夜に、あえてサングラスを。「星空サングラス」をナイトドライブから日常まで使ってみた。

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2026年2月、レーシック手術を受けた筆者。それ以来、夜の運転で気になるのが、対向車のヘッドライトや街灯のにじみだ。光の周囲に輪が広がる「ハロー」や、まぶしくにじむ「グレア」を感じ、とくに雨上がりは路面の反射も重なって煩わしい。

そこで試したのが、「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」で目に留まった「星空サングラス」。福井県大野市の南六呂師エリアが星空保護区に認定されたことを機に、美しい大野の星空を楽しんでもらおうと開発された一本だ。

夜間運転にも対応する星空観察用アイウェアは、筆者が感じるハロー・グレアにどんな変化をもたらすのか。イエローとグリーンの2色を、雨上がりの夜間ドライブから日中、仕事中まで使ってみた。

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大野の星空を楽しむために生まれたサングラス。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

星空サングラスを開発したのは、福井県大野市に工場を構える眼鏡レンズメーカー「エツミ光学」

星空のコントラストを高め、星の光を捉えやすくするため、レンズには独自のコーティングが施されている。カラーはイエローとグリーンの2色で、どちらも夜間運転に必要な規格をクリアしているという。

実際に掛けてみると、2色とも着用中はレンズによる色の変化がほとんど気にならなかった。しばらく掛けてから外すと、裸眼の景色が一時的に青っぽく見え、そこで初めて着用中は青みが抑えられていたことに気づく。カラー入りのレンズながら、見え方は想像していたより自然だった。

見た目ほどクセのないイエロー。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス
イエローレンズ越しの見え方。青みが抑えられ、景色全体がやや暖色寄りになる。

イエローは、2色のなかでも見え方の変化を感じやすい。レンズ越しの景色はやや暖色寄りになり、道路や建物、電線などの輪郭も捉えやすく感じられた。

黄色いレンズという見た目から、景色の色が大きく変わることを想像していたが、実際に掛けると違和感は少ない。使い始めて間もなく色味が気にならなくなり、そのまま日中の街を歩くことができた。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラスを着用

見た目には、イエローのレンズカラーがほどよいアクセントになる。一般的な眼鏡よりも個性は出るが、フレームがファッション用のサングラスに近いデザインなので、普段の服装にも合わせやすかった。

普段の景色に近い感覚で使えるグリーン。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス
グリーンレンズ越しの見え方。色味の変化は比較的穏やかで、自然な見え方に近い。

グリーンは、イエローよりも色味の変化が穏やか。青みを抑えながらも、普段の景色に近い感覚で使うことができた。

長時間掛け続けてもレンズカラーを意識することが少なく、日中から夕方、夜間までシームレスに使える。カラー入りのレンズに慣れていない人でも、取り入れやすいのはこちらだろう。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラスを着用

見た目もイエローより控えめで、普段の眼鏡に近い印象。絶妙なくすみのあるグリーンが顔まわりになじみ、日常使いのしやすさではイエローより一歩リードしていると感じた。

機能性を感じさせない、クラシックなアイウェアデザイン。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス
シボ加工の施された高級感のあるケースも付属。

レンズの機能だけでなく、日常に取り入れやすいアイウェアデザインも魅力だ。

クラシックな印象のフレームは、いかにも機能性眼鏡といった佇まいがなく、ファッションアイテムとして自然に使える。レンズカラーを含めても、普段の服装へ違和感なく合わせられた。

実際に街を歩いていても、「機能を試すために掛けている」という意識はない。どちらも、普段使いのアイウェアとして気軽に取り入れられた。

夜に掛けても暗くない。光のギラつきは穏やかに。

濡れた路面に光が反射する

今回、もっとも確かめたかったのが夜間運転での見え方だ。

雨上がりの市街地を走り、対向車のヘッドライトや街灯、濡れた路面の反射がどのように感じられるかを試してみた。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

夜にサングラスを掛ける。正直なところ、試す前は「ただでさえ暗いのに、本当に大丈夫なのか」と半信半疑だった。

ところが、実際に走り始めると、掛けていることを忘れるほど違和感がない。夜の市街地でも視界が暗くなった感覚はほとんどなく、トンネルへ入っても裸眼時同様、比べて暗さが気にならない。そのままストレスなく運転を続けられた。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

