たいていのヒトは、それぞれジブンなりの理由があって10代にファッションに興味を持ち始めて、20代に最高に熱狂して、30代には地に足付いたぶん、とことんコダワリが強くなって……だいたいそんなカンジかと思います。
で、40代になった今はどうなんでしょうか。なんというか、いいカンジでマイペースなヒトが多いように思うのです。ジブンの「好き」に没頭しすぎて、時代と付き合うのを辞めてしまうのではなく、ちゃんとそういう空気も感じながら、ユル~くジブンのペースで楽しんでいる……そう、まさに「チルアウト」なんですよ。
なるほど、コダワリの向こう側って、さらなるコダワリじゃなくて、もっとユルくなる方に向かってたんですね。
そんなマイペースで「チルアウト」なスタイルにたどり着いた、40代のオトナたち8人のMYスタイルを拝見していきましょう。
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CHILL OUT STYLE #8
Kazuhiko Kai
甲斐一彦/BAMBOO SHOOTS ディレクター・43歳
中目黒の名店「バンブーシュート」のディレクター。自身の極私的ワードローブからインスパイアされたブランド「バンブーシュ ート」と「ザックパック」のディレクションも手掛ける。
「最近になって、初めてオールデンを買いました」。
10代で古着にハマり、ヴィンテージのアウトドアウエアを通してアウトドアに興味を持ちだしたという甲斐さん。アウトドアとファッションをクロスオーバーさせた独自の価値観を世に提唱してきたパイオニアは、今どんな服をどう着ているのだろうか?
「今は自分の中で何十年かに一度のビックサイズブームですが、こんな感じに好きなサイズ感がその時々で変わるくらいで、服を買う量は昔も今も変わらないし、ずっと古着とアメカジが好きだし、基本はブレないですね」。
「それでも自分の中では少し変化があって、それはやっぱり年齢によるところが大きいのかも。例えば……と人に言うのもはばかられるくらいだけど、最近初めてオールデンを買いました(笑)。歳を取ったし、ちゃんとした革靴も持っておこうかなと思ったんですよ。あとは、最近引っ越しを機に初めて断捨離をしました。昔はまったく洋服が処分できなくて、ずっと持ち続けて いましたが、これも大人になったからこそ為せる業かもしれませんね(笑)」。
甲斐さんの愛用アイテムを拝見。
MOUNTAIN HARDWEAR SPECIALLY FOR N.HOOLYWOOD./ナイロンシャツ
「大好きなアウトドアブランドと自分の友人の好きなデザインが合体したら、やっぱりすごい良くて。こないだの春夏に買ったものです。ナイロンの質感と黒の組み合わせが気に入ってます」。
Alden/スエードブーツ
「歳も取ったし、ちゃんとした革靴を買おうと思って、ここ最近やっと初めて買いました (笑)。細くてまだ痛いけど、履き心地はやっぱり最高です。かなりしっくりきてます」 。
Hyperlite Mountain Gear/バックパック
「アウトドアでも使うし、ちょっとした旅行でも使います。機能性で選んだというよりは、見た目が個人的にツボ。ストレスなく背負える軽さもいいですね。これはタグが変わる前のものです」。
Vintage/アーミーチノ
「最近引っ張り出して、よく穿いてます。なんか、太くて楽でいいんですよ。この1956年のチノパンもだいぶ昔に買ったもので、たぶん20年くらい前だと思う。太めのチノパンはずっと好き」。
RRL/シャンブレーシャツ
「ずっと古着のシャンブレーばかり着ていたけど、気持ち的に気兼ねなく着れるから最近は現行モノも着るようになりました。RRLのシャツはボタンが貝ボタンだったりして、かっこいい」。
他にも盛りだくさん! 続きは別冊GRAND GO OUTにて!
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■別冊GO OUT GRAND GO OUT 定価¥990
- Photo/Kenji Fujimaki
- Report & Text/Masashi Echigo(RIDE MEDIA&DESIGN)