ブームからカルチャーに昇華。フィールドスタイルトーキョーで体感したアウトドアの”今”。

作成日

2026年5月9日(土)〜10日(日)の2日間にかけて、開催された「FIELDSTYLE TOKYO 2026」。これまで名古屋のみで開催されていた国内最大級のアウトドアイベントが、今年は東京ビッグサイトでも開催されるとあって、多くのアウトドア好きの注目を集めていました。

今回はそんな同イベントに足を運び、“遊びの祭典”の模様をお届けします。アウトドアシーンの現在の盛り上がりを確かめてきました。

「FIELDSTYLE」は、国内外の人気ブランドによる最新ギアやクルマ、アパレル、ガレージブランドに加え、体験型コンテンツやフードまで、多彩なカルチャーが交差する大型イベント。会場を歩けば、次に欲しくなるギアや、新しい遊びとの出会いがあちこちで見つかります。

東京ビッグサイトでの開催は初めてながら、会場には2日間で5万2000人もの来場があり、名古屋での開催に匹敵する盛り上がりを記録。アウトドア一色に染まった会場を宝探しをするかのように巡りながら、多くの方が買い物や、体験を楽しんでいました。

Table Of Contents : 目次

国内外のアウトドアブランドが出展。新ギア&テントも公開。

大きな目玉のひとつが、国内外から集まった、アウトドアブランドの出展。未発売の新製品の展示だけでなく、販売も行われているのも同イベントの魅力です。ブランドによっては、新製品の先行販売や、イベント限定アイテムの販売も行っていました。

話題の新ブランドたちの”近未来”テントも登場。

新しいブランドやその製品もイベントの見どころ。

多くの方の注目を集めていたのは、高機能ファブリックで業界を支えてきた、日本有数の繊維専門商社、帝人フロンティア株式会社が手掛ける新しいアウトドアブランド、MEFNEG(メフネグ)のブース。

同社のファブリックを使用した製品を展開していた、sunsetclimax(サンセットクライマックス)のクリエイティブディレクター/デザイナーである浦田孝典氏がブランドディレクターを担い、Helinox(ヘリノックス)NANGA(ナンガ)、トヨタグループの豊田合成株式会社とタッグを組んだ驚異のブランドです。

CORE BASE 01(参考出展) / 価格未定

中でも異彩を放っていたのが、開発中のトンネル型テント「CORE BASE 01」。

高い剛性を持つ、独自開発のエアパネル構造を有した、エアフレームテントで、クイックな設営撤収と優れた耐風性を備えています。

生地には帝人フロンティアがスポーツカイトの分野で培った技術で生み出した新素材「TECHNOFORCE®︎」を使用。一般的なポリエステルの1.5倍の引張強度を持つ特殊な繊維によって作られており、高い防水性と軽量性、タフさを両立しています。

内部はまるで、SF映画に出てくる未来の住居や宇宙船のよう。こんなテントでキャンプをしたら、非日常感がさらに増すことでしょう。

ブースには、他にも協力ブランドとのコラボファニチャーや、シュラフ、バッグ類も展示されていました。「新しいアウトドアの世界観」の創造を掲げる同ブランドから目が離せません!

こちらは、韓国発のカーテントメーカー、iKaMPER(アイキャンパー)が手掛ける新ブランド、KAMPER GROUNDのブース。同メーカーは、ルーフテントやカーサイドテントなどクルマありきの製品を展開してきましたが、こちらはキャンプ&アパレルブランドとしてスタート。

「2150年の荒廃した世界を生き抜く人類たちのキャンプ」で使用されているプロダクトというSF的世界観をもとに、ブラックとシルバーを基調にした、タフで機能的なデザインの製品が特徴です。

OUTPOST series(参考出展) / 価格未定

中でも気になったのがこちらの、大型ドームテント「OUTPOST」。親ブランドで培ったタフな製品作りのノウハウが生かされた、耐風性と居住性に優れたテントで、同シリーズのオプションを追加することで居住スペースや、機能を拡張できる機能を備えています。

他にもタープや、小型のテント、キャップなどのアイテムがブースに展示されていました。こちらも価格や発売日の発表が待たれるところです。

人気ガレージブランドも大集結。

アウトドア業界にガレージムーブメントを巻き起こしたガレージブランド集団、M16の人気は今回も衰え知らず。その中で異彩を放っていたのが、大ヒット焚き火台「RODAN」シリーズでお馴染みの横浜発のブランド、サンゾー工務店のブース。

「現場」をコンセプトに組まれたインダストリアルなブースは、外からは中が見えないようになっており、行列に並ぶファンたちのワクワク感を高めていました。

CHAIR ONE (re) サンゾー工務店別注 / ¥ 28600

同ブランドの今季のテーマは「ニューアメリカンヴィンテージ」。ブースの中には、古き良きアメリカのアウトドア道具を彷彿とさせるカラフルでぬくもりのあるプロダクトで、世界観を体現するサイトが組まれていました。

今回の注目アイテムのひとつが、ヘリノックスに別注をかけた「チェアワン(re)」。90年代のアメリカンのアウトドアブランドのテントやウエアを思わせる、どこか懐かしさを感じさせる配色が魅力的です。当日は本アイテムの先行予約が行われていました。

他にも、ヴィンテージ品を再現した木箱や、キッチンラックなどの試作品も展示。気になる方は、同ブランドのSNSで最新情報をチェックしましょう。

話題の新車やカスタムカー、グッズも目白押し。

アウトドアギアはもちろん、クルマの展示もフィールドスタイルの大きなコンテンツです。会場には、最新SUVや、アウトドアカスタムカー、キャンピングカーがずらり。理想のアウトドアカーライフを夢見させてくれるような魅力的なブースが目白押しでした。

クルマ旅に最適な最新欧州車もお目見え。

こちらのブースには、ステランティスグループ傘下の各自動車メーカーの新型バンが集結。プジョー「リフター」やシトロエンの「ベルランゴ」、フィアットの「ドブロ」といった注目の欧州車に人だかりができていました。

プラットフォームを共有するこの3台は、いずれも車中泊も可能な広い車内空間を持ちながらも、トルクフルで扱いやすいディーゼルエンジンを備え、WLTCモードで約18.1km/ℓの高燃費を実現。乗り手のライフスタイルや個性で選べるラインナップも魅力です。

RIFTER LONG GT / ¥4830000〜

そのうちの一台プジョーの「リフター」は、都会的でスポーティなエクステリアが目を引く新モデル。軽快でパワフルな走りにくわえ、5名乗車時でも、約597ℓの広大なラゲッジスペースを備えています。外の景色が広がるパノラミックルーフも魅力。

欧州車にもマッチする、トーヨータイヤの新製品。

クルマだけでなく、最新のパーツについて知れるのも、イベントの魅力。業界をリードするタイヤメーカー、トーヨータイヤのブースには、都市とフィールドを行き来するSUVに最適なラインナップが展示されていました。

OPEN COUNTRY A/TⅢ

先に紹介した、「リフター」にもトーヨータイヤの最新製品「オープンカントリー A/T III」が装備されていました。オンロード・オフロード問わず多様な地形と気象条件でグリップを発揮しつつ、静粛性と快適性を実現してくれるオールテレーンタイヤです。

こうして見ると、国産車だけでなく欧州車にもマッチする、洗練されたデザインであることがわかります。

人気国産SUVのカスタムカーも。

続いては、国産車を中心にカスタムを行っているファクトリー、flexdream(フレックスドリーム)が手がけた、三菱の最新ピックアップトラック「トライトン GSR FTポーターエンデューロ」をキャンピングカー仕様にカスタムした一台。

こちらは、バスフィッシングブランド、JACKALL(ジャッカル)のプロスタッフアングラー水野浩聡氏の公式サポートカーでした。

国産車向けのルーフラックやラダーをはじめとするカスタムパーツを展開するメーカー、SPIELER(シュピーラー)のブースには、同メーカーのパーツでカスタムされた、スズキの「ジムニーノマド」。こういった最新の人気車向けのパーツの実物が見られるのもイベントの魅力です。

ここで紹介した車両は展示のほんの一部。これからクルマを買う方はもちろん、マイカーをカスタムしたい方も夢が膨らんだことでしょう。

アウトドアアクティビティのギアもたくさん。

フィールドスタイルでは、釣りや自転車、カヌーなど、アウトドアアクティビティを楽しむための道具も各ブースで展示・販売されています。キャンプだけでなく、アクティブな外遊びにもこれから挑戦したい方にもうってつけです!

釣り好きも楽しめるブースも出展。あの人気フィッシャーも。

本誌連載の「GO OUT釣り部」でお馴染みの、アメリカのフライフィッシング公認インストラクターの資格を持つフライフィッシャー、杉坂ブラザーズのショップ、KEN-CUBE(ケンキューブ)も出展。自身らが手掛けるロッドブランド、K.Bullet(ケーブリット)の釣具や、ウエアなどが販売されていました。

アメリカのアウトドアショップを思わせるブースでは、自身がプロデュースしたクラフトビール「TROUTビール」も販売。訪れた方はその場で飲んだり、お土産用に買って帰ったりしていました。

電動バイクやSUPなど、アクティブ派の相棒も探せる。

ROUGHGRID LYNX / ¥495000〜

電動バイクの販売やカスタム、オリジナルのキャンプギアを展開する、BYCRUISE(バイクルーズ)では、同ショップオリジナルの電動アシスト自転車「ROUGHGRID LYNX」の実車を展示。

長年自転車業界で培った知見をもとに、都市のアスファルトとラフなフィールドをシームレスに行き来できるよう設計された一台です。同ブースでは、自転車やカスタムパーツにくわえ、オリジナルのドッグウエアも展開していました。

グリーン、ペット関連のブースも充実。

キャンプのみならず、観葉植物や雑貨、ペット用品など暮らしを豊かにしてくれるような道具も入り混じっているのが本イベントの面白いところ。

ペット関連グッズを愛犬と一緒に探せる。

愛犬と一緒に楽しめるのもフィールドスタイルの魅力。会場にはたくさんのわんちゃん連れの来場者さんたちがいました。

ベビー&ペット用品ブランド、AIRBUGGY(エアバギー)のブースで人気を博していたのは、同ブランドの看板アイテムである、ベビーカーをはじめとするカート類。

なかでもペット用のカートは小型犬用のものから大型犬に対応したものなどさまざまなサイズが展開されていて、実際に愛犬を乗せて使い勝手を確かめていました。

グリーン&ガーデニングも多数。

観葉植物やガーデニング用品を販売するブースも多数出展されていました。特に目立っていたのが、多肉植物。こちらのたくさんのアガベが並んでいたGarage T.E.G.K.では、精密な金属加工技術で作られた、アルミ削り出しのプランターが販売されていました。

生活にグリーンを取り入れてみたい初心者から観葉植物の沼にどっぷりハマった方まで楽しめます。

体験やプログラムもイベントの見どころ。

会場での楽しみ方は、買い物だけに留まりません。なかにはワークショップを展開するブースや、フードトラックでの食事、豪華ゲストを迎えてのトークショーなど、1日では回りきれないほどのコンテンツが溢れています。

さまざまなブランドのワークショップ。

カメラ用の三脚を流用したアウトドアテーブルを生み出し、一世を風靡したガレージブランド、38explore(サーティエイトエクスプロー)のブースでは、ブランドの人気LEDランタン「38灯」を好きなカラーのパーツを組み合わせて自分好みに作れるワークショップを実施。

参加者たちは、たくさんのカラフルなパーツの中から好きなものをチョイスし、夢中で自分だけの「38灯」を組み上げていました。豊富なカスタマイズパーツも販売されており、作った後の拡張も楽しめます。

切れ味鋭く、デザインもいいアウトドアナイフが人気のブランド、FEDECA(フェデカ)のブースでは、カトラリーや栓抜き作りを楽しめるワークショップを展開。同ブランドの製品の特徴であるさまざまな形状のウッドグリップの中から好きなものを選べるようになっていました。

参加者たちはハンマーを使って金属パーツに槌目をつけ、鍛冶体験を楽しんでいました。

買い物や体験の後は、フードトラックで腹ごしらえ。

屋上には、さまざまなフードトラックが展開。たくさんの来場者さんたちが、快晴の下、開放的なロケーションで買い物や体験のあとの腹ごしらえをしていました。

フードのみならず、アルコールも提供されてビアガーデン気分。気心の知れた仲間と集まり、盛り上がる方もあちらこちらにいらっしゃいました。

豪華ゲストたちによるトークショーも開催。

さらには、ハピキャンチャンネルでお馴染みのおぎやはぎや、ゆってぃをはじめとするアウトドア芸人や、YURIEさん、さーやんさんらアウトドアインフルエンサーによるトークショーも両日ともに開催。

自身がアウトドアにハマったきっかけや、魅力、思い出話や”あるある”トークなどで会場を沸かせていました。

GO OUTブースにも、たくさんのご参加ありがとうございました。

GO OUTブースでは、本誌発刊200号を記念して1回200円で参加できるゲームコーナーを展開。収納ボックスに道具を上手に詰める「ギアテトリス」や、ペタンクやモルックに似たサイコロを投げて点数を稼ぐ「POCKゲーム」の2種類のゲームのどちらかをクリアすると、豪華景品がもらえる催しです。

シンプルだけど奥が深いゲームに大人も子供も夢中に。当日はたくさんのご参加ありがとうございました!

“遊びの祭典”は、来年もビッグサイトで継続開催。

最新ギアやカスタムカー、注目ブランドとの出会いはもちろん、ワークショップやフード、トークショーまで、まさに“遊び”が詰め込まれていた「FIELDSTYLE TOKYO 2026」。会場には、ただモノを買うだけではない、アウトドアを通じたコミュニケーションや熱量が溢れていました。

これからキャンプや外遊びを始めたい人にも、新しい刺激を探しているベテランにも刺さるコンテンツばかり。来年以降も東京で開催されることが決まった本イベントですが、今回の盛り上がりを見る限り、さらに注目度が高まっていきそうです。

6月の大型イベント「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」もお見逃しなく!

「FIELDSTYLE」は幕を閉じましたが、来月にもビッグイベントが控えています。2026年6月26日(金)〜28日(日)には、幕張メッセで「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」が開催。アウトドア、クルマ、ファッションなど、多彩なカルチャーが集まるので、今回のイベントに参加できなかった方は要チェック。愛犬家の祭典「TOKYO DOG SHOW」も同時開催されるのでお見逃しなく!

Photo/Taizo Shukuri

Tags
akimoto yuuki
作成日