筆者が普段感じているハロー・グレアが消えたわけではない。それでも、対向車のヘッドライトや濡れた路面に広がる光は、裸眼よりもギラつきが抑えられたように感じた。光源のまわりに白っぽくにじんでいた光が少し落ち着き、目に飛び込んでくる刺激がやわらいだ印象だ。

エツミ光学によると、近年増えている色温度の高い白色ヘッドライトには、青色光が多く含まれている。星空サングラスは、その青色光を軽減することで、ヘッドライトのギラつきを抑える設計だという。

この説明を聞くと、着用時に感じた変化にも納得できる。夜道を暗くするのではなく、強く感じていた光だけが少しやわらぐ。裸眼でも問題なく運転できる夜に、あえて掛ける意味を実感できた。

気づけば、日中から夜まで掛けっぱなしだった。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

数日使ううちに、掛け外しする場面がほとんどないことに気づいた。一般的な濃いカラーのサングラスなら、トンネルや室内へ入るたびに外したくなるが、日中に出かけてから帰宅するまで、サングラスを掛けていることを意識せずに過ごせたのだ。

日中から夕方、夜まで、周囲の明るさが変わっても掛け続けられる。このレンズの明るさは、とくに長時間の移動で使いやすさにつながっていた。

ブルーライトを抑え、仕事中もノンストレス。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

星空サングラスは、ブルーライトを大幅にカットする設計。そこで、普段のPC作業でも使ってみた。

最初はレンズカラーが画面の見え方を邪魔しないか気になったが、しばらく作業していると、色味の変化はほとんど意識しなくなった。イエローもグリーンも、文字を読んだり書いたりするぶんには画面の色味が気にならず、普段どおり作業を続けられた

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

レンズカラーによる見え方の変化が気になりにくいことに加え、掛け心地のよいフレームも大きく影響しているように思う。

鼻や耳まわりへの圧迫感が少なく、作業に集中していると、掛けていること自体を忘れるほど。レンズの機能だけでなく、長時間着用しやすいフレームまで含めて、ノンストレスに使えるアイウェアだった。

シーンに合わせて、ほかのアイウェアと使い分けたい。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラスと別のサングラス

強いて気になる点を挙げるなら、星空サングラスは幅広い時間帯で使える一方、強い日差しや反射を抑えることに特化したアイウェアではないということ。

裸眼では目を細めたくなるほどの快晴でも、掛ければまぶしさはかなりやわらいだ。ただし、真夏の強い日差しでは、グレーやブラックの濃色レンズほど遮光感は強くない。日中から夜まで掛け続けられる、明るく自然な見え方とのトレードオフだろう。

また、偏光レンズではないため、水面の反射を抑えることを重視する釣りやウォーターアクティビティでは、用途に合ったサングラスを選びたい。個人的には、偏光仕様が加われば、水辺での出番もさらに広がりそうだ。

紫陽花の花

普段の街歩きでは、レンズによる色の変化はほとんど意識しなかったが、景色や色彩そのものを楽しみたい場面では外した方が良いと感じた。花や、緑の濃淡が美しい林道、夕焼け空などでは、裸眼の方が本来の色を楽しむことができる。

また、仕事柄写真の現像や商品の色を確認するときも、普段のブルーライトカット眼鏡と同じように外している。見るものや目的に応じて使い分けたいアイウェアだと感じた。

星を見る夜から、日常の光まで。

大野市のエツミ光学が作った星空サングラス

イエローは青みを抑えた変化を感じやすく、グリーンは普段の眼鏡に近い感覚で使えた。どちらが優れているというより、見た目と見え方の好みで選びたいアイウェアだ。

星空観察のために生まれたレンズは、光を煩わしく感じる夜の運転時にも、その価値を実感できた。視界を暗くせず、ヘッドライトや濡れた路面のギラつきが少し穏やかに感じられる。夜に「あえて」掛けたくなる一本だ。

日中の移動や仕事中にも使いやすかっただけに、次は本来の目的である星空観察でも、その見え方を確かめてみたい。

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Yuhei Tokimatsu
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