古着好き・釣り好き必見!代々木上原「Color at Against(カラアゲ)」はカルチャーが交差するセレクトショップだった。

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Color at Against (カラアゲ)の店主高橋さん

代々木上原駅から徒歩2分。鮮やかな黄色い外壁が目印の古着屋「Color at Against(カラーアットアゲインスト)」、通称カラアゲ。

釣りやアウトドアのカルチャーをファッションに落とし込むユニークなセレクトで知られ、2012年のオープン以来、古着好きやアウトドア愛好者から支持を集めてきた。

Color at Against (カラアゲ)の店内

今回は「釣りと古着が交わる」「ユニークでセンス抜群」と評判の同店を訪問。実際に足を運んでみると、想像以上に店主・高橋さんの“好き”が凝縮された空間で、ユニークなセレクトとセンスあふれるオリジナルアイテムには、確かなこだわりが感じられた。

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内装は「自分の部屋」。遊び心と生活感が同居する。

Color at Against (カラアゲ)の店内

3年前に改装されたという店内は、木の梁を活かした天井と、古民家のような温かみを感じる空間。

セレクトショップと聞くと、小綺麗で入りにくいような印象があったが、カラアゲはラックには古着や雑貨が無造作に並び、一見カオスだが、不思議と居心地が良い。

元は電動式のリキュールディスペンサー。この表情がたまらなく好きだそう。
プル式バルブのサイクルボトルやフィギュアなど、ジャンルにとらわれない小物が同居している。

カオスだが、無秩序ではない。帽子やTシャツが立体的にディスプレイされ、来店者が自然と手に取りやすい工夫がなされている。そしてそこかしこに、高橋さんの好きなおもちゃやフィギュアが。

壁際には釣り竿やタモ網が掛けられ、アウトドアと日常の境界線を曖昧にしている。「家に置いても違和感がないものしか仕入れない」という店主のスタンスが、そのまま形になっている。

趣味連動型のセレクト。釣りが店のテーマを決定づけた。

Color at Against (カラアゲ)の店主高橋さん

当初はキャンプギアやアウトドア古着を中心に扱っていたが、6年前に釣りを始めたことをきっかけに店の方向性をシフトチェンジ。「自分の趣味と連動させる」ことをコンセプトに、釣りとファッションを横断するセレクトに舵を切った。

Color at Against (カラアゲ)

店内に並ぶのは、Patagonia、L.L.Bean、Columbiaといったアウトドアブランドの古着に加え、アメリカでしか見つからない90年代のフィッシングTやアウトドアギア

「釣りやキャンプでリアルに使えるけど、街でも着られる」。そんなセレクトのバランス感覚が、この店の大きな魅力だ。

RWCHEのシャツ

さらに、友人が立ち上げたブランド「RWCHE(ローチ)」のアイテムも。プライベートでの繋がりから取り扱い始めたブランドも豊富で、さまざまなジャンルレスなセレクトも魅力の1つだ。

映画や趣味にインスパイアされた、オリジナルアイテムに宿る遊び心。

“SERPICO” Sailor Hat 2 ¥8800

店内のラックには、カラアゲならではのオリジナルアイテムも並んでいる。たとえば映画『セルピコ』をモチーフにしたセーラーハットは、釣り用にストラップを付け外しできる仕様にアレンジされたもの。

カルチャーを背景に持ちながら、実際のフィールドで活躍する実用性を備えているのが面白い。

 Scenic Tee M/L/XL ¥5940

観光地の土産TをイメージしたオリジナルTシャツも外せない。奥多摩や長野の山々をグラフィックに落とし込んだデザインは、自然とカルチャーをユーモラスにつなげ、着るだけで旅気分を誘ってくれる。

Made in USA / 90’s Printed Tee

そして90年代のアメリカのフィッシングT。ユニークなデザイン、釣り好きにはたまらないヴィンテージTシャツは、ファッション好きの心もわしづかみにする存在感がある。

「趣味とカルチャーを服に落とし込む」という店主のスタンスが、そのまま形になったラインナップだ。

カラアゲから徒歩数分、ラゲーライスがうまい「按田餃子」。

お気に入りのご飯屋さんはあるんですか、と伺うと、高橋さんがハイテンションでオススメしてくれたのが、「按田餃子」だ。

「俺は大盛り2皿食べちゃいます。それでちょうどいいくらいウマいし軽い」と熱く語るのは、餃子ではなくラゲーライス。「ラゲー」とはなんだろう……?と気になった編集部は取材後、直行することに。

おすすめのお店「按田餃子」のラゲーライス。

按田餃子のラゲーライス

取材後、編集部が訪れたのは「按田餃子 代々木上原パワー店」。カラアゲから徒歩3分ほど、駅前の道路に面していて、駅からのアクセスも抜群だ。

おすすめされたラゲーライスと、自家製クラフトコーラを注文。すぐに提供されてきたラゲーライスは、きくらげと金針菜をメインに、八角で柔らかく煮た豚肉、玉ねぎをアジア風のタレでまとめた一品で、一度頬張ればもう止まらない。

按田餃子のラゲーライス

脂っこさもなく、軽さを感じるほどで、子どもや女性でもペロリと食べられそうだ。2皿食べてしまうというのも納得のウマさだった。一緒にオーダーしたコーラは特大サイズ。こちらもスパイスがいい塩梅で効いていて、大満足の一杯だった。

ちなみに「ラゲー」について調べてみたところ、「キクラゲ」の愛称だそうだ。

未来への構想。釣りを理由に全国行脚。

Color at Against (カラアゲ)の店主高橋さん

これからは全国の古着屋やセレクトショップでポップアップを仕掛けたいと話す。各地で釣りをする“理由付け”を兼ねた動きを企んでいるそう。

さらに高橋さんは、漁協と組んで「漁T(漁協Tシャツ)」を制作し、売上の一部を魚の放流に充てる社会貢献なんてできたらいいなあ、と話す。趣味とカルチャーを地続きに楽しむスタンスは、今後さらに広がりを見せそうだ。

釣りも古着もカルチャーも。交差点にあるのが「カラアゲ」。

釣り好きやアウトドア好きはもちろん、ストリートカルチャーや古着ファッションに関心がある人にもぜひ訪れてほしい。

高橋さんの遊び心と人懐っこい人柄に触れれば、誰もがまた帰ってきたくなるはずだ。

■𝘾𝙤𝙡𝙤𝙧 𝙖𝙩 𝘼𝙜𝙖𝙞𝙣𝙨𝙩
住所:東京都渋谷区西原3丁目14−6 1F / 代々木上原駅徒歩2分
Open:13:00~18:00 不定休(Instagramにて要確認)
tel:03-6407-0961
Online Shop
coloratagainst-online.net/
Instagram
@color_at_against

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Yuhei Tokimatsu
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