画期的アイデアと驚きクオリティ! マフラーの「FUJITSUBO」が手がけるキャンプギアを実際に使ってみた。

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大盛況に終わった2024年の「GO OUT CAMP 冬」。参加者だけでなく多くの出展ブースも会場を盛り上げてくれましたが、とあるブースで面白いギアを発見! あの有名エグゾーストメーカーが、興味深いアウトドアギアを手がけていました。

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FUJITSUBOの勢いがスゴい!

日本を代表するエグゾーストメーカー・FUJITSUBO(フジツボ)。クルマ好きなら誰もが耳にしたことのある会社ですが、じつはアウトドアブランド「SMITH SUSono(スミススソノ)」を展開しています。

なるほど、使用時に高温になる金属の加工に長けた企業なので、アウトドア界への進出は理にかなっていますね。「GO OUT CAMP冬」にブースを出展していたので、どんな製品があるのか覗いてみました!

ブース内には、マフラーの「タイコ」の面影が残るBBQグリルや、マフラーのテールが小洒落たスチーマーなど、想像していたよりもバラエティ豊かなラインナップが。ちなみにこちらの記事で主要アイテムをざっと紹介しています。

さあそれでは、注目アイテムを見ていきましょう。

大雪から命を守る、冬遊びの注目アイテム!

SNOWKEL ¥12980

毎年、突然の大雪により立ち往生が発生しています。もし巻き込まれた場合、エンジンをかけて暖を取らないと命の危険がありますが、大雪のなかアイドリングしていると、マフラーが雪に埋もれることも……。そうなると排気ガスが車内に充満し、さらに深刻な命の危険に見舞われます。

それを解決するべく開発されたのが、こちらの「SNOWKEL(スノーケル)」。シュノーケル風のフォルムで、排気ガスを高い位置に逃がす装置です。

マフラーと接続するホースは、シリコン製。柔軟性があって取り付けやすく、ホースバンドで締め付けることで排ガスを逃さない仕組みです。

取り付けはいたって簡単だそうで、初見でも5分とかからないとのこと。降りしきる雪のなか、スピーディに取り付けができるのは助かる仕様ですね。

ボディへの固定は、極力簡単にするため面ファスナーによる締め上げ式。画像はあくまでも展示用の取り付けパターンで、実際はベルトをハッチバックの後ろドアに挟み込み、固定することになります。決してピックアップトラック用というわけではありません。

ボディとの間にはクッションパッド、そしてエッジのある先端にはシリコンキャップを装着。車体の養生もバッチリです。

ちなみに、現在(写真の仕様)は軽自動車等の純正マフラーのみ対応ですが、その他の車両やFUJITSUBOマフラーにも対応出来るよう継続的に開発を進めていくとのこと。

多人数で囲みたい、使用感バツグンの焚き火台。

Fire Pit ¥27500

続いてはこちら、マットなブラックが凛々しい焚き火台「Fire Pit(ファイヤー ピット)」。鋼板を組み合わせるタイプの焚き火台で、見るからに堅牢そうな、無骨な佇まいが目を引きました。

さっそく組み立てから体験させてもらいましょう。

手順はまず脚部分を組み上げ、あとは火床の側面をはめ込んでいきます。側面は最後の一枚だけコツが必要ですが、「構造が難しくて理解できない」ということはないと思います。そうして最後に、火床の底にロストルを設置すれば完了。

鋼板なのでひとつひとつのパーツが軽くはありませんが、女性でも問題なく扱える程度でしょう。組み立て時間は、まったくの初見かつ撮影しながら……で4分ほどでした。

実際にサンプル品で焚き火をさせてもらったところ、安定感◎な焚き火台であることがすぐにわかりました。重い薪をガンガン乗せてもびくともしないので、豪快な焚き火が楽しめると思います。

あとは側面に薪を寄りかからせることができるので、立体的な薪組みがしやすかったですね。勢いのある大きな炎から調理向きの静かな炎まで、薪いじりのウデを発揮できる焚き火台です。

火床の位置が高く、地面へのダメージが少ないのも高ポイント。芝生サイトでも安心して使うことができます。

ちなみに写っているトングもスミススソノ製で、これが贅沢にもチタンを採用した逸品。握りやすさや剛性など、使い心地は快適そのものでした。

燃焼効率MAXのウッドストーブ。

Fire Stove ¥29700

FUJITSUBOの渾身の力作が、こちらのマフラー型ウッドストーブ。ブランドのアイコンとも言える製品です。デザイン面でマフラーを彷彿とさせるだけでなく、素材もマフラーと同じステンレスを使用しているのだとか。

アウトドア視点で見ると、一般的なウッドストーブよりも縦長であることに気づきます。強力なドラフト効果(煙突効果)が得られるのではないでしょうか。

ディテールを見てみましょう。円形の側面は二重壁になっていて、下部の外側と上部の内側にぐるっと全方位に穴が。お察しの通り、二次燃焼を引き起こすウッドストーブです。外から入った空気が二重壁のなかで高温になり、炉内に飛び出すことで、煙まで燃やしてしまう構造です。

調理のための十字ゴトクが付属するのが嬉しいですね。

実際に焚き火をさせてもらいました。予想通り、縦長フォルムゆえのドラフト効果が強く、凄まじい燃えっぷりとなりました。そして本体が高温になるほど、火力が増していきます。

内部を覗いてみると、見事な二次燃焼の炎が確認できました。側面から内側に向かって吹き出した熱々の空気が、一次燃焼で発生した煙を燃やしています。美しいばかりでなく、煙の少ない焚き火タイムになるのもメリットですね。

テールから炎が吹き出す様子は、まるでアフターファイヤー。クルマの場合はエンジン的にいいことではありませんが、クルマ好きとしては心が踊ります。

ウッドストーブとしての燃焼力は優秀の一言で、炎がまったく立ち昇ってこないような、底に熾火が溜まっている状態でも、薪を1本入れれば炎が復活してきました。

FUJITSUBOがアウトドアギアをつくるようになったきっかけは、数年前のエイプリルフール。公式SNSでネタ的にBBQグリルを公開したところ、大反響があって製作に乗り出したのだとか。そんなユニークなブランドの製品は、やはりユニークなアイデアが盛り込まれていました。

2025年1月10日(金)~12日(日)の「TOKYO AUTO SALON 2025」にも出展するそうなので、興味を持った方はぜひ現物を見に行ってみてください。


(問)藤壺技研工業 tel:055-998-0130 www.fujitsubo.co.jp/products/SMITHSUSono

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Minoru Akiba
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