幅広く活躍しますから」
この日はダウンジャケットの下に、[ak]のリップストップナイロン製ストレッチシェルを着用。これも好きな素材のひとつらしく、ランニングでもインドアでも、肌寒いときに着ると体感温度が格段に変わると太鼓判を押す一柳さん。パッカブル仕様で、通年着られるのも魅力。
「パンツは、フリースも暖かくていいんですが、自転車に乗ると摩擦でテカってきたりするのがイヤで。でも、このインサレーションパンツならそういう心配もなさそうですね。ポケットがかなり深めに設計されているのも安心」
そして、事務所に到着。
「バックパックはカラーリングで選んだところもありますね。小物は、派手なものを選びがち。でも、アウトドアにも使える設計が、意外と日常使いにもいいんです。とくに気に入っているのが、パソコンを入れられるバックパネルのクッションポケット」
荷ほどきをして、メールチェックを開始。
インナーにセットアップで着ているのは、Polartec® Power Grid™を採用したミッドウェイトレイヤー。独自のグリッドパターンによる吸汗性と優れた透湿性により、汗を素早く吸収して放出。レイヤリングに欠かせない1着です。
「このベースレイヤーも、毎シーズンのように買い足しています。自転車通勤でもトレイルランでも、もちろんゲレンデでも、かいた汗が冷えたときが一番危ないので、ベースレイヤーの速乾性はかなり重要です。いろんなブランドを試しましたが、個人的にはこれがベスト! 柄モノを選ぶことが多いですね」
日常からゲレンデまでを、無駄なく繋ぐ。
「もともとスノーボードが好きなので、それもあって、街着にBurtonをミックスしたくなるっていうのはあります。ブランドの背景が自分の背景にも合うんですよね。キャンプウエアみたいに、もっとみんな街で着たらいいのに。まだ浸透していないから知られてないだけで、[ak]なんかは、デザインだってかなり都会的ですし」
一柳さんの日常には、雪山スペックを備えたBurtonの機能ウエア&ギアが、どうやら当たり前のようにあるようです。仕事やトレーニング、外遊び、そしてゲレンデまでをシームレスに繋ぐ無駄のない選択は、まさに冬のアウトドアMIXのお手本。
「で、今日着てるウエアは、ぜんぶそのまま雪山でも着ようと思って選んでます。この格好のまま、板を持ってゲレンデへ。そうすれば荷物が減って身軽ですし。いつもそんな感じですよ!」
せっかくだから、そう豪語する一柳さんのゲレンデスタイルも拝見したい……! この冬スキー場がオープンしたら、今度は雪山での撮影を申し込むのもいいかも、なんて。
- Photo/Dai Yamamoto
(問)Burton tel:03-4540-6752 burton.com