ELEMENT(エレメント)とは何かをわかりやすく解説。自然との調和を掲げるブランド哲学、スケート由来のタフなものづくり、キャンプやフェスにも馴染む最新アイテムまで整理します。

ELEMENT(エレメント)とは?

スケートボードブランドでありながら、キャンパーやフェス好きからも熱い支持を集める「エレメント」。その理由は、1992年の設立当時から貫かれている独自のフィロソフィーにある。

アンダーグラウンドで反抗的なスタイルが主流だった当時のスケートシーンにおいて、創設者のジョニー・シラレフはあえて「自然との調和」をブランドの核に据えた。「エレメント(自然の要素)」というネーミングやアイコニックなツリーロゴには、その独自のスタンスが反映されている。

ELEMENT & TIMBER! / SINK OR SWIM COLLECTION

さらに、プロスケーターの激しいライディングを支えるギア開発のノウハウは、アパレルやバッグといったアイテムにもダイレクトに反映。都会に馴染む洗練されたルックスでありながら、過酷な環境でもガシガシ使い倒せるタフな実用性を兼ね備えている。

日常の街歩きから休日のアウトドアまで、フィールドの境界線を意識せずシームレスに活躍してくれるはずだ。

ブランドの根っこにある、「木」と「4つの要素」

前述したお馴染みの「ツリーロゴ」のデザインを紐解くと、彼らが掲げる「自然との調和」というスタンスがより具体的に見えてくる。

中央の「木」は生命、それを囲む円は地球。そこにブランド名の由来である「風・水・火・土」の4要素(エレメント)を盛り込み、大自然そのものをアイコンにしている。このシンボルをストリートで掲げることこそが、都会とフィールドをボーダーレスに捉えるエレメントらしいスタイルといえる。

また、スケートデッキの主原料である木に敬意を払い、「NO TREE NO SKATE」を掲げている点も見逃せない。単なるスローガンにとどまらず、環境配慮型素材の採用や、森林保護団体(1% for the Planet)への寄付など、具体的なアクションを長年続けている。

自然の中で遊ぶからこそ、フィールドを守る。サステナブルという言葉が定着するずっと前から、彼らにとってはそれがごく自然なことなのだ。

クラシックやストリートの要素を、タウン仕様にアップデート

ストリートカルチャーやスケートをバックボーンに持つエレメントのウェアは、機能的でありながら都会的なデザインが魅力だ。その洗練されたスタイルはあらゆるシーンに自然と溶け込み、オールブラックな着こなしも難なくサマになる。

中でも、長年ファンから支持され続けている定番のコーチジャケットなどは、まさにストリートに映える同ブランドの代表格だ。それに加え、近年はスケートブランドの枠にとどまらず、アウトドアシーンでも活躍する実用的なコレクションも数多くリリースしている。

さらに、親交のあるクリエイターとのコラボレーションなど、アート性を追求したアプローチからも目が離せない。

キャンプとスケートボードが交差する、独自のカルチャー

エレメントと自然との深い結びつき。その象徴とも言えるのが、ブランド設立当初から長年続いている「ELEMENT CAMP(エレメントキャンプ)」の存在だ。

大自然の中でテントを張り、特設パークでスケートを楽しみつつ、川遊びやDIY、焚き火を満喫する。日本でも定期的に開催され、子どもたちに外遊びのリアルな楽しさを伝えてきた。

昨今のアウトドアブームに乗って表面的なスタイルを取り入れたわけではなく、「自然の中で遊ぶ」というカルチャーが、ブランドのDNAとして深く息づいている。だからこそ、彼らの生み出すウェアが、フィールドで過ごすキャンパーたちのスタイルにスッと馴染むのも納得だ。

デイリーから外遊びまで。注目の最新アイテム

ストリートの感性と、フィールドで頼れる機能美。その両面を兼ね備えた、注目の最新アイテムをチェックしていこう。

JEAN CARTER JACKET TYPE2 

13.5オンスのヘビーなデニム生地を採用し、製品洗い加工で独特のエイジング感を演出したコーチジャケット。

背面と左胸のフラップポケットにはオールドイングリッシュ調のフォントでロゴをあしらい、ストリートのルーツを表現。スナップボタンや両サイドのポケット、裾のドローコードといった実用的なディテールも備え、街からキャンプまでガシガシ羽織れるタフな一着だ。

MR CARTER JACKET TYPE2

表面に薄手のデニムやオンブレー生地、裏面にワッシャーナイロンを採用したリバーシブルジャケット。両面で使える特殊なスナップボタンを備え、その日の気分やシーンに合わせて異なる質感を使い分けられる。

