4月11日から3日間にわたって開催された「GO OUT JAMBOREE 2025」のブランドアベニューをくまなく物色していると、あまり他のイベントでは見かけないブースが。
2010年の設立以来、圧倒的なコストパフォーマンスで注目を集めている「Naturehike(ネイチャーハイク)」だ。

高い技術力をベースに、安価でありながら品質やデザインも妥協せず、テントからスリーピングバッグ、アウトドアファニチャーまで、幅広いユーザーに支持されている中国発のアウトドアブランドである。
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ファミリー、ソロ・デュオでそれぞれハイコスパな新作を発見!

WEBで見かけることはあるものの、あまりイベントではお目にかかれないネイチャーハイク。
そんなネイチャーハイクブースで、ファミリーキャンプ、ソロ・デュオキャンプにちょうどよさそうなテントを発見! それぞれ細かくチェックしていこう。
ロッジ型なのにワンタッチというギャップ「Village 6.0 第2世代」。

まずは、ロッジ型テント「Village 6.0 第二世代」。
2~6人用の、一見見慣れたロッジ型テント、ネイチャーハイクらしい約4万円というリーズナブルさはもちろん、これがワンタッチテントだというから驚きだ。
「大型テント=設営」なイメージを覆す。

ワンタッチということは、面倒なフレームの組み立ても不要。内容物もすっきりとしており、あっという間に組み立てが可能だ。
ブースではすでに設営されていたが、およそワンタッチで設営できるとはおもえないクオリティ。
快適さは“高さ”で決まる!

もちろんワンタッチ式という点以外にもいくつかイチオシのポイントがある。
まず注目したいのが、その高さ。設営時のサイズは305×305×180cmで、成人男性でも立って動ける天井高を確保。大人がかがまずに過ごせるというだけで、テント内でのストレスは激減する。
“寝るだけ”じゃない、食事や着替えなど、さまざまな時間を快適に過ごせるという意味で、居住性はかなり高めだ。
通気性と目隠しが両立されたメッシュ窓。

壁面には大きなメッシュパネルを配置。風通しがよく、これからの暑くなる季節にも心強い。さらに外からの視線が意外と通らない設計になっていて、これが地味にありがたい。
テントにおいては、通気性とプライバシー性はトレードオフだと割り切りがちだが、これは両方を絶妙なバランスで備えていた。

トップカバーとキャノピーにはチタンブラックガム(Ti BLACK)生地を採用。赤外線、UVカット遮断率は99.99%と、暑い時期に安心・快適に過ごすための遮光遮熱性も抜かりない。
リビング拡張でさらに“使える”一張りに。

取り外し可能なタープもセットだというから驚きだ。連結すれば、屋根付きのリビングスペースとしての拡張が可能に。ファミリーでもグループでも、リラックスできる場を作りやすいのはありがたい。
ベースの構造がしっかりしているからこそ、こういったアレンジも安心して楽しめる印象だった。
Mongar UL 2人用は、“過ごしやすさ”にも抜かりなし。

次に目に止まったのが、2人用の軽量テント「Mongar UL」。
軽量の山岳用テントを得意としているネイチャーハイクの新作は、UL(ウルトラライト)仕様ながら、ただ軽いだけじゃなく、“泊まる”ための機能も想像以上だった。
特に印象に残ったのは、拡張性と素材感、そして細かい気遣いのある構造。
リビングにもなる跳ね上げ仕様。

まず注目したいのが前室。片側のフライシートは拡張できる仕様になっており、ポールを使って跳ね上げれば広々としたしたリビングスペースに早変わり。加えて、サイドにもパネルが生まれるため、風や視線を遮ってくれる。
いわゆる“軽量テント=最小限の寝床”というイメージをいい意味で裏切る、居住性の高さ。キャンプにおいてもバックパックや軽量を楽しむ層にとっては、居住性を最大化したULテントなんて、喉から手が出るほど欲しいアイテム。
シルナイロンでこの価格はアツい!

素材にはシルナイロンを使用。防水性・耐久性・軽さのバランスに優れていて、しかも2人用で3万円程度のコスパの良さ。
全体重量もわずか2.18kg。UL系のスタイルに惹かれつつ、泊まり心地も妥協したくない……という人には刺さる一張りだと思う。
地味に効いてくるギミックも。

他にも細かい工夫が光る。たとえば、前室パネルの下端は少しまくり上げて留めることができ、風通しの微調整が可能という、地味だけどありがたい仕様になっている。

さらに、インナーの天井にはテンションロープが張られていて、これを緩めると強風時の力を逃がせるという仕組み。しかも、物干しとしても使えるというから、一石二鳥。
ポケットも広く、荷物の整理もしやすそうで、“細部まで気が利いてる”感を感じずにはいられない。
見た目以上に、細部にこだわりが見られた二張り。

ふらっと立ち寄ったブースで目に留まった2張りのテントは、どちらも見た目はシンプル。だけど、よく見ると細かな工夫があちこちに散りばめられていて、思わずじっくり見入ってしまった。
手が届きやすい価格帯ながら、使いやすさや設計へのこだわりも感じられるネイチャーハイク。気になった人は、“ちょっと試してみたくなる”新作モデルを、ぜひ公式サイトでチェックしてみてほしい。
(問) ネイチャーハイク naturehike.co.jp/