ロレックス創設者のハンス・ウイルスドルフによって、1926年にスイスで誕生した「TUDOR(チューダー)」。高級腕時計ブランドとして普遍的な価値を持つ存在ながら、長い歴史のなかでプロフェッショナルたちの過酷な環境下で採用されてきた実績もあるので、じつは現代のアクティブライフとも相性抜群。
アウトドア派のこだわりライフスタイルをハイエンドに格上げしてくれる、オトナの相棒といえるホンモノの逸品だ。
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ギア感覚でタフに愛用して、経年変化を味わいたい。
「この秋は渓流釣りに挑戦してみたい」というneruさんは、湖畔でロッドを手にし、お気に入りのギアに囲まれたソロキャンプを満喫。そんなフィールドでの優雅なひとときに、『RANGER』と『BLACK BAY BRONZE』を着用してもらった。


洗練されたキャンプギアを展開するブランド「ネルデザインワークス」のデザイナー。アウトドアにまつわる事業も多角的に手がけるなか、東京・二子玉川でドーナツ屋の「DO&CO.(ドゥーアンドコー)」をオープン。こだわりのドーナツはもちろん、アウトドアギア同様に洗練された内装も見所。
「チューダーはハイブランドのイメージを連想するけど、冒険家やミリタリーに選ばれてきたルーツがあるから、アウトドアでも浮かないルックスですよね。実際に着用してみると文字盤も見やすくて実用的。どちらのモデルも、オーソドックスだけど完成されたデザインだと思います」。
冒険精神を体現した、ツールウォッチを継承する「RANGER」。

’50年代の北グリーンランド遠征隊が実際に着用したモデルをもとに、1965年に発表された初代レンジャーのデザインを継承。39mmスチール製ケース、ベージュの夜光インデックスを配した文字盤、先端が赤い秒針など採用し、ミリタリーテイストを高める「ファブリックストラップ」を装着。¥459800
さらに、自身が長年愛用するキャンプギアとの共通点についても話題に。

「昔から無骨なギアの使い倒した雰囲気が好みで、ジブンでも真鍮製のアイテムを作ったりしています。『ブラックベイ ブロンズ』の質感は、まさにそんなカンジ。高級感があるけど、ブロンズ製のケースなら傷付いても気にならないし、むしろ、それも味になるはず。ヴィンテージのランタンみたいに、アウトドアでタフに愛用して、経年変化を楽しむのもありですね」。

neruさんが着用する『BLACK BAY BRONZE』にセットされたベルトは、肉厚なブラックヌバックレザーを使う。ブロンズ製のバックルともに、美しいエイジングが期待できる。
ブロンズ製ケースが唯一無二の輝きを放ち、味わいを生み出す。

海軍やダイビングの装備に着想を得た、43mmのブロンズ製ケースが特徴的なダイバーズウォッチ。「スノーフレーク」針や大きなリューズなど、クラシックなディテールも魅力。ブロンズ製のケースはライフスタイルに合わせて美しく変化するため、長く愛用することで唯一無二の輝きに。¥682000
憧れの腕時計を着用すれば、作業のテンションが高まる。
愛車の日産キャラバンを車中泊仕様にカスタムし、モバイルオフィスとしても活用している秋元さん。時間があるときは郊外までドライブして、絶景スポットで作業をすることも。そんなアクティブライフでセレクトしたモデルは、定番人気のダイバーズウォッチの『BLACK BAY 58』。


アウトドアに関する記事の執筆やコーディネート、ディレクション、プロダクトデザインなどを担う、アウトドア界隈のクリエイティブ系マルチタスカー。プライベートではキャンプとDIYを楽しむなか、最近はプラモデルにもハマり、プロモデラー並みの作品を連発している。

着用時にストレスを感じさせない、ほどよいサイズ感で、文字盤の視認性も高い。「作業の邪魔にならないし、暗い車内でも一瞬で時間がわかるのも便利。まさに機能美ですね」。
「重厚感があって、ハイエンド感のあるデザインだけど、カジュアルなシーンにも合うから驚きました。個人的にはマットブラックのベゼルと、ピンクゴールドメッキのマーカーの組み合わせがお気に入り。ブラックの文字盤も含めて、配色のバランスが最高。スタイルを選ばずに使えるから、デイリーユースで活躍すると思います」。
往年のダイバーズウォッチを彷彿とさせる傑作。

ブランドで初めて200m防水を実現したダイバーズウォッチの発売年、1958年にちなんで命名。往年のモデルを踏襲しつつ、39mmケースのミディアムサイズで汎用性を高めた。ブラック×ゴールドのカラーコンビネーションも魅力。リューズにチューダーローズの刻印が入り、スチール製ブレスレットはリベット付きというこだわりも注目。¥610500
腕時計はもっとも身近な道具的アクセといえるが、お気に入りのモデルを着用するだけでキブンが高まるなど、モチベーションを左右する大切な存在でもある。
「こうした開放的な場所でシゴトをすると集中できるし、いいアイデアが浮かぶことが多いんですよ。でもそれ以上に、この時計を着用するだけでテンションがアガって、作業が捗る気がします(笑)」。
レザー&ラバーのハイブリッドストラップ装着モデル。

neruさん着用のレンジャーと同モデルながら、こちらはファブリック調の型押しが施され、ベージュのステッチがあしらわれた、ブラックレザー&ナチュラルラバーの「ハイブリッドストラップ」仕様。より精悍なルックスとなり、アクティブシーンにフィットする。そのほか、レンジャーにはサテン仕上げスチール製ブレスレットもある。¥459800
その他モデルも注目作揃いの、「BLACK BAY」コレクション。
60年以上にも渡るTUDOR(チューダー)のダイバーズウォッチの歴史を受け継ぎ、伝統的なデザインと最新の技術を融合することで進化した「BLACK BAY」。“ネオ・ヴィンテージ”という世界観を構築し、時計の目利きたちも満足させている。
BLACK BAY PRO(左) ディアルタイムゾーン表示、GMT機能内蔵の一体型マニュファクチュール キャリバーを採用した、テクニカルウォッチの「ブラックベイ プロ」。39mmケースにスチール製固定ベゼルをセットし、コンパクトながら堅牢性にも優れる。乳白色の文字盤のオパラインダイアルも新登場。¥642400
BLACK BAY 58 925(右) 高品質なシルバー925のケース、裏蓋からムーブメントがのぞくオープンケースバックをダイバーズウォッチで初採用したモデル。ブロンズ製ケース同様に、長く使い込むことで美しいエイジングが楽しめる。トープカラーの文字盤とファブリックストラップもスタイリッシュ。¥706200
先駆性にこだわるTUDORの歴史は、「天性の挑戦者」の軌跡。

1926年にスイスで誕生したTUDOR(チューダー)は、英国の北グリーンランド遠征探検(写真上、1952〜54年)や、フランス海軍のダイバー(写真下、1961年)が実際に着用してきた歴史を持つ。常に先駆性を備えた腕時計を作り続けているが、その根底にあるのはブランドスローガンの『BORN TO DARE(天性の挑戦者)』のマインド。ブロンズやシルバーなど腕時計では珍しい素材を取り入れていることも、そうした哲学を体現した証といえる。
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(問)チューダー www.tudorwatch.com/ja
Photo/Takuma Utoo Report & Text/Masatsugu Kuwabara








