オートキャンプでぬかるみにスタック……!もしものために知っておきたい6つのステップとは。

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対処法その4:他者のサポートで作業がスムーズに。

ここまでは一人でも作業できますが、自分以外に人がいるならぜひ助けてもらいましょう。後ろからクルマを押してもらったり、軽自動車などの軽量なクルマなら男性が4~5人いればなんとか車体を持ち上げることだってできます。

現場に複数人いる場合は一人が運転し、他の人がクルマを押してみる。運転手はスタックした箇所(タイヤ)を見ながら慎重にアクセルを踏み、押す人はなるべく強度がある部分に手をかけるようにしよう。なお、双方の声が聞こえるように、ステレオは消して窓は全開に!

対処法その5:クルマで引っ張る“牽引”が最も効果的!

状況によるけれど、他のクルマに引っ張ってもらえばすんなり脱出できるケースも多いです。この「牽引」の仕方は、まずスタックしたクルマの牽引フック用カバーをマイナスドライバーなどで外し、ボルト穴に牽引フックを取り付けます。

あとはロープなどで引っ張る方のクルマの後ろ側のフックと連結して引っ張ってもらうのですが、いきなり加速するのはNG! ロープが切れてしまう可能性があります。

まずは牽引するクルマが少しずつ進んでロープがピンッと張った状態にし、ホーンや掛け声でお互いに合図したら牽引する方はアクセルをゆっくりと踏み、スタックした方(牽引されるクルマ)はアクセルを踏まずに、状況を見ながら小まめにブレーキを掛けるのがセオリーです。

牽引用のチェーンを使う場合は、万が一切れてしまった時に破片が飛び散るので、真ん中にタオルなどを被せておけば防止できます。

対処法その6:ロードサービスを利用するのもあり。

自力での脱出が困難な場合は、早々に切り上げてJAFなどのロードサービスに連絡するのが吉です。今は任意保険にロードサービスが付帯されていることが多いので確認してみましょう。

作業の前には安全を確保するのが最優先。

以上がスタック解決の方法です。

これらの作業を行う際には、危なくないか辺りを確認しつつハザードランプを点滅させ、さらに三角表示板や発煙筒を使用して周囲にトラブルが起きていることを知らせましょう。夜間ならクルマのルーフレールなどにヘッドランプを取り付けておくのも効果的です。

これらを怠ると二次被害が発生して時には大事故につながりかねません。スタックしてしまったら、まずは焦らずに状況を確認するのが先決です。

立ち往生している場所にかかわらず、作業中は三角表示板(三角停止板)を抜かりなく準備しましょう。中古車の場合は車載されていないこともあるので要チェック。1000円~2000円で購入できますよ。

常に気を配り、クルマの停め方や場所も考慮しよう。

せっかくの楽しいキャンプが台無しにならないためにも、スタックトラブルを想定して事前に準備をしておきたいものです。

なお、キャンプ場でのクルマの停め方・場所についてですが、平坦な場所よりは進行方向(クルマの前側)が下になるよう傾斜がついた場所に停車しておけば安心感は高いです。

また雨が降った翌日に大きな水溜りに、なんてこともザラにあるので、常に気を配りつつ川や湖などの水辺にサイトを展開していたなら、速やかに離れるようにしましょう。

スタックに対処できるよう、軍手やゴム手袋、輪留め、ロープor牽引用チェーン、スコップ、ジャッキ、ライトの他に安全面も考えて三角板や小型のパイロンなども常備しておきたい。

Report & Text:Yasuo Sato
Photo (image):Takuma  Utoo

CANUS(株式会社キャナス)  三角武史代表

CANUS(株式会社キャナス) 三角武史代表

アフリカ、ロシア、オーストラリア、モンゴルなど世界各地でのラリー経験を持ち、ブリウスでは5大陸制覇を成し遂げるなど、メカニックのみならずドライバーとしても超一流。そんな彼が代表を務める同店は車検整備からパーツ販売、カスタム、レース用のチューニングまで幅広く対応してくれる、その筋の駆け込み寺的な存在なのだ。
埼玉県白岡市西4-12-5
tel:0480-92-5519
http://www.canus.jp/index.html

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