キャンパーたちの暑さ対策とは? 夏キャンプを快適に過ごすためのアイデア集。

作成

今回は、手練れキャンパーたちの夏キャンプ対策を特集。どんな工夫をして、快適にキャンプを楽しんでいるのか? というわけで、7月末に開催されたGO OUT CAMP 猪苗代で突撃取材。夏ならではのアイデアをピックアップしました。

取材は、7月19日(金)~21日(日)に開催された、GO OUT CAMP猪苗代vol.10の会場にて敢行。この日の気温は、都心よりは低いものの、日中は強い日差しが降り注いでいた。

Table Of Contents : 目次

速乾アイテムで夏の快眠を確保。

RYOHEIさん

猪苗代湖畔のロケーションの良い場所にサイトを構え、会社の同僚たちと時間を過ごしていたRYOHEIさんの夏の暑さ対策アイテムは、速乾素材のタオルと手ぬぐい。

旅行やウォーターアクティビティ、登山に便利なアイテムだが、夏の快眠環境作りに活用していた。

ノマディックスのタオル

「エアマットは汗を吸わないので、寝汗で不快になりがち。この速乾タオルを敷くことで、汗を吸水蒸発してくれるので、背中の蒸れを防いでくれます。汗を吸ってくれる分、体感温度も下がって快適です」

ウルトラグッドラックの旅の手ぬぐい & クーラーショックの保冷剤。

「暑い夜は、保冷剤にウルトラグッドラックの手ぬぐいを巻いて氷まくらにしてます。こちらも速乾なので保冷剤の結露で頭がビショビショにならなくて調子いいです。クーラーショックの保冷材は溶けるとやわらかくなるので氷まくらにおすすめ」

筆者も家で氷まくらを使っているが、保冷剤を氷まくらにしてキャンプで使う発想はなかった。特別なアイテムはいらないので、マネしたくなる暑さ対策だ。

手軽ながら効果的。蛇口付きジャグで打ち水。

三茶のあべさん

暑さ対策は、体を直接冷やす以外にもある。強い日差しのもと、仲間たちとタープ下でキャンプを楽しんでいた、あべさんが教えてくれたのは、ジャグを活用した打ち水。

水が蒸発するときに地面の熱を奪う原理を用いて、体感温度を下げる打ち水は、手軽にできる暑さ対策だ。

岩谷マテリアルのウォッシャブル ウォーターバッグ5ℓ

「重いジャグだと水を撒くときに大変なので、この簡易ジャグを使って打ち水してます。蛇口で水の量をコントロールできる点も便利です。日なたに撒くとすぐに蒸発してしまうので、なるべくタープの日陰に撒くようにしています」

「バケツで撒くのと違って、ジャグだと狙って水を撒けるので、隣のサイトの方にしぶきが飛ぶ心配もないですね!」

約1.5℃体感温度を下げるという説もある打ち水。取り回しの良い蛇口付きジャグがあればベストだが、あらかじめ何本かのペットボトルに水を汲んでおき、打ち水するのも良さそうだ。

一度は試してほしい、冷感ミスト。

かおるんさん

意外な暑さ対策アイテムを教えてくれたのは、冷たいドリンクを片手にアウトドア女子会を楽しんでいた、かおるんさん。Tシャツの袖に吹きかけていたのは、ドラッグストアなどで買える冷感スプレー。

配合されたメントールの効果でひんやり感が得られる仕組みだ。

トプランの冷感ミストシャツ用

「日常の暑さ対策で買ってみたら、結構良かったのでキャンプにも持ってきました。衣服に吹きかけるとひんやりとして心地いいので、リピートしてます。除菌・消臭効果もあるので、汗対策にも」

このスプレーの存在を知らなかった筆者、試しに背中に吹きかけてもらったが、実際に効果を感じられた。キャンプ道具だけでなく、ドラッグストアにもキャンプの暑さ対策に使えるアイテムが見つかるのでは?と新しい視点に気づかされた。

ファン付き空調服で快適設営。

ひろしパパさん

遮光性の高いタープやテントで、快適そうにファミリーキャンプの時間を過ごしていたひろしパパさんの暑さ対策は、ワークマンで購入したというファン付きのベスト。

キャンプで使用している方はまだあまり見かけないけど、愛用者のリアルな感想は?

ワークマンのウィンドコアベスト

「一番暑さを感じる、テントやタープを設営しているときによく使っているのが、ワークマンのファン付きベスト。ちなみに、内側のポケットに保冷剤を入れるとより涼しさを感じられます」

「裏側にアルミコーティングがされているので、熱を反射してくれるのもポイント。ちなみに背中には、グラインドロッジでスクリーンプリントを施してもらい、自分だけの一着にカスタムしています」

筆者も気になっていたファン付きベスト。生粋のワーキングアイテムなだけに、フィールドでの実用性は高そうだ。

暑さ対策の視点を広げて、快適な夏キャンプを。

打ち水のようなプリミティブな対策から、空調服まで、さまざまな手法で暑さを軽減していたリアルキャンパーたち。キャンプギアにこだわらない、アイテム選びが印象的だった。

いずれの暑さ対策もキャンプはもちろん日常でも使える、アイテムやテクニックなので、暑がりさんはぜひ導入してみてほしい。複数の対策を組み合わせるのも有効だ。

Tags
akimoto yuuki
作成