1960年代にデビューした「Ocean Pacific(オーシャンパシフィック)」は、サーフカルチャーを牽引する存在として’70年代に急成長。ビーチだけでなくタウン&ストリートでも支持され、コーデュロイ製ショートパンツやオープンカラーのサーフポロといった名作を数多く生み出してきた。
今や横ノリ系に限らず、さまざまなシーンとマッチするライフスタイルブランドとなったオーシャンパシフィックだが、この春夏の注目作は何を隠そう「Tシャツ」。らしさもあり、アジもある絶妙な加工とルックスで、感度高めの外遊び人から注目を集めている。
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欲しいムードを醸し出すオゾンウォッシュがポイント。
オーシャンパシフィックの新作Tシャツがアウトドアフリークに刺さるのは、ハイレベルなオゾンウォッシュ加工のおかげ。強力なのに生地へのダメージがないオゾンの酸化効果によって、やわらかい風合いやリアルな着古し感を実現し、長く愛用できるタフさまで獲得した。
漂白剤を使用する一般的なウォッシュ加工と違い、空気から生成するオゾン由来のため環境負荷が少ないのも特徴。水の使用量が少なく済むのと合わせ、非常にエコフレンドリーな加工とされている。外遊び人としては見逃せない要素だろう。
シックとポップを見事なバランスで共存。
¥5940
強い日差しのもと海までの道を、サーフボードとともに何度も行き来したような退色感が魅力。特にブラックボディは洗濯を繰り返すことで現れる毛羽立ちがわかりやすく、長年着込んだ表情が自然に再現されている。
モノトーンの落ち着いた配色がストリートからアウトドアまで、幅広いテイストにマッチ。オリジナルキャラクターのサーフタイガーとともに落とし込まれるメッセージは、ライディングのフィニッシュに欠かせない定番テクニックを示す。
サーフスラングをカレッジ風に大胆プリント。
¥5940
春らしい軽妙ペールトーンにラフな風合いが加わり、甘すぎずイイ感じに仕上がったのはオゾンウォッシュだからこそ。”GLASSY”シリーズは今回リリースされたコレクションのなかでもスクールテイストが強く、アクティブな雰囲気満点。インナー使いしても十分なインパクトを放ってくれる。
海面が鏡のようにツヤツヤして穏やかな、サーフィンにベストな状態を示すワードをカレッジ調のアーチデザインで。くすんだボディとスポーティなカラーの馴染みがよく、主役に挿し色役とさまざまに活用できる。
ちょいレトロな雰囲気がヴィンテージ感を煽る。
¥5940
パキッと眩しいピュアホワイトもよいけど、フィールドにハマるのは少しナチュラルなオフ白系。理想的といえる色みをホワイトT×オゾンウォッシュ加工で具現化した。クラシックなデザインのプリントも褪せ感しっかりなので、よりヴィンテージライクなノリを演出。古着マニア納得の出来栄えに。
使い込んだ感じを醸すボディと大きめキャラのヌケ具合が相性バッチリ。リアルユーズドで見かけることの多い配色もツボだ。とはいえ、必要な清潔感はキープしているので、野暮ったく見えないのがありがたい。
全モデルに採用されるこだわりのディテール。
ヴィンテージの風格が再現された褪せた色やアタリ、しなやかでやさしい風合いを、上質なコットンボディとオゾンウォッシュ加工のコンビネーションで獲得。袖を通した瞬間から着慣れた雰囲気が味わえ、しかも出会った時と変わらぬ色み、質感を長期間キープする。
後ろ身頃が長いテールカットデザインだから、シンプルに1枚で着たって主役確定の存在感。サイドスリットが突っ張りを防ぎ、ロンTの上からもレイヤードしやすく。
サーフフレーバーとアウトドアのミスマッチ感が新しい。
老舗ブランドが自身のルーツに現代的センスを取り入れて完成させた渾身のコレクション。普遍的に欲しいヴィンテージ感と季節感あるサーフテイストを融合させつつ、適度なユルさも放つTシャツたちが、外遊び人に刺さるのは当然といえる。直球アウトドアとは一味違うコーデを目指すなら、今時期からチェックしておきたい。
(問)ニッキー tel:03-3842-6413/Op公式通販サイト:https://www.oceanweb.jp/
Photo/Takuma Utoo
Styling/Ryosuke Ito
Hair&Make/Taichi Yoneo
Model/Patricio