
キャンプサイトを眺めていると、思わず「それ、どこのギアですか?」と声をかけたくなるアイテムに出会うことがあります。今回は、2026年7月31日(金)〜8月2日(日)に開催された「GO OUT CAMP 猪苗代 vol.12」に参加したキャンパーさんに教えてもらった、個性派アイテムを紹介。

アイテムのオーナーさんは、ヴィンテージものから、今どきのガレージブランドのものまで、気に入ったものを自由気ままに取り入れてきた、アウトドアと道具をこよなく愛するキャンパー、ペイさん。
カラフルなアイテムたちのなかでとりわけ存在感を放っていたのは、こちらの収納ボックス。
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使い古したスケートボードを、アップサイクルした収納ボックス。

こちらは、さいたま市にあるスケート&バイクショップ「SPEED SHOP FUST(スピードショップ ファスト)」のオリジナルアイテム “Re-deck Box” 。
ショップにはスケートパークも併設されており、オリジナルプロダクト “FUST WORKS” では、使えなくなったスケートボードを再利用した小物やアクセサリー、パーツなどを製作しています。こちらは、そんな同ショップの隠れた人気アイテム。

「ときどき買い物をしているショップ『ムーンライトギア』でFUST WORKSのアイテムを見て知りました。調べてみたら、スケートボードの廃材を使っていろいろなものを作っていることがわかって。それで直接問い合わせてオーダーしたんです。ざっくりと色の指定もできたので、自分の手持ちの道具との相性を考えて、パープルとピンクの廃材を中心に組んでもらいました」

使用されているスケートボード廃材を使用しているので、当然ながら一つ一つが被り知らずの一点もの。
使い込まれたデッキには傷や削れが刻まれていますが、素材として見れば独特のカラーやグラフィック、積層された木材ならではの表情を持っています。
フタを外せばテーブルに! ひとつで何役もこなす。

見た目のインパクトだけでなく、キャンプギアとしての汎用性もかなり高め。ボックスのフタは脚を展開するとローテーブルになり、収納ボックスとテーブルをそれぞれ独立して使うことができます。
荷物を運ぶときは、ボックスにキャンプ道具を収納してフタを閉じておく。そしてサイトに到着したらフタを取り外し、脚を広げてテーブルとして展開。ひとつの荷物が、現地で2つのファニチャーに分かれるというわけです。

「いつもサイトをコンパクトに構えているので、大きなテーブルを一つ持って行くより、こういう小さなテーブルを複数置くのが好きなんです。ひとつで複数の使い方ができる道具は、出番が多いので埃を被りにくいですね」

「収納ボックスにはクッカーやコーヒーセットなどを入れています。テーブルは小さめに見えますが、コーヒーを淹れたり、バーナーで湯沸かしするのに十分です」
収納してきた道具と、それを使うためのテーブルがひとつになっている。クルマからボックスをひとつ持ち出せば、すぐに自分だけのコーヒースペースを作れるというわけです。これは合理的!

さらにペイさんは、ボックスを展開したテーブルの上に載せることで、簡易的なラックとして使うこともあるそう。収納ボックス、ローテーブル、ラックと、サイトレイアウトに応じて役割を変えられるので、「今日はどう使おう?」と考える楽しみもあります。
決められた用途だけでなく、使い手のアイデア次第で役割を変えられる自由度の高さは、キャンプギアとして大きな魅力ですね!
見た目も使い方も、ユニークな一点モノのキャンプギア。

キャンプ道具の世界では、軽量性や収納性、最新素材といったスペックが注目されがちです。しかし、このFUST WORKSの “Re-deck Box” の魅力は、それとはちょっと違うところにありました。
誰かが乗り込み、削れ、傷つき、役目を終えた何枚ものスケートボード。それらを組み合わせることで、新品の材料からは作ることのできない色やグラフィックが生まれ、今度はキャンプ道具として新しい時間を刻んでいきます。
収納して、運んで、テーブルにして、ラックにもする。そして使うほどに新しい傷が加わっていく。大量生産品にはないストーリーと、キャンプ道具としての実用性。その両方を楽しめるところに、この一点モノの魅力が詰まっていました。
Report & Text: YUUKI AKIMOTO