両面の左胸と、表の背面にはそれぞれアクセントとなる刺繍を配置。裾のドローコードでシルエットの変化も楽しめる、一着で二度おいしい実用的なアウターだ。

HORIZONTAL HOOD FULL ZIP

340gのポリコットン裏毛を採用した、肌触りの良いフルジップパーカー。製品洗いと随所のダメージ加工により、長年着込んだようなこなれた風合いを演出している。

無骨なメタルジップや左胸の同色刺繍など、細部のディテールも秀逸。サッと羽織れるタフな作りは、街着からフィールドでの防寒までシーンを問わず重宝する。

VERTICAL CREW

肌馴染みの良い340gのポリコットン裏毛を採用したクルーネック。製品洗いと随所に施されたダメージ加工により、長年着込んだようなヴィンテージライクな表情に仕上げている。

 左胸の同色刺繍や袖口のネームなど、主張しすぎないディテールが大人っぽい。一枚での着用はもちろん、シェルジャケットやベストとのレイヤードにも重宝する、汎用性の高いスウェットだ。

VIETNAM SK8 SHIRTS

ベトナムシャツのディテールをスケートスタイルに昇華させた一着。フロントの力強いドラゴン刺繍に加え、背面には設立年の「1992」を刻んだダイナミックなグラフィックが施されている。

開放感のあるオープンカラー仕様は、ストリートから夏のフィールドまで幅広く活躍。独特のオリエンタルな空気感とスケーターらしい遊び心が融合した、存在感のある仕上がりだ。

SHOD PANTS STD CA5

多くのスケーターに支持されるワイドなシルエットが特徴のカーゴパンツ。素材にはハリのあるポリエステルリップストップを採用し、アクティブなシーンに耐えうるタフさを備えている。

存在感のある立体的なポケットに加え、裾のゴムスピンドルで足元のシルエットを調整できるのもポイント。優れた伸縮性と無骨なルックスを両立しており、街からフィールドまでストレスなく穿きこなせる一本だ。

SHOD PANTS HAMMER

ハイクオリティを追求するスケーターに向けた「HAMMER」ラインのデニムパンツ。13.5オンスのヘビーな生地に製品洗い加工を施し、無骨なエイジング感を演出している。 ウエストにはベルトとして使えるシューレースと専用ループを配した、スケーターらしい遊び心ある仕様が特徴だ。

右サイドの隠しファスナーポケットなど実用的なギミックも備え、程よいワイドシルエットが街からフィールドまでタフに支えてくれる。

SCHEME SKATE BPK

耐久性に優れた600Dのリサイクルポリエステルを採用した、環境にも配慮したバックパック。30Lのゆとりある容量に加え、内部にはPCスリーブ、外側にはボトルスリーブや小物の仕分けに便利なジップポケットを複数備えている。

外装のベルトにスケートボードを装着できる仕様は、まさにブランドのアイデンティティそのもの。大きく開くメインコンパートメントはパッキングもしやすく、デイリーユースから一泊程度のキャンプまで、シーンを問わず頼れる相棒になってくれるはずだ。

FAQ

Q.価格帯はどれくらい?

Tシャツなら5,000円前後、スウェットやボトムスは1万円台、アウターでも2〜3万円台が中心だ。手に取りやすい価格帯ながら、タフな素材使いや機能的なディテールを備えており、コストパフォーマンスは高いと言える。

Q.どこで売ってるの?

公式オンラインストアのほか、全国のスケートショップやセレクトショップ、一部のアウトドアショップでも取り扱いがある。モデルによってサイズ感やシルエットが異なるため、初めてなら実店舗で試着してみるのがおすすめだ。

Q.他のストリートブランドと何が違うの?

一番の違いは「自然」へのスタンスだ。単に都会的なエッジを追求するだけでなく、設立当初から「One with Nature」を掲げ、環境保護活動やキャンプイベントを継続している。ストリートの感性とアウトドアへの敬意が共存している点が、唯一無二の魅力となっている。

Q.スケートはしないけど着てもいい?

全く問題ない。スケートカルチャーに根ざした動きやすさや耐久性は、そのまま日常の快適さに繋がる。都会的なデザインは街着としての汎用性も高く、ライフスタイルウェアとして愛用しているユーザーも多い。

Q.アウトドアシーンでも着られる?

もちろんだ。耐久性の高いリップストップ素材や、収納力のあるポケットなど、フィールドで役立つ機能が随所に盛り込まれている。キャンプやフェスといった外遊びにおいても、気兼ねなくガシガシ使える頼もしい存在になってくれるはずだ。