2019年5月のC5 AIRCROSS SUVの日本上陸に続き、今度はC3 AIRCROSS SUVが発売された。シトロエンならではの独創的なデザインに日本でも取り回しやすいコンパクトサイズの組み合わせは、大ヒット作となる可能性を多いに秘めている。
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晴れてグローバルモデルとしてゼロから開発。
日本でも好調なセールスを記録し続けているシトロエンC3に、強力な助っ人が加わった。好評のデザインテイストはそのままに、ややアウトドアテイストを高めてクロスオーバー仕立てとした「C3エアクロスSUV」がデビューしたのだ。
初代はもともと南米市場向けに企画され、C3ピカソ(日本未導入)をベースとしていた。これが世界的クロスオーバー人気に押されてヨーロッパなどでも人気を博し、二代目は晴れてグローバルモデルとして開発されたというわけだ。
ちなみに多くの市場では「C3エアクロス」を名乗るが、日本では末尾に「SUV」のサブネームが付く。
そしていよいよ日本市場にも乗り込んできたC3エアクロスSUV。その特徴的な部分を見ていこう。
■コンパクトなボディサイズ。
全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm、そしてホイールベース2605mmのコンパクトなサイズで、車輌重量は1270〜1310kg。プラットフォームは日本を含む世界中でベストセラーとなっているC3と同じPF1をベースとしてSUV向けにさらに改良したもの。
■PureTech 3気筒ターボエンジン+6速AT。
インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを4年連続受賞している1.2L直列3気筒PureTech ターボエンジン(110ps/205Nm)に電子制御6速オートマチックトランスミッション「EAT6」を組み合わせる。WLTCモード燃費は14.7km/L。
■独創的かつ前衛的なデザイン。
ポップながらSUVらしいタフさも感じさせるエクステリア。一方でインテリアはゆったりルーミーかつリラックスできるもの。リヤシートは最大15cmの前後スライドとリクライニングが可能だ。
■使える高いユーティリティ。
助手席を倒せば約2.4mまでの長尺もの(目安としてセミロングボード程度)まで積載でき、トノ カバー下トランク容量は後席スライドにより410〜520Lの範囲で可変する。リヤシートを畳んだ場合の天井までの最大容量は1289Lとクラス随一のスペースを誇る。
■明るいパノラミックルーフ。
圧倒的な開放感をもたらす電動ガラスサンルーフをSHINEグレードに用意。ルーフ面積のほとんどがガラスとなり、前席側は開放可能でいつでもフレッシュエアを取り込める。
■FFながら驚異の悪路対応力。
シトロエンのノウハウが活きるグリップコントロールを装備。これはスノーモード、マッドモード、サンドモードなど路面状況に応じてトラクションを最適化する機能だ。また、5%以上の勾配の下りで速度30km/h以内に速度を自動コントロールするヒルディセントコントロールも装備する。重量やフリクションの増加で燃費が悪化しがちな四輪駆動とせず、あえてFFのままSUVに求められる走破性能を備えたという。
■Euro NCAP 5つ星獲得。
アクティブセーフティブレーキ、インテリジェントハイビーム、 レーンデパーチャーウォーニング/ドライバーアテンションアラート、ヒルスタートアシスタン ス、パークアシストなど多くの先進安全支援機能とドライバーサポートを装備。
多彩なカラーバリエーションも魅力。
ナチュラル ホワイト
インク ブラック
グリプラチナム
サーブル
ブリージング ブルー
スパイシー オレンジ
ふたつのバリエーション構成。
価格は259〜274万円で、FEELとSHINEの2グレード展開。SHINEにはパノラミックサンルーフ、グリップコントロール、17 インチアロイホイール(215/50 R17)、マッド&スノータイヤ(スノーフレークマーク付き)の パッケージオプション23万円を設定。
つい先日、コンパクトラグジュアリーSUVの「DS3クロスバック」をリリースしたばかりのプジョー・シトロエン・ジャポン。DSオートモビルのフラッグシップには、DS7クロスバックが君臨している。そしてシトロエンでは、先述のC5エアクロスSUVが5月に発売され、今回C3エアクロスSUVがカタログに加わった。
すでに2008、3008、5008を揃えているプジョーと合わせ、PSAはここ日本においてもSUVのラインナップを盤石のものにしたと言っていいだろう。
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