ジブンらしく、効率的に。規格住宅の住まいづくり、本音を聞いた。【石川県白山市 20代夫婦の場合】

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ジブンらしく、効率的に。規格住宅の住まいづくり、本音を聞いた。【石川県白山市 20代夫婦の場合】

家づくりの選択肢にあがるのが、ジブン好みにすべてを設計できる『注文住宅』と、あらかじめ決まった規格の中で家を建てる『規格住宅』。

自分好みにとことんこだわれる注文住宅は憧れるけど、そのぶんコストがかかりハードルが高い。その点、既存モデルからベースを選ぶ規格住宅は、予算的にもグッと現実的。

最近は規格住宅のブランドも増え、アウトドア好きや趣味人にハマるデザインの住宅も充実しています。そんなわけでGO OUTでは、いまリアルに選ばれている『規格住宅』にフォーカスすることに。

とはいえ、実際に家を建ててみないとわからない疑問もたくさん。そこで規格住宅で理想の住まいを手に入れた方に話を聞き、そのメリットやデメリット、リアルな本音を聞いてきました。

山下元春さん(公務員)、胡桃さん(ショップスタッフ) 石川県で生まれ育ち、4年前に結婚した夫婦。ファッションが好きという共通の趣味があり、家づくりも2人の意見をしっかり反映している。
今回紹介するのは、住宅メーカーのLIFELABELを代表する規格住宅ZERO-CUBEシリーズで展開されるZERO-CUBE WAREHOUSEというモデル。3LDK+土間という間取りを選んだ山下邸。

今回話を聞いたのは、石川県白山市に住む山下さん夫婦。戸建て購入前は元春さんの出身地という市内にアパートを借りて暮らしていたそう。

「地元の友人や職場の先輩も、みんな戸建てを購入しています。ジブンたちもいずれは家を買うのだと想像はしていましたが、お金が貯まってからだと思い、あまりリアルには考えていませんでした」。

そんななかで、Instagramの広告で偶然見たLIFELABELZERO-CUBE WAREHOUSEというモデルに出会ったとか。

「夫婦そろってアメリカンカルチャーが好きで、このZERO-CUBE WAREHOUSEが理想的でした。将来はこの家に住みたい、と2人そろって考えるようになりました」。

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家作りってやっぱり高い!リアルなところ、予算はオーバー。

あまり家づくりについてリアルに考えていなかったと話す山下夫婦でしたが、偶然にも石川県でLIFELABELの家を手掛ける工務店がZERO-CUBEというモデルのオープンハウスを開催するとの情報をキャッチ。「とりあえず」という気持ちで遊びに出かけたことが、大きな転機になったと話します。

「実際に見に行ったのは理想のZERO-CUBE WAREHOUSEと別のモデルでしたが、外観はほぼ同じ四角形。雰囲気は掴めたと思います。InstagramやHPなど画面で見るだけでなく、本物の家に足を踏み入れたことで『こんな家に住むんだ』と実感が湧き、戸建て購入が身近になりました。善は急げということで、早々にこの工務店に話を聞きに行ったんです」。

そこで直面したのは、考えていた予算では家づくりは難しいという現実。

「資料を見て上物代も載っていたし、土地代もなんとなく計算しておおよその金額を考えていたのですが、いざ話を聞くと予算が全然足りなくて。まだまだ知識が足りてなかったようです……」。

とはいえ、いずれ戸建てを購入する計画は変わらず。「早く建てたほうがお得になる」という先輩のアドバイスを受け、予算の上限を引き上げることで購入を決意。

「せっかく予算も上げたし、後悔のないよう自分たちの希望はできるだけ工務店に伝え、図面の作成が始まりました。土地探しは同時進行でしたが、規格住宅なので必要な土地の大きさも計算しやすかったです」。

完成図が見えているからこそ!大胆アレンジの理想空間も予算内に。

山下夫婦が選んだのは、実際に内見したZERO-CUBEの躯体に、理想だったZERO-CUBE WAREHOUSEの内装。メーカーの特徴として、規格と規格を組み合わせることが可能だとか。

ZERO-CUBE WAREHOUSEはアメリカの倉庫のようなブルックリンテイストの内装で、倉庫感のある鉄骨を使ったデザインや工業用ライトのほか、胡桃さんが特にお気に入りというヘリンボーンの床などは標準仕様。ジブン好みのテイストでディテールまで装飾されているため、そのままでも理想の空間が完成するのが、規格住宅のメリット。

そのままでも満足なモデルでしたが、どうしても譲れなかったのはリビング横に作ったウォークインクローゼット。

「お互い服が好きだったので、リビングの横に洋服をディスプレイできるくらいの大きめのウォークインを作りたくて。これだけは譲れませんでした」。

本来は1階リビングに大きな掃き出し窓とウッドデッキが付き、キッチン後ろは赤い煉瓦の壁がデザインされていたこのモデルですが、クローゼットを作ることから、これらを大胆カットし予算を削減。

「キッチンの後ろはコンクリート壁がいいと思って。リアルな模様のウォールペーパーにして節約しました」。

また、ウェアハウスのインダストリアルな雰囲気を強調するため、鉄骨の階段はあえて無塗装にすることでより無骨に。こうしたアレンジは完成図が見えているからこそオーダーできたとか。

「掃き出し窓やレンガの壁をなくせば大きく雰囲気も変わりますが、既に完成されたモデルを見ているから、アレンジした後の空間も想像しやすかったです」。

まるでパズル!ディテールのアレンジもメリハリを付けて。

また、建具やスイッチ、照明などのディテールは規格で決められたものを使用しつつ、ヒトが集まる1階は細部にまで好みを反映。例えば洗面台はモールテックスを使い、配線管が剥き出しになった照明をプラス予算でセレクト。壁に使った白タイルは規格内の決まったものから色を選んでいます。

配線管を見せた照明は玄関にも。さらに玄関には有孔ボードの壁も取り付けてもらい、ヒトの出入りが多い場所は、できる限りこだわったデザインで仕上げています。引っ越し後は元春さんが集めたシュプリームのアイテムを飾り、お気に入りの空間が完成!

ほかにも、煉瓦の壁や掃き出し窓をやめたことで予算も浮き、もともと設定されていたモデルではなく、食洗機付きのアイランドキッチンを別メーカーのタカラからセレクト。キッチン背面は扉ありの収納棚が付いたモデルにグレードアップしました。

一方で、2階はすべて規格の中から選ぶ最低限の素材を使い、予算内に納める工夫を。

「ドアも指定のカタログから選んだもので、床も木目調のフロアタイルにしています。トイレもありますが、人目につく1階とは種類を変えて安いモデルにしたりと、予算オーバーしないようにメリハリを付けました」。

意外と自由だった!選べる間取りで、暮らしやすさも十分。

このZERO-CUBE WAREHOUSEは、2階の間取りを1LDKから3LDKの中で選べる仕様。将来のことを見据え、山下さんは3LDKに。さらに、山下邸宅は水回りとキッチンの場所を変えていますが、その理由は玄関とパントリーを直通にするためだったとか。ここも胡桃さんが譲れなかったポイントのひとつ。

「買い物帰りにそのままキッチンに荷物を運び込めるようにしたくて。この間取りも譲れないこだわりで、3回くらい図面を直してもらいました」。

この間取りを実現するために一カ所にまとめた水回りですが、ここにもポイントが。

「予算を抑えるためにお風呂場とトイレにはあえて洗面を取り付けず、洗面台をひとつに集約することにしたんです。そのため、トイレとお風呂場が真横に並んだレイアウトに落ち着きました」。

さらに洗面台のスペースは、玄関奥に設置した土間と繋がるドアが。雪国ということで雪かき用の道具などを置くため、元春さんの希望で土間を作ったそう。

「初めは庭を作る予定だったのを途中からやめて。その分、当初より土間が広くなりました。1点妥協したのは壁紙ですね。OSB合板の壁が理想でしたが、これは予算の都合で断念。でもコンクリートの質感がリアルな壁紙を選び、世界観をそろえることにこだわりました」。

増やして減らして、規格内だから見えやすくなった理想の家づくり。

既にできあがったモデルがそのまま手に入る規格住宅だからこそ、より理想の家を作ることができたと話す山下さん夫婦。

「細部まで作り込んであるからこそ、アレンジしたい箇所も明確にわかったし、予算も見えやすくなりました」。

ゼロからつくる注文住宅とは違い、すべてを決める必要もなし。山下邸のように足し算引き算しながら、メリハリを付けてアレンジを加えればコスパも◎。今回の取材で感じた規格住宅の最大のメリットは、最短距離でより理想的な住まいに近づけられる、ということでした!

Photo/Chie Kushibiki

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Shiyori Kawamura
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