暑い夏時期のキャンプを楽しく快適に過ごすために、手練れのキャンパーさんたちはどんなアイテムを持ち込んでいるのか?
そんな疑問を持った取材班は、7月に開催されたGO OUT CAMP 猪苗代にて突撃取材。その使い方にも注目したい、夏キャンプの逸品とは?
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乗るだけじゃない、SUPの意外な使い方。
フォルボットのSUP
今回は初卸しのSUPを手に仲間たちと猪苗代にやってきた、三茶のあべさん。初めてのマイSUPとして選んだのは、FOLBOT(フォルボット)の「TACTICAL FOLDING SUP」。
安定性とスピードのバランスに優れた、扱いやすい設計で、タクティカルなウェビングベルトにさまざまなものを固定できるなど、ギア感も魅力的なモデル。
SUPといえば、乗って遊ぶものと思っていたが、あべさんは、遊び以外の使い方を教えてくれた。
「フィンを外してタープ下におけば、コット代わりにもなるんですよ。今回みたいな水遊びも音楽ライブも楽しみたいイベントだと、設営の手間と時間も惜しいんです(笑)」
「コットだとSUPした後だと濡れてしまいますが、これなら気にならない。今度は、このスタイルでタープ泊して、起きてそのまま早朝SUPもしてみたいと思います!」
ひとつの道具を複数の用途で使えば、時間をより有意義に過ごせることに気づかせてくれた、あべさんのSUPの使い方。荷物が多くなりがちで、やりたいことに対して時間が足りなくなってしまう方はぜひ参考にしてみて欲しい。
釣り用品で見つけた大型パラソルで、日陰をコントロール。
ハイクマンのパラソル
ブラックスタイルのキャンプサイトで家族と湖畔キャンプを楽しんでいた、ひろしパパさんのサイトにあったのは、見慣れない大型パラソル。その正体は……?
シーバスフィッシングや深瀬釣りを日頃から楽しむ、ひろしパパさんならではの着眼点に注目。
「このパラソルは、釣り用品で見つけたアイテムなんです。本来は、丘から立って、カープフィッシング(鯉釣り)する際に使うものなんですが、キャンプで流用したら面白いかなと思い、Amazonで購入しました。風が抜ける構造になっているので、意外に耐風性があります」
「タープの日陰が日の高さの変化で小さくなった時には、このパラソルでカバーしてます。ハンモックとの組み合わせも快適なので、家族で取り合いになってますよ(笑)。大きさの割に価格も5000円以下で手頃なのでおすすめです!」
キャンプ用品以外のカテゴリに、意外な良品が隠れていることを教えてくれた、ひろしパパさんのギア選び。キャンプスタイルに個性を出したい方は、アウトドアショップではない場所を掘ってみると、思わぬアイテムに出会えるだろう。
スペックと形にこだわり選んだ、夏の快眠シュラフ。
キュムラスの夏用シュラフ
続いては、大型シェルターの下いつもの仲間たちと、キャンプを楽しんでいた、かおりんさんのアイテムを紹介。
こちらは、ポーランド初のブランド、cumulus(キュムラス)の夏用シュラフ「マジック125」。245gの超軽量さで発売当時話題になった同ブランドのベストセラーアイテムで快適使用温度は13℃となっている。
「ダブルジッパーになっているので、下からオープンして足だけ出せる点がお気に入り。暑い日はジッパーを全開放して、掛け布団にして使っています」
「夏にもベタつきにくい素材感も快適ポイント。ポータブル扇風機とこのシュラフは、夏キャンプの快眠に欠かせないです」
いくつかのアイテムを経て、このシュラフに行きついたというかおりんさん。経験豊富なキャンパーさんだけあり、細かい使い勝手へのこだわりを感じさせる逸品だ。夏キャンプの快眠をシュラフから見直してみるのも良いかもしれない。
水遊びにも調子いい!多用途なクリアバッグ。
ウィークエンダーのトラッシュバッグ
地元福島にプチ帰省しつつ、会社の同僚たちとはじめてのGOC猪苗代での夏を満喫していたフェス好き女子、ふえさんのお気に入りは、このバッグ。
都会的な素材使いと使い勝手の良さが人気のケースやバッグを多く展開する、WEEKEND(ER)の「トラッシュバッグ」。こちらはGO OUT CAMPでテントレンタルも行っている、キャンプメディアhinataの別注アイテムだ。
「本来は、ビニール袋をセットして、ゴミ箱代わりに使うアイテムなんですが、夏の水遊びバッグとして使ってます。この中に、タオルやドリンクボトル、日焼け止めなんかをラフに入れて持ち運ぶのにちょうどいいんです」
「中にはビニール袋を2つ取り付けられて、片方に濡れたもの、もう片方に濡れたら困るものと仕分けすることもできます。スイカやバレーボールなんかも余裕で入るサイズ感なので、今度は海水浴にも持っていこうと思ってます」
こういったシンプルなアイテムは、使い手の想像力が試されるので面白い。
お気に入りのアイテムで夏キャンプを120%楽しむ。
同じ道具でも、使い手次第で個性が出ることをあらためて教えてくれたキャンパーのみなさん。アイテムだけでなく、それを選ぶに至った物選びのものさしや、それをどう使うかの視点も参考にしたいところだ